100円本に栄光あれ!!- 100円で買った本達の墓場
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子供 65
100円本 120
100円本 - 直木賞 14
100円本 - 谷崎賞 1
100円本 - このミス大賞 1
100円本 - 芥川賞 7
100円本 - 本屋大賞 4
100円本 - 日本ホラー小説大賞 1
100円本 - ボイルドエッグズ賞 1
休憩-コーヒーブレイク- 7
100円本 - 日本推理作家協会賞 1
100円本 - 日本軍大賞 1
あざ 7
100円本 - 吉川新人賞 0
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東京島著者:桐野夏生価格:1,470円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る木村多江主演で映画になりました。「23人の男とたった一人の女性。」刺激が強すぎる。小説では登場人物の数はこれの倍くらいいます。しかし、以前読んだ直木賞の「柔らかな頬」は、登場人物の扱いがぞんざいで、ラストも尻切れトンボで終わってしまいました。いやな予感を抱えつつも読み始めました。40過ぎの小太り中年女性「清子」は早期リタイアした夫と世界一周のヨットの旅に出ますが、途中で嵐に会い無人島に漂着します。数ヶ月後、あこぎなバイトから逃れようと船を盗み、与那国島から脱出した男たちも嵐にあい、この島に流れ着きます。そして、この島を「東京島」と名づけ、サバイバル生活が始まります。中国人やフィリピン人など次々と出てきて、登場人物が多く、名前だけ与えられて何してるんだかわからないようような人もいます。時間も前後して少々読みにくい。しかし、設定は素晴らしく、話の盛り上げ方もうまい。なんか、キケンで、みだらでドキドキ感がページをめくるたびに押し寄せます。桐野夏生は追い詰められ系小説が得意なんではないでしょうか。不安だったラストも「まぁ、これもありか。」というくらいの及第点です。これだったら、映画も見てみたい。100円本に栄光あれ!!
Sep 19, 2011
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