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踏切の向こうに円覚寺(えんがくじ)の入口が見えた。
円覚寺は、鎌倉市山ノ内にある寺院。山号を瑞鹿山(ずいろくさん)と称し、
正式には瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくさんえんがくこうしょうぜんじ)と号する。
臨済宗円覚寺派の大本山であり、鎌倉五山第二位に列せられる。
本尊は宝冠釈迦如来、開基は北条時宗、開山は無学祖元である。
調べてみると、新たに寺院を建立することを「開山(かいさん)」といい、
その初代住職のことも同じく「開山」と呼ぶ。
その際に経済的、政治的援助をした人物、つまりいわゆるパトロンのことを
「開基(かいき)」と呼ぶとのこと。
なお、寺名は「えんがくじ」と濁音で読むのが正式である。(ウィキペディアより)
円覚寺境内MAP。
緑の屋根の階段を上る。
総門。
人のいない時を見つけてシャッターを押す。
瑞鹿山の額が掲げられている。
開山無学祖元の創建開堂にあたっての法話に、山中から白鹿が出てきて
これに連なったことから、この名が付けられたという。
円覚寺案内。
総門から境内に入ると石段の上に3間1戸二重門の三門が。
天明3年(1783)当山中興の大用国師誠拙和尚が再建。
天明5年(1785年)、大用国師誠拙周樗が再建したものと言われる。
山門は「三門」とも呼ばれ、三解脱門の略。
涅槃に至るまでに通過しなければならない三つの関門、空・無相・無願を表すと。
伏見上皇の宸筆「圓覚興聖禅寺」の額がかけられ、楼上には聖観音菩薩像と
十六羅漢像が安置されているが、拝観はできない。
三門の見事な木組みと彫刻を見上げながら、しばし楽しんだ後は首の運動もしばし。
そして仏殿へ。
昭和39年(1964年)再建で、コンクリート造りだが、元亀4年(1573年)の
仏殿指図(さしず、設計図)に基づいて建てられていると。
仏殿の扁額「大光明宝殿」は、後光厳天皇の勅筆と伝えられる(1378年(明和4年))。
しばし、仏殿内部の椅子に座り、ご本尊を見つめながら心と体を鎮める。
ご本尊の両側には梵天、帝釈天像が安置されていた。
宝冠釈迦如来坐像。
宝冠と胸飾りをまとうおごそかな姿は圧巻。
天井画の「白龍図」は前田青邨の監修で日本画家守屋多々志が描いたもの。
佛心と書かれた大きな屏風。
力強い作品を生み出し続け、「天使の書家」とも呼ばれるダウン症の書家、
金澤翔子さん(30)の書展「心」が16日、鎌倉市山ノ内の円覚寺で始まった。
同寺は金澤家の菩提寺(ぼだいじ)で、この日は52歳で亡くなった父・裕さんの
十七回忌。翔子さんは席上揮毫(きごう)で、心を込めて「佛心(ぶっしん)」と書き上げた。
参拝者ら約200人が見つめる中、1メートル数十センチ四方の紙2枚に書を書き上げ、
「元気とハッピーと感動を、心を込めて書きました」と笑顔で話したと 神奈川新聞が報道。
居士林。
在家修行者のための専門道場。「居士」とは一般在家の禅の修行者を指すと。
妙香池(みょうこうち)。
妙香池は、方丈の後ろ側、正続院(舎利殿)の入口下の放生池。
夢窓疎石の作庭と。
1978年(昭和53年)に江戸時代の絵図に基づいた大改修が行われ、
岩盤を景観の中心として復元。
露出した岩は「虎頭岩」と呼ばれ、波浪の浸食に模して造られているとのこと。
舎利殿(国宝)。
円覚寺の舎利殿は、当初のものは弘安八年 (1285) の頃 または 延慶二年 (1309) に
建立されたと。 再三火災がありましたが、なかでも永禄六年 (1563) には円覚寺が全焼。
復興に当たって、舎利殿として 鎌倉尼五山の一つであった大平寺の仏殿を、
天正 (元年は1573) のころに移築したとのこと。
選仏場(せんぶつじょう)。
元禄12年(1699年)建立の茅葺き屋根の建物。坐禅道場。
内部には薬師如来立像(南北朝時代)を安置する。
仏殿が再建されるまでは、この堂が仏殿を兼ねていたと。
松嶺院(しょうれいいん)。
第150世叔悦禅懌(しゅくえつぜんえき)の塔所。本尊は釈迦如来。もとの不閑軒。
観光的には牡丹の名所として知られ、開高健(作家)、田中絹代(女優)、佐田啓二(俳優)など
著名人の墓があることでも知られる。有島武郎はこの寺にしばしば逗留し、『或る女』などを書いた。
寺内は通常は非公開だが例年春と秋に期日を限って公開されると。
桂昌庵(けいしょうあん)。
桂昌庵は、第四十九世承先道欽(しょうせんどうきん)の塔所。
本尊は矢柄地蔵。
木造十王像が祀られていることから「十王堂」または「閻魔堂」とも呼ばれ、
十王蔵像は、鎌倉十橋の一つ十王堂橋付近にあった十王堂に安置されて
いたものと。
寺務所で御朱印を戴く。
鎌倉二十四地蔵尊【南無地蔵尊】 萬年山 正續院。
総門越しの額縁に入った緑の光景。
そして階段を下り北鎌倉駅に向かう。
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