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2006.11.24
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カテゴリ: 洋画

 海洋サスペンス。
 ロックミュージシャンのジョン・ボン・ジョヴィが出演している。


粗筋

第二次世界大戦の真っ直中。ドイツ海軍潜水艦U-571が戦闘で攻撃され、航行不能状態に陥る。U-571は海軍本部に連絡し、救助を要請した。ドイツ海軍本部はこれを受けて救護用の潜水艦を派遣した。
 このことを知った米海軍は、U-571に搭載された暗号機エニグマとその暗号表を奪う絶好のチャンスと見る。米潜水艦を偽装してドイツの救護用潜水艦に成りすまし、本物の救護用潜水艦が到着する前にU-571からエニグマと暗号表を回収する、という冒険に出ることにした。この任務に選ばれた米海軍戦艦がS-33である。
 主人公はS-33艦長副官タイラー大尉。艦長ダルグレン大佐から推薦状を得られなかった為、自ら潜水艦艦長になる機会を逃し、不満に思っていた。ダルグレン大佐になぜ推薦状を出してくれなかったと問うと、大佐はやんわりと言う。「艦長とは部下の誰が死に、誰が生き残るかを即座に決断できなければならない。さもないと全員が死ぬ。お前はその決断を迫られた場合、躊躇してしまうだろう。お前は優秀な潜水艦乗りだ。しかし、艦長になるにはまだ甘過ぎる……」
 S-33は無事U-571と接触することに成功。U-571を制圧し、エニグマ回収に成功した。あとはS―33に戻り、U-571を爆破処理し、その場を離れるだけ。 と、思っていたら、ドイツからの救護用潜水艦が予想より早く到着してしまった。Sー33は撃沈され、艦長以下船員の大半が死亡してしまう。S-33の生存者は制圧作戦に参加し、U-571にまだ残っていた者だけとなってしまった。
 S-33が撃沈されてしまった以上、残るU-571で対処するしかない。しかしU-571はドイツ潜水艦とあって何もかもドイツ語表記。ドイツ語が理解できる生存者がいたお陰で航行は辛うじて可能だが、元々故障して救護を要請していた潜水艦とあって問題だらけ。機密性の高いミッションの為、救助も迂闊に要請できない。その内ドイツ海軍駆逐艦に発見され、追跡される羽目に遭う……。


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感想

ロシア原子力潜水艦クルクスの沈没事故という、不幸であると同時に二度とない宣伝を得た大作。手の込んだ作品だな、というのは観れば分かる。歌手ジョン・ボンジョヴィなどの演技が観られるのもいい。日本ではタレントが映画に出たり、テレビに出たり、歌を歌ったりするのは当たり前だが、アメリカでは珍しいのではないか。
 かなりよく仕上がっている作品だが、問題点もある。
 ドイツでは当時金属が不足していたこともあり、潜水艦のような軍艦でも甲板や内装などは木造部分が多かったという。映画でもその部分を忠実に再現している。疑問点は、破損が激しい一部木造の潜水艦が、深度200メートルまで潜れるか、である。作品中でも述べられているように、深度200メートルにもなると鋼鉄製の潜水艦でも卵のように潰れてしまう筈。
 もう一つの疑問点が、クライマックスのドイツ駆逐艦撃沈である。U-571は無数の機雷の爆発によりかなりのダメージを受けたにも関わらず撃沈されなかったのに(最終的には沈むが)、通信室以外ほぼ無傷の駆逐艦は魚雷一発の命中で轟沈するのである。この差はどこから出てくるのか。演出なのか、史実に基づいているのか。判断し難い。
 最後の問題点が、「甘過ぎる」と言われた副官が、この問題をまさに演出されていたかのように(映画だから演出されて当然か)克服してしまうこと。しかも仲間の一人をためらいなく犠牲にするという方法で。あまりにもあからさまで、感動の度が薄れている。
 というわけで、問題がない訳ではないが、観て損はしない作品だろう。


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Last updated  2006.11.24 15:27:32
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