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2010.07.24
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テーマ: お勧めの本(8119)
カテゴリ: ★★★★★な本



<感想> ★★★★★

良くも悪くも、姫野カオルコさんの作風は個性が強いように思います。 本

書を含めて4作品が 直木賞 候補になっていますが、それ以前に 芥川賞

きではないかとの 選評 もありました。 一方で読者は、 お前ホントの姫野

ファンなら、電車の中でブックカバーをしないで堂々と読めよな!
的な

気合 を求められるような気がします。 


さて、本書は語り手の「筆者」が、一人の女性の生涯を取材するという体

裁をとっています。 その女性の名は 倉島泉 。 彼女の周囲にいた人た

ちの証言を元に、その人物像を立体的に浮かび上げる手法ですが、ス

トーリー自体は特に大きな事件が用意されているわけでもなく平板といえ

ば平板です。 ただ、姫野さん独特のテンポのある文章は頁を捲る手を

容易に止めさせてはくれません。


 『ツ・イ・ラ・ク』 でも感じましたが、独特の恋愛感も説得力があります。 



とができませんが、その背景には何があるのか?も読者を引っ張っていく

要素のひとつです。  個人的には、そんな泉が刹那に走ろうとする瞬間

を描くさまが巧みだと感じました。


この感想を書く前にたくさんの方々のレビューを拝見しました。 泉の生き

方をまったく理解できないという意見と、なんとなく理解できるという意見は



んでいるかもしれません。 


姫野ファンはもちろんのこと、高度成長期からバブル直前までの雰囲気を

味わいたい方におススメします。 ちなみに表紙の絵は ポール・デルヴォー

(Paul Delvaux)
という画家の作品だそうです。

『リアル・シンデレラ』が出来るまで 姫野カオルコ

『リアル・シンデレラ』あとがき 姫野カオルコ





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最終更新日  2010.07.25 08:32:01
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