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2007.09.12
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カテゴリ: 洋画

 鬼才クエンティン・タランティーノによるアクション作。
 本来は一本の映画となる予定だったが、長くなってしまったので、二部作に分けることとなった。


粗筋

復讐する5人の相手の内、2人を始末した「ザ・ブライド」。
 彼女は更に二人を始末し、最後の一人で、暗殺集団のボスだったビルの元へ向かう。
 そこで、彼女は衝撃の事実を知る。
 彼女は、5年間に及ぶ昏睡状態の際に身ごもっていた子供を亡くした、と思ってばかりいたが実は生きていて、4歳になっていたのだ。
 彼女は、子供の実の父親であり、子供を大事に育てていたビルと対決する……。


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感想

第一作(というか前半)は、チャンバラアクションムービーだったが、本作はがらりと変わってマカロニウェスタン(アメリカではスパゲッティウェスタンという)とカンフー映画になっている(といっても、刀が相変わらず使われるが)。
 第一作では「ザ・ブライド」は何十人と殺しまくるが、本作では殺しの場面はあまり多くなく、「ザ・ブライド」の生い立ち(「ザ・ブライド」がカンフーの達人パイ・メイから特訓を受ける場面)や、内面を描いている。
 そんな訳で、第一作を観た直後に本作を見ると、「やけにペースダウンしている。同じ監督が手がけたとは思えない」と感じてしまう。

 また、復讐相手の一人(マイケル・マドセンが演じていた)は、別の復讐相手(ダリル・ハンナが演じていた)によって殺される。「ザ・ブライド」は彼の死に関わっておらず、その意味では不満。

 第一作と第二作を通してみると、やはり細かい疑問が多い。
 ビルは、「ザ・ブライド」が襲撃後も生きていて、昏睡状態にあることを知っていた。なぜ始末しなかったのかよく分からない。
 そもそも、「ザ・ブライド」を襲撃した理由もよく分からない。暗殺集団を裏切った、という訳でもないし、その後暗殺集団は解散し、それぞれ独自の道を進むようになっているので、「我が暗殺集団を抜け出すことは許さぬ!」という訳でもなかったようだし。
 あと、カンフーの達人パイ・メイが、ダリル・ハンナが演じた女殺し屋にあっさりと毒殺される、というのも納得がいかない。このパイ・メイという人物は冷酷で、そもそもダリル・ハンナが演じた女殺し屋に毒殺されるのも、ちょっとした小言を口走った女殺し屋の目をくり貫いたから(ダリル・ハンナが演じた女殺し屋が片目しかないのも、それが理由)。相手の目をくり貫くという残虐行為をしておきながら、「こいつは俺を嫌っているだろうから気を付けなければ」と警戒しないのはおかしい。

 本作では、第一作に登場した俳優が別キャラとして登場している。
 パイ・メイを演じた役者も、第一作でオーレン・イシイを警護する者としても登場していた。

 第一作がグロ満載だったので、大人しい本作は肩透かしの感がなくもない。
 ビルとの最終的な戦いも、意外とあっさりと終わってしまうし。
 ある意味本来のタランティーノ映画になっていたが。

 正直、本作より第一作の方が見所があった気がする。
 といって、第一作のノリをそのまま第二作に持ち込んだら「単なる焼き直しじゃん」と思われていただろうけど。


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Last updated  2007.10.13 09:43:05
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