バックパッカーの旅Ⅱ(欧州~北アフリカ~欧州~日本)

バックパッカーの旅Ⅱ(欧州~北アフリカ~欧州~日本)

映画事情



  雲が多く寒い一日だった。
 夕方からISHのすぐ近くにある映画館に入る。
 窓口におばさんが座っていて、一本で40Dr(320円)、IDカード(偽の学生証)を見せると、30Dr(240円)で入れてくれる。

  ギリシャではTV局が二つしかないらしく、いずれも午後から始まって24:00までの12時間営業で、内容は主にニュースなどのお堅い番組がほとんどのせいもあると思うが、娯楽は映画が本流らしい。
 映画の内容はほとんどアメリカ者が多く、まれにロシア、イタリア、フランス映画が上映される事もある。
 地元のギリシャ映画は数えるほどしか上映していない。
 上映回数は、夕方から4~5回。

  今日見たのは、日本でも話題になったノンフィクション映画。
 アンデスの山中に遭難したラグビーチームが、同じ飛行機に乗っていた死亡した乗客たちの人肉を食べて生き延びたという、「奇蹟の生還」を描いたもので、ギリシャ語の字幕スーパーの映画。

  映画館の中に入ると、1000~1500人は収容できる大きな施設で、照明も間接照明がうまく使われていて、通路側のイスのサイドには小さな誘導灯が灯っている。

  途中何回かの休憩があり、良い所で切れてしまうのには少々ガッカリしてしまう。
 人肉を食べ始める場面では、複雑な気持ちで見ていると、ギリシャの人たちが何と笑い出すではないか。
    「ここは笑う場面ではないでしょうが・・・・・バカもん!」

  つなぎには予告編とギリシャの記録映画が挿入されている。
 ワインを作り出すまでの行程とか、この間の戦勝式の後進の模様などが上映される。
 この他、Stadiou St.には数館の映画館があって、ポルノ映画と中国映画(香港?)を組合わせた映画館とか、日本映画も数本上映されているのを見かける。

  ポルノと空手映画は言葉がわからなくても、文句無く楽しめる映画として人気がある。何しろ上映されている言葉が外国語なら、字幕も外国語、なんとも奇異な映画鑑賞であると言える。

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