ロシア旅行(4)



次の目的地は、モスクワ市内のレストランである。
07:30に朝食、先程お茶とケーキを頂いたので
腹は別に減っていないが、予定に組み込まれてい
るので仕方がない。

小雨であるが、依然として降っている。 車窓から
外を眺めていて、傘を差さずに歩いている人達が
多い事に気付いた。 少々の雨なら、濡れても平
気なのだろうか。 トロリーバスが結構走っている。
路面電車と共に、市民の貴重な足となっている。
地下鉄は、駅間の距離が長いので不便なのであ
ろうか。

道路端で、スイカを山積みにして売っているのが
面白い。 ロシア人はスイカが大好物のようだ。
真夏の収穫物を大事に保存したものであろうが、
もうすぐ姿を消すことだろう。

スイカ

 スイカの歴史は古い。 ギリシャでは、紀元前
 3,000年前にすでにあったようだ。 ローマに
 は紀元初期に入り、地中海沿岸で栽培されて
 いるうちに果物スイカに発達したとか。

 ヨーロッパ中部から西部には16世紀、イギリス
 に入ったのは1597年とされている。 ロシアに
 も、ヨーロッパ経由で16世紀には入っていたこ
 とだろう。

 日本でも、万葉集に山上憶良の歌として、「瓜
 食めば・・・・・」があるが、この瓜は多分マクワ
 ウリと考えられている。 スイカはポルトガル人
 が、天正7年(1579)にカボチャと同時にスイカ
 の種子が長崎に伝えられたと言われている。

ロシアのスイカは可成り安い。 1kg7ルーブル位
(約28円)なので、4kg近いものが100円で買え
る。 味の方は、日本の方が美味しいが、そんなに
極端に違う訳ではない。

さて、モスクワ市内への渋滞のため、レストランに
到着したのは正午過ぎである。 アカレンガ造りの
城塞風の門を入ると、レストランの入り口がある。
カラフルに飾られており、多分ロシア正教の影響
を受けたデザインであろうか。 店内には、ロシア
正教の司祭の立像があったり、椅子、壁、天井と
もに、シックな感じに統一されていて素晴らしい。

入口の受付で、コートを預けると、番号札として、
マトリューシカ(ロシアコケシ人形)を半分にカット
したキーホールダーを渡して呉れた。 食卓には、
既に前菜としての生野菜が並んでいた。 レタス、
キュウリ、トマト、赤カブが皿の上に無造作に並べ
られている。 皿が立派なのに目を奪われる。
これから寒くなっていくと、生野菜は温室物となり、
一般庶民の口には入り難くなる。 貯蔵中のピッ
クルスが主になることだろう。

メインディッシュは、白身魚のムニエルであったが、
食べるのに夢中で、つい撮影を忘れた。 誠に美味
であった。 赤ワインは輸入品だろうか、これも美味し
かった。 ただし、グラスワインで、1杯5ドルもした。
レストランでは、ルーブルよりドルの方を歓迎してい
るようだ。 デザートは、チーズケーキかチョコレート
ケーキで、コーヒー又は紅茶付きで、先ずは満足し
た。 

トロリーバス(モスクワ郊外・車窓より)

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道路端でスイカを売っている

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素敵な建物が並んでいる(ボリショイ劇場・モスクワ市内・車窓より)

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レストラン入り口

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レストラン内部

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手荷物預かり用キーホールダー

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前菜は生野菜

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