非常に適当な本と映画のページ

非常に適当な本と映画のページ

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Category

カテゴリ未分類

(340)

洋画

(279)

邦画

(85)

邦書

(140)

洋書

(57)

ニュース

(735)

DVD

(8766)

Comments

Favorite Blog

まだ登録されていません
2005.10.29
XML
カテゴリ: 洋画

 ロバート・ラドラムのスパイ小説の映像化。マット・デイモンが主人公のジェイソン・ボーンを演じる。


粗筋

ジェイソン・ボーンは、海に浮かんでいたところを、フランス沖にいた漁船によって引き上げられる。彼は過去の記憶を一切失っていた。数少ない手がかりから、自分がただの人間でないことを知る。彼は、フランスにある米国領事館へ向かった。
 一方、米国のCIAでは、暗殺ミッションを失敗して行方が分からなくなった工作員ジェイソン・ボーンを捜していた。フランスの領事館にジェイソンが立ち寄ったことを掴んだCIAは、ジェイソンが記憶喪失であることを知らないまま、彼を危険人物と判断し、「始末」することにした。
 ジェイソンは、自分がなぜ、そして誰に狙われているのか分からず、フランスを逃げ回る……。



感想

「無難」をキーワードに作り上げたスパイ映画、と言った感じ。映画史上、というかスパイ映画史上でも数年後にはマイナーな存在になっていそうな代物。
 ただ、「無難」であるが故に決定的な問題点もなく、それなりに楽しめる。少なくとも、「俺は凄いんだ。俺はクールなんだ。俺は格好いいんだ」と自己主張しながら凄くも、クールでも、格好良くもないヴィン・ディーゼルが出演していた「 トリプルX 」より全体的に良かった。
 マット・デイモンが出演する映画を観たのは今回が初めて。マット・デイモンはこれまで様々な映画に出ていたが、こちらの趣味に合わないものばかりだったので、観る機会がなかった。アクションシーンは当たり前のように慣れていない為、ぎこちない部分もあるが、そんなに悪くない。
 ストーリーも派手さはないが、良くまとまっている。後味も良く、観終わった後に落ち込むことなく劇場を後に出来るのは良い。
 ただ、「無難」に作られているが故に、これといったセールスポイントがない。
 アクションシーンはこれまでの映画で散々観てきたようなものだし、上記で述べたように、ストーリーそのものも新鮮味に欠ける。唯一のセールスポイントが、本作がマット・デイモン初のアクション映画ということらしいが、こちらのようにデイモンのファンでも何でもない者にとって、それもどうでもいいことだろう。
 ヒロインも普通。ブスじゃないけど、わざわざ名前を覚えておきたいほどの美人じゃない。個人的には、CIAフランス局の連絡係を務めていた金髪の女性の方が可愛く見えたが……。
 ストーリーも後々考えてみると穴が多い。最大の穴が、なぜ3000万ドルもかけて訓練された工作員(デイモン)が、子供が側にいた、という程度の理由で暗殺対象となった人物を殺害をためらうのか、ということ。子供を目撃者にするのはまずい、と考えたからか。それなら暗殺対象を別の部屋に連れ出し、殺せばよかった。プロの殺し屋の筈なのに、プロっぽくない。
 最近のハリウッド映画がお得意とするCGも少ない。四、五年前ならともかく、なぜ今この手の映画が制作されたのかが不明。
 あと、タイトル「The Bourne Identity」もまずい。原作のタイトルをそのまま映画のタイトルにしたようだが、そもそも原作のタイトルにセンスがない。「born identity(生まれながらの身元)」の引っかけらしいが、下手なギャグのようである。
 これを許した編集者の見識を疑いたくなる。

 2年後に続編 ボーン・スプレマシー が公開。そこでは今回のヒロインがいきなり殺される。


人気blogランキングへ

関連商品


ボーン・アイデンティティー スペシャル・エディション


ボーン・スプレマシー







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.10.29 21:31:26
コメント(0) | コメントを書く
[洋画] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: