”Mustache君”と

”Mustache君”と"トラ君"の「日記」&”あごひげ君"の「登山とロードバイク」のブログ

■教育改革(こども編)■





題名 :かわら版NO.1011教育改革に関して



メキキの会の岩重さんから「教育改革」に関する話題をお送り頂きましたので
ご紹介します。岩重さんは、3 月下旬から4 月上旬までの10日間、ニュージーラ
ンドの南島のクライストチャーチで過ごされました。
 そして、シュタイナースクールを見学し、非常に感銘を受けられました。
シュタイナースクールには、試験も通知表も宿題もなく、さらには教科書もない
そうです。
 本年2 月に実施した、富士通トラベランスのCare-ware Edutrip 南房総館山の
起点となった安房自然村が、本日の日本テレビの17時からのプラスワンで、「医
食同源の旅」と題して18時20分頃から15分間放映されます。
 安房自然村の先代の20年前の思いに、祖父、父、子供と3 世代が一緒に自然村
で自然を通した体験学習の場を想定されていたようです。    京増弘志


 小学校低学年までは、ひたすら感性の教育にあてられ、子供たちは「世界は美
しいものである。」「この世に自分が生まれたということは、神に存在を許され
たということであり、それは、全宇宙の自分に対する祝福である。」という実感
を持てるように導かれていきます。
 実際、シュタイナー教育は、障害者教育にも力を入れており、どのような状態
でもこの世に存在する意味があるとの姿勢を貫いています。

 子供たちの心身、魂の成長段階に応じて、学年ごとに教室の壁の色、廊下に描
かれている絵が変化していきます。小学校3 年になっても九九は習いませんが、
その代わり世界全体を丸ごと感じることに力点がおかれています。

 私たちは「風」「雲」という言葉を聞いたとたんすぐ概念化して、それ以上な
にも考えませんが、シュタイナー教育では「今吹いている風はどんな感じかな?
色にたとえるとどんな色かな? からだで表現すると、どんな風に表現できるか
な?」といった具合です。物理の授業でも、まずは光を十分に観察し、「感じる」
ことからはじめるようです。

 絵の授業を受けましたが、まずは紙にゆっくりと螺旋を描いていくことから始
まり、次に神話を描いていきました。色と色の微妙な関係等に注意を向け一つの
絵を描いていきます。「色」によって表現されているこの宇宙に対する感受性が、
はぐくまれていくと感じました。

 オイリュトミーというダンスの授業では、やはり動きの基本は螺旋運動であり、
後半ではア、エ、イ、オ、ウという音を体の動きで表現していきました(和良久
とつながりがありそうですね。)オイリュトミーは、体の動きを通して宇宙創造
を体験し、また心身、魂の開放を目指していると感じました。

 シュタイナースクールの隣には、シュタイナー医療のクリニックがありました。
現代医学のトレーニングを受けたメディカルドクターが院長で、ニュージランド
政府から病院として認められています。そこでは、ハーブを中心とした処方がな
されていましたが、魂の領域も重視しているのが感じられました。たとえば癌の
患者さんが訪れた場合、医師は現代医学の病院と連携し客観的に病態を把握した
上で、今回癌になった意味を、患者さんに気づいてもらうようなアプローチをし
ます。ハーブ、瞑想等を中心とした治療を行いながら、じっくりと自分の病気と
向きあっていくのか、それともすぐに手術を受けるか?押し付けることはしない
で、患者さんにチョイスさせるようです。

 シュタイナー農業の実習では、肥料作りでも螺旋運動、カオスが基本にありま
した。また、季節ごと、作物ごとの種まきカレンダーがあり、それは天体の動き
を基本に作られていました。たとえば、種は満月の日に蒔けばよいと教えられま
した。これは、満月の日は月の引力で地中の水が地表に吸い寄せられており発芽
しやすいとのことです。ドイツのシュタイナー施設で、実際にデータがとられて
おり本当に満月の日にまいた種は、発芽のスピードがぜんぜん違うようです。

 シュタイナーの銀行では、預けたお金の利率を、自分で決められるという話も
聞きました。これはおそらく自分が預けたお金の投資先、貸出先も自分で指定で
きるからだと思います。お金は循環するものであり、循環させるために預けると
いう思想です。

 シュタイナーは、人間生活全般に独特の方法論を提供していますが、基本は
シンプルで「この世はどのようにして創造され、存在しているのか」「人間が
この世に存在する意味は何か?」という問いに対する答えのような気がします。

 「感性」という器が大きければ大きいほど「意識」はこの世の意味を求め、
「知識」は自然に構築されるのではないかと思いました。

クライストチャーチのシュタイナースクールのホームページは
http://www.ch.steiner.school.nz/frames.html
です。25周年記念祭の写真集も紹介されています。


↓ここのHPは是非アクセスして見て下さい。お子様をお持ちの方は大変役立つ
↓と思います。
↓子供にとって自然な環境とは・・・・・を突き詰めて行くと・・・・

また、シュタイナーの情報は
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/5210/
のリンク集が便利です。


子供2 人をシュタイナーの幼稚園に通わせ、今日、下の子が小学校に入学した
のですが、このまま日本で教育を受けさせるか迷っているとこです。
                                以上


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