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2005.07.29
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カテゴリ: 洋書

 アメリカの人気テレビシリーズだったSTAR TREK: THE NEXT GENERATION(日本では新スタートレックとして知られている)のオリジナルノベルシリーズの第10作目。


解説

宇宙連邦航宙艦におけるエンタープライズ号の副艦長ライカーは、地球化計画が進められている「パラダイス」という惑星に行くよう命じられる。計画が思うように進んでいないので、監察にいって欲しいと。計画の責任者がライカーと幼馴染みだったのだ。ライカーは命令通りエンタープライズ号を離れ、「パラダイス」に向かう。
 エンタープライズ号には、代理の副艦長として、ストーン中佐が赴任する。実は、ライカーを「パラダイス」へ派遣したのは単なる口実で、本来の目的は、ストーン中佐の宇宙軍における適正をピカード艦長に評価して貰いたい、ということだったのだ。
 ストーン中佐は、上層部の意向を無視して乗組員を救出したばかりだった。このことから一般の乗組員からは支持されていたが、上層部からは危険視されていたのだ。
 ストーンを副艦長としたエンタープライズ号は、ある惑星に向かう。そこでは革命の一歩手前までに追い込まれた支配者が、銀河連邦の者を人質に取り、革命阻止を支援しないと人質を殺すと脅していた。
 一方、「パラダイス」に到着したライカーは、惑星が楽園とはほど遠いことを知る。あまりにも厳しい環境の為最新技術が殆ど使えないという有様だった。そんなところ、幼馴染み夫婦が遭難してしまった。ライカーは救助へ向かうが……。



解説

STAR TREK: THE NEXT GENERATIONでは多数のレギュラーキャラが登場する。オリジナル小説シリーズでは、その中のどれかが中心となって活躍し、他は脇役を務める、というのが多い。本作品ではライカーがその役を担う筈だったようだが、本作品の為だけに登場するストーン中佐が彼を完全に食っている。本作品ほどレギュラーキャラの存在感が薄いものも少ないだろう。
 ストーンは言動が予測不能な危険人物として描かれ、その言動には百戦錬磨のピカード艦長も振り回されるほど(本作品のピカードは別人かと思われるほど馬鹿として描かれているような感が……)。しかし、こちらとしてはストーンがむしろ常識的で、銀河連邦が制定したプライム・ダイレクチブ(不干渉規定)を杓子定規に守ろうとするエンタープライズ号の連中の方が非常識に見える。
 ストーンが危険を冒してでも他人を守るようになったのは、ある惑星で起こった大虐殺を、プライム・ダイレクチブの為阻止できなかったからだった。ストーンは大虐殺を目の当たりにしながらも、干渉するなという上層部の命令で、見逃すしかなかった。ストーンはそれがトラウマになり、上層部の判断や命令を疑うようになった……。
 宇宙軍は、「ストーンの言動がまるで理解できない」と言い張るが、ストーンの体験を知らない筈がないのだから、「理解できん!」と手を上げるのはおかしい。同じような体験をした者がこれまで一人もいなかったのか、と疑ってしまう。
 無闇に干渉すると、それがたとえ善意のつもりであっても文明の発展に弊害をもたらすことがある。そういうことを阻止する為のプライム・ダイレクチブだが、それも程度の問題だろう。目の前で起こっている虐殺に対し何もするな、となったら長期的には宇宙軍の士気低下に繋がると思うのだが。
 本編を読んだ限りでは、こんな臨機応変に行動できない組織がよく未開の惑星に宇宙船を送り込むことが出来るな、と思ってしまう。
 テレビシリーズでは、アメリカにも拘わらずメートル法が使われているが、本作品の作者はメートル法に慣れていなかったらしく、ヤード・ポンドの単位が観られる。編集でチェックされなかったのだろうか。



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Last updated  2005.08.02 14:57:33
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