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2010.04.26
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カテゴリ: 洋画


 監督ジェームズ・キャメロン、後にカリフォルニア州知事に就任するオーストリア出身俳優アーノルド・シュワルツェネッガーの出世作。
 本作は予想以上の成功を収め、映画はシリーズ化され、テレビシリーズにもなった。
 キャメロン作品で常連のマイケル・ビーン、ランス・ヘンリクセンも出演。二人ともキャメロンが後に監督するエイリアン2にも登場する。ヘンリクセンは、後にエイリアンシリーズの常連となる(キャメロンが関わっていない作品にも登場)。


粗筋

1984年のロサンゼルス。
 謎の連続殺人が発生。サラ・コナーという同名の女性が、電話帳にリストアップされていた順に殺されていたのだ。
 ロス警察は3人目のサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)に連絡を入れようとするが、居所を掴めないでいた。
 3人目のサラ・コナーは、テレビニュースで自分と同じ名前の女性が次々殺害されている事を知るのと同時に、男性が彼女の後を付けている事を悟った。
 警察に連絡を入れた直後。
 初めて見る男性が彼女に銃を向ける。射殺される、と思った瞬間、サラが自分の後を付けていると思っていた男性が間に入り、彼女を助ける。サラを助けた男性――カイル・リース(マイケル・ビーン)――は言う。自分は未来からやって来た者だ、と。人類は将来機械によって滅亡寸前にまで追い込まれる。人類をその危機から救うのがジョン・コナーという人物。その人物の母親こそサラだった。機械は、ジョン・コナーの誕生を阻止する為、サイボーグ――ターミネーター――を過去に送り込んだ。その計画を阻止する為、ジョンはリースを過去に送り込んだのだった。
 サラは訳が分からなかったが、リースと共に市内を駆け回り、ターミネーターから逃げる。
 しかし、不死身のターミネーターは、ミッション完遂の為に二人を執拗に追いかける。
 サラとリースはターミネーターを辛うじて始末する事に成功するが、リースは死亡してしまう。
 リースの子供(後のジョン・コナー)を身籠っていたサラは、来たる核戦争から逃れる為、メキシコの奥地へと向かった。


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感想

 500万ドルという、当時のハリウッドとしては必ずしも高額ではない予算で製作されたアクション映画。
 しかし、本作は大成功を収め、ジェームズ・キャメロンはハリウッドで有数の映画監督になり、アーノルド・シュワルツェネッガーは一流のアクションスターにのし上がった。本作では、シュワルツェネッガーの実際の台詞は非常に少ない。が、その中の「I'll be back」は他の出演作でも必ずと言っていい程使われるようになる名(迷?)台詞となる。

 現在の観点で観てみると、本作が描く2039年の未来はやけにレトロ。
 機械の概念も、1980年代の「未来機械」そのものである。
 何となく不自然なのである。
 本作が製作された当時は、ネット社会が当たり前となっている21世紀が「未来」だったので、当然といえば当然だが。

 高度なCGが当たり前となった今となっては、サイボーグのアニメーションは子供向けの低予算SFアニメ並みだし、SFX(シュワルツェネッガーの頭部の作り物)も玩具にしか見えない。
 当時としてはかなり進んだ映像だったと思われるが。
 自分はリアルタイムで観ているので、こうしたレトロな部分も許せてしまう。が、CG満載の続編やTVシリーズからターミネーターの世界に入った者は、本作を観てどう思うのか。ちゃちな古臭い作品と思うか、古典的名作と思うか、それとも後に製作されたものより面白いと感じるか(多くの者にとって、シュワルツェネッガーが悪役を演じている本作は受け入れ難い様である)。

 映画の設定そのものにケチを付けていたら、作品そのものが破綻するので、あれこれ言ってもしょうがないのだが、あえて述べる。
 本作で一番分からないのが、タイムマシンの原理。生物しか送れないので、機械はサイボーグのターミネーターを過去の世界に送り込んだ、となっているが……。
 当然ながらサイボーグなので、生物部分と、機械部分がある。生物部分で覆われているとはいえ、機械は機械。サイボーグを送り込んだらサイボーグの生物部分だけが過去に送られ(単なる「皮」で、自力で動けない)、機械部分は未来の世界に残ったままになると思うのだが。何故生物部分で覆われただけで機械部分も過去に行けるのか。それだったら人間型の兵器でなくても、機械を肉で覆った兵器(核爆弾)を過去に送り込んで、町ごと吹き飛ばせば良かったのに、と思ってしまう。
 それだと今回のストーリーが全く成立しないではないか、と言われればそれまでだが。

 上記以上の問題点といえば、本来シリーズ作になる筈でなかった本作が、いつの間にかシリーズどころか、「ワールド」になってしまった事。
 本作ではパッとしないレストラン従業員に過ぎなかったサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が、続編では筋肉が隆々とした女性戦士兼ママになっていて(息子は当然ながらジョン・コナー)、シュワルツェネッガー型のターミネーターが味方に回ってしまい、新型ターミネーターと対峙。
 第三作ではリンダ・ハミルトンが登場せず、ジョン・コナーは第二作とは別の俳優が演じていて、またシュワルツェネッガー型のターミネーター対別タイプのターミネーター(女性型)のバトルになる。
 第四作ではシュワルツェネッガー型のターミネーターの活躍はなし。無論、リンダ・ハミルトンも登場しない。
 テレビシリーズ(サラ・コナー・クロニクルズ)では、別の女優がサラ・コナーを演じていて、リンダ・ハミルトンが本作で演じていたサラ・コナーとは全くの別人物となってしまっていて、ターミネーターも人工頭脳が非常に高度になっている。
 展開も複雑になっていて、もはやジョン・コナーは未来における人類の救世主ではなくなってしまっているのでは、という疑問すら抱いてしまう。本作で描かれている2039年の未来と、テレビシリーズで描かれている2039年の未来は全くの別物、いわゆるミラーユニバースの様になっているし。
 最終的にはジョン・コナー=救世主という図式は本作におけるリースの活躍で成立しておらず、人類の救世主は全く別の人物でした、という事になりそう。


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Last updated  2010.04.26 20:12:18
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