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2005.07.11
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カテゴリ: 邦書

解説/感想


 このことから、角川書店は判断した:
「小説家らを選考者とする小説賞の形態は機能しなくなっている。講談社には編集者らが選考者となって『受賞者』を決めるメフィスト賞の例もある。我々も同様の賞を設ける必要がある」
 そこで誕生したのがNext賞である。
 Next賞は、応募作全てに対しAからEまでランク付けしたコメントシートを作成し、応募者に送り返す、ということを売りにした。これはネットでも話題になり、応募者の期待を盛り上げた。
 しかし、受賞作はなかなか発表されなかった。
 Next賞創設から約一年。
 受賞作が一度に三作も発表された。
 本作は、Next賞第一弾受賞作の一つである(他はリベンジ・ゲームと ラヴ・アタック! )。
 Next賞は、この三作が発表された時点で、応募者からも不評を買った。
 なぜなら、三作の内二冊が既に本を出していた「プロ」だったから。著者は既に本を出していたのである。角川書店と全く無関係の出版社からだったら問題はなかっただろうが、関連出版社だった為、「出来レース」と酷評されてしまった。
 で、本作だが……。
「銃器を生み出す超能力者の戦い!」
これだけでリアリティゼロ。まあ、これはファンタジー小説の設定なので、よしとしよう。
 ただ、メインの戦闘シーンにまるでリアリティがないのが大いにマイナス。
 戦闘の真っ最中にそんな風にトロトロ考えていたら、即座にやられる、ての。
 登場人物がトロトロ考えているシーンを書き込みさえすれば、「人間が書けている! 感動的だ! 傑作だ!」と評される最近の日本小説の流れをもろに受けている感じ。
 銃器の記述だけが面白い小説。
 本書の作者は、Next賞を取り上げたあるテレビ番組の特集で、Next受賞者として登場(他の二人の受賞者はまるで存在しないかのような扱いだった)。角川書店としてはこれをきっかけにNext賞の知名度と売り上げアップを、と考えたようだが、作者がどう見ても単なるオタクとしか映っておらず、売り上げアップどころか売り上げを押し下げたような……。無論、知名度は相変わらず低い。というか、ない。
 これから約一年後にNEXT賞第二弾の ハワイッサー が出されたが、これも不評を買っている。


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Last updated  2005.12.16 16:45:19
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