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2006.11.22
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カテゴリ: 洋画

 ジャッキー・チャンとクリス・タッカーが出演する刑事コンビ物の第二作。女殺し屋として「グリーン・デスティニー」のチャン・ツィイーが出演する。
 原題は「Rush Hour 2」。


粗筋

香港警察の刑事リーは、ふとしたことから偽金造りの組織を追うことになった。アメリカから香港へ観光に来ていたLAPD黒人刑事カーターは、リーと行動を共にする羽目になる。
 偽金造りの元締めは、元刑事で、リーの父親の相棒だったリッキー・タンが加わっているらしい。父親の殺害はリッキー・タンの仕業だと感じていたリーは、復讐心も手伝って、精力的に組織を追う。
 舞台は香港からロス、ロスからラスベガスへとめまぐるしく展開し……。


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感想

前作は誘拐された少女を救い出すという明確な目標があったので、それなりにまとまり感があったが、今回のは最終目的が何であるか分かり辛かった(リッキー・タンの後ろ盾となっている組織の壊滅か、偽金造りの為の金型を回収するのか。リッキー・タンは早々と殺されてしまうのだから、「復讐」のシナリオはかなり早い段階で失われる)。
 その結果まとまり感がなく、映画の世界に入れ込めなかった。
 監督のブレット・ラットナーは、「グリーン・デスティニー」でチャン・ツィイーを観て惚れ込み、何が何でも出演してもらいたい、ということで彼女をハリウッドに引っ張り出してきたそうだが、彼女の魅力を完全に引き出せぬまま映画が終わってしまったのは残念。ま、それでも主役を食うほどの強烈な印象を残したが。それもあって、ヒロイン役の女性はまるで影が薄い。
 ハリウッドでは、映画には必ずヒロインがいなければ成り立たない、と信じているようだ。本作品のように悪者の側に強烈な個性を持つ女性がいる場合、ヒロインとして別な女性を置きたがる。007でいえばボンドガールが二人いることになるのだ。なぜだろうか。余計なキャラクターが増え、ストーリーが無駄に複雑になるだけである(ヒロインの女性も善悪が最後まで分かり辛かった。007で言えば二人のボンドガールとも悪者の側についている感じ)。
 ストーリーはあるようでないようなもので、いつどのように終わるのかがまるで予測できなかった。結末も「開始から二時間になったからここで終わらせるか」といって取ってつけたようなもので、エンドクレジットが出るまで本当に終わったのかと首を傾げていた。
 本作はシンプルな復讐物に成り得たのに、どんでん返しを狙った為複雑化した。ジャッキー・チャンとクリス・タッカー以外の登場人物の善悪が不明で、ストーリーの全貌が掴めたのはエンドクレジットが出た時である。
 こう記すと面白そうだが、推理作家が自作のトリックに陶酔する様子を観ているようで、白ける。
 シンプル・イズ・ベストの正しさを思い知らされた作品だ。
 エンドクレジットでNGシーンが公開されるのは、ジャッキー・チャン映画では慣例になっていて、本作も例外ではない。ジャッキーのNG、タッカーのNG、そしてツィイーのNGもあった。
 最後に「本作の制作において鶏に危害は加えられませんでした」の断りが入っていたのは笑えた。
 全体的に、つい最近観たジェット・リー出演作「キス・オブ・ザ・ドラゴン」と比べると迫力不足。同じ東洋人スターでも、ジャッキー・チャンの方がジェット・リーよりコメディのセンスがある分アメリカ人にうける、と言われているが、このまま続くと立場が逆転するのも長くない気がする。


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Last updated  2006.11.22 14:18:21
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