ロシア旅行(6)



鐘の皇帝のすぐ傍に、「イワン大帝の鐘楼」が
聳えている。

イワン大帝の鐘楼

 イワン大帝(3世)が、イタリアの建築家フリアツィ
 ンに命じて、1505~1508年にかけて本体を建
 てさせ、ペトロフ・マリーが1532~1543年にか
 けて八面体の鐘楼を付け加えて完成した。

 ナポレオン率いるフランス軍が1812年9月にモ
 スクワに入城し、有名な大火を起こした後、撤退
 の際この鐘楼の破壊を命じたことで知られている。
 その砲撃を受けても、18個の鐘は残ったという。

鐘楼の前はサボールナヤ広場で、鐘楼の反対側
に、「ウスペンスキー大聖堂」が建っている。 なん
とも、風格のある素晴らしい寺院である。

ウスペンスキー大聖堂

 1479年、イタリア・ボローニャの名匠アリストーテ
 リ・フィオラバンの設計、建築による。 当時モスク
 ワのライバルだった古都ウラジミールの大聖堂を
 模範にしたという。

 この大聖堂は、かってロシア帝国の国教大聖堂
 とされ、皇帝(ツァーリ)が戴冠式に臨み、モスク
 ワ総主教が葬儀に付された場所である。

外観も素晴らしいが、中に入ると、言葉で表現出来
ない位、感銘を覚える。 大きな柱、そして壁面は
イコンのフレスコ画で飾られているが、イコンをここ
に描き残した僧の数はおよそ1000人に及ぶとい
う。

祭壇を背にして左側に、1551年作の木工彫刻の
傑作、イワン雷帝(4世)の玉座が配置されている。

銀製のシャンデリアは、ナポレオン軍が敗退の時
盗み出した300kgの金と5トンの銀を奪い返して
造ったとされている。

外では殆ど他の観光客を見かけなかったが、聖堂
内はもの凄い人達でごったがえしている。 グルー
プから離れないよう必死に付いていく。 しかし、一
寸シャッターを押している間に見失いそうになる。
聖堂内に20分位いただろうか。 結構疲れた。外
に出て、ナナカマドの赤い実を見ると、何故かほっ
とした。

イワン大帝の鐘楼

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スペンスキー大聖堂

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同上入り口

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柱と天井のドーム・大聖堂内

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同上壁画

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イワン雷帝の玉座

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大聖堂の外にはナナカマドが

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