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2008.12.20
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カテゴリ: 洋画


 スティーヴン・セガール出演作。
「UNDER SIEGE(邦題:沈黙の戦艦)」の続編。
 スティーヴン・セガール演じるケイシー・ライバックが再登場。
 原題は「UNDER SIEGE 2: DARK TERRITORY」。


粗筋

CIAは、極秘に監視システムおよび粒子ビーム砲搭載の人工衛星「グレイザー1」を打ち上げた。しかし、その場には開発者であるトラビス・デインの姿はなかった。天才的な頭脳を持ちながらも性格異常者で、打ち上げを前に解雇され、自殺したのだ。
 一方、ケイシー・ライバックは、姪サラとの旅行の最中だった。アメリカ大陸を横断する列車の旅で、疎遠になっていた姪との仲を修復する為だった。
 残念ながら、ケイシーとサラが乗っている列車には、「グレイザー1」を打ち上げたスタッフが乗り込んでいた。彼らは列車は急停車させ、ハイテク機器を装備した数十人のテロリストが乗り込ませ、車内を占拠した。
 偶々調理室の冷蔵庫に逃れたライバックは、難を逃れる。しかし、姪のサラはテロリストたちに連行され、列車の一部に監禁される。恐怖にかられる車内に、死んだ筈のトラビス・デインがテログループのリーダー、ペンと現れる。デインは、列車に乗り込んでいた「グレイザー1」のスタッフから暗証コードを聞き出し、持ち込んだハイテク機器で「グレイザー1」の操作権限を乗っ取った。
 デインは、世界の富豪による暗殺依頼のプレゼンテーションとして、予告した上で粒子ビーム砲で中国の秘密化学兵器工場を破壊。乗っ取られた方の米軍のコントロール室は何もできないまま、その破壊を指をくわえて観る事となった。
 デインは、国防総省の地下にあるとされる原子炉の破壊をする、と政府に通告する。
 政府には打つ手は一切ない。
 この危機から世界を救えるのはライバックただ一人……。


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感想

 スティーヴン・セガールの最大ヒット作が「UNDER SIEGE(邦題:沈黙の戦艦)」とあって、その後はセガール出演作の邦題が全て「沈黙の〇〇」と命名されることとなってしまった。実際には「UNDER SIEGE」の続編ではないにも拘わらず。
 本作は、「UNDER SIEGE(邦題:沈黙の戦艦)」の正式な続編。
 邦題は「沈黙の」何に命名されるのかと期待していたら、邦題は「暴走特急」。
 続編にも拘わらず、続編ぽくなくなってしまっている。
 事実、公開時は続編として認識されなかったらしい。
 勝手に邦題を付けるからこうなってしまう。

 本作は、ステルス機が登場するなど、かなり「大作」感がある。
 ただ、セガールが演じる役は無敵で、怪我一つ負うことなくどんな強敵も倒し、どんな危機も難なく突破して生き残る、という点では他のセガール出演作と全く変わらない。
 最も強い筈の(そして実際に強い)テロリストグループリーダーのペンも、セガールの前では赤子同然で、一方的にやられる。さすがに秒殺とはいかないものの、呆気なく倒される。
 一方、セガール演じるキャラは、「こんな状況で生き残れる訳ない」というシチュエーションでも難なく乗り越え、脱出。
 セガール演じるキャラがあまりにも強く、緊迫感ゼロ。
 ヒーローがあまりにも弱々しくて、ヒーローが最終的に勝利すると説得力が全くない代物になってしまう、というのも問題だし、安心して観れないというのも問題。が、ここまで緊迫感を抱かないアクション映画もどうかと思う。映像的にはかなり派手なのに、爽快感がゼロなのである。
「無敵でどんな危機でも難なく乗り越えられるヒーロー」のイメージがある007も、格闘戦では苦戦する場面があるというのに。MI6はセガールをリクルートしたらどうか、とも思ってしまう。007より女問題が少ないだろうし(セガールが演じるキャラは、いずれも硬派。実生活のセガールは結婚・離婚を何度も繰り返していて、元妻には日本人も。二人の間にできた子はいずれも俳優に)。
 セガールのアクションは、非常にリアルなのが特徴。ジャッキー・チェンのようなアクロバット的な要素は薄く(ワイヤーアクションなど当然ながらない)、一撃で確実に殺す。実践的な格闘の技を得たい者にとっては参考になるのかも知れないが、単に「痛快なアクションを観たい」という者にとってはあまりにも夢も華もない。爆発シーンや破壊シーンは派手なのに、肝心の肉弾戦は地味なのである。

 ストーリーの結末も陳腐。
 衛星へのプログラミングは完了。あと数秒でワシントンは壊滅状態になる。
 セガール演じるキャラはアクションは得意だが、ハイテクには必ずしも秀でていない。どうやってこの危機を脱するのか?
 ……プロググラムの入ったCDを、悪党と共に銃で打ち抜く。
 途端にプログラムは進行を停止。
 衛星は破壊のプログラムをキャンセル。
 危機から脱せた。
 物凄いハイテクな危機なのに、そのソリューションはやけにローテク。
 ローテク過ぎる。

 本作は、時代を感じさせる一編でもある。
 記録媒体はCDだし(現在だったらUSBかメモリカードだろう)、本作で元気に飛び回るステルス機F-117は「時代遅れ」のレッテルが貼られてしまい、退役が決定されている。

 本作は、セガールにとって唯一の続編。
 日本では出演作の邦題が「沈黙の〇〇」になっているのが多く、セガールが演じるキャラに差がないこともあって、続編ばかりと思われてしまっているが、続編はこれしかない。
 その唯一の続編の邦題が続編っぽくないのは、最大の皮肉。
 仮に「沈黙の〇〇」となっていたとしても、ヒットしていたとは思えないが……。


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Last updated  2008.12.20 21:27:34
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