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2010.06.24
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カテゴリ: 洋画

 シルヴェスター・スタローン、ハーヴェイ・カイテル、ロバート・デ・ニーロ出演の警察ドラマ。
 アクション俳優のスタローンが、アクションを極力控えた作品として話題に。
「COP」は警察官を意味するスラング。日本の警察を「サツ」と呼ぶような感じ。


粗筋

川を挟んでマンハッタンを臨む静かな地域ニュージャージー州ギャリソン郡。
 郡内には、ニューヨーク市警(NYPD)の警官が数多く居住しており、NYPD警部補レイ(ハーヴェイ・カイテル)がここに住む警官のまとめ役的存在となっている。まさに警官王国――COPLAND――であった。
 ギャリソン郡保安官事務所で保安官を務めるフレディ(シルヴェスター・スタローン)はNYPD勤務に憧れを抱いているが、若い頃の事故で片方の耳に聴力障害があり、採用試験に何度も落ちていた。保安官事務所の仕事は些細な揉め事の処理や交通違反の取締りばかり。退屈に感じていた。
 ある日の夜、レイの甥であるマレーは、自家用車で橋を渡っている途中に当て逃げに遭う。マレーが容疑車両を追跡し始めると、相手が銃らしきものをマレーへ向け、その直後に車のタイヤがパンク。銃撃を受けたと感じたマレーは、拳銃で相手の車を銃撃する。銃弾を浴びた容疑車両は道の真ん中で急停車。マレーは、それを避け切れず追突してしまう。
 警察と消防、そしてレイらが現場に駆け付け、調査すると、当て逃げの車に乗っていた二名は銃撃によって死亡していた。マレーが銃だと思ったのは単なるハンドルロックで、パンクは偶然に過ぎなかった事が発覚。マレーは勘違いで二人を射殺してしまったのだ。レイは、偽装により甥の失態を揉み消そうとするが、救助隊はそれを許さなかった。
 救助隊と警察が揉めている間に、レイが叫ぶ。「マレーが川に飛び込んだ」と。
 マレーは今回の件を悲観して自殺した、として片付けられる事になった。
 この問題を調査することになったNYPD内務調査班のティルディン(ロバート・デ・ニーロ)は、マレーが生きていて、レイが匿っているのではないか、と疑っていた。ティルディンは、以前からギャリソン郡に住むレイを筆頭とする警官グループが組織的不祥事の温床である見なし、彼らの背後関係や金のやりとりなどを調査していて、今回の件が突破口になる、と考えていた。が、ギャリソン郡はNYPD内務調査班の管轄外。思うように捜査出来ない。
 ティルディンは、ギャリソン郡保安官のフレディの協力を仰ぐが、フレディは難色を示す。レイたちは彼の管轄区の住民であり、友人でもある。ティルディンに協力する事は、彼らを裏切る事を意味していた。そもそもよそ者のティルディンの言葉を、どこまで信じていいかも分からなかった。
 レイは、甥のマレーを匿っていたが、事態が悪化したとみるや、マレーの殺害を決める。マレーは命辛々逃げ出し、ギャリソン郡内のどこかに身を潜める。
 フレディは、当初はレイをかばっていたものの、NYPD内務調査班の捜査ファイルから、レイが数々の不正は勿論、同僚の警察官の殺害にまで絡んでいた事を知る。また、レイがギャリソン郡で「COPLAND」を築けたのも、彼がマフィアと繋がりがあり、そのコネで住宅を仲間と一緒に購入したからだった。
 この事実を知ったフレディは、ティルディンの元へ向かい、協力を申し出る。
 しかし、ティルディンの反応は冷たい。何故なら、レイが絡んでいるとされる事件の捜査は打ち切られてしまったからだ。ティルディンは、こちらが協力を求めた時点で応じていたらどうにかなっていただろうが、今更協力を申し出ても手遅れだ、自分の担当ではなくなってしまった以上、レイとその一味が何をしようと俺の知った事ではない、と突き放す。
 フレディは、レイにも、ティルディンにも失望。自分でどうにかしよう、と決める。それには、マレーの居所を突き止めなければならない。
 レイが、マレーの始末に失敗したのは、レイはお前を始末する予定だ、と教えられていたからだった。その情報を与えたのは、レイの妻だった。
 フレディは、レイの妻がマレーを匿っていると読み、彼女からマレーの居所を聞き出す。この情報により、フレディはマレーを確保出来た。とっくに死んでいる筈のマレーをティルディンの元へ届ければ、ティルディンも動かざるを得なくなるだろう、と判断した。フレディは、マレーと共にNYPD内務調査班へと向かう。
 が、この動きはレイに筒抜けで、マレーはレイとその一味にさらわれてしまう。
 フレディは、単独でレイの家に向かう。
 そこでは、レイとその一味が待ち構えていた……。


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感想

 シルヴェスター・スタローンが出演するものの、ランボーとは異なり筋肉が隆々とした姿は見られない。
 中年肥りの、重そうに動く、冴えないスタローン、というこれまでにない姿。
 何故スタローンがこんな役を承知したのか、理解に苦しむ。
 といっても、最後はランボーの如く単独(途中で加勢が得られるが)で敵に挑み、次々倒すが。
 肥っていても、冴えない役柄でも、やはりスタローンはスタローンである。

 本作では、警察組織がとにかく腐敗し切っている。
 若干良い警官も、同僚の妻と不倫関係にあったり、保険金欲しさに自宅に発火装置を設けて全焼させたり(偶然その家を訪れた愛人を志望させてしまう)など、ろくでなしばかりだし。
 警察自体がもう一つのマフィアの様になっている。
 こんなのでよく治安を維持出来るな、と不思議に思う。
 本当のNYPDがこうでない事を願うしかない。

 レイは、COPLANDの実質的な支配者となっているが、単にマフィアとの繋がりがあるくらいで、何故ここまで大物顔が出来るのか、さっぱり分からない。
 所詮一警官に過ぎないのだ(制服を着用しているので、刑事でもない)。
 一警察官がここまで影響力を持つようになったら、内務調査班の目に留まって当然だろう。
 レイが、特段頭が切れる人物とも思えない。マレーを、自殺を偽装してまで匿ったと思っていたら、苦労して匿っていたマレーを殺そうとする等、計画性がまるで見られない。思い付きで行動しているのだ。そんな事から、失敗ばかりしている(マレーの失態を揉み消せないし、マレーを匿うもののそれも上手くいかず殺すことにするが、それもきちんと出来ずマレーは逃げ出してしまう)。ここまで頭の悪い警官が警官のまとめ役になったり、内務調査班の目を長年欺けたりするところを見ると、内務調査班を含むNYPDは相当無能な組織である。

 ストーリーは、全体的に淡々と、抑揚なく進む。
 あまりにも淡々と進むので、結局フレディは何も解決出来ず、失意のままNYPDの腐敗を横目で眺めながら保安官の仕事を退屈そうに続ける、という結末になるかと思いきや……。
 上述した様に、最後はランボーと化して事態を一気に解決。レイとその一味によるNYPDの腐敗は一掃され、レイと繋がっていたマフィアは逮捕され、フレディはNYPD転属という夢は適わないものの保安官という仕事に満足感を味わえるようになる。
 全てめでたしめでたし。
 日本映画では有り得ない結末。
 ハリウッド映画はやはりハリウッド映画である。

 ロバート・デ・ニーロ出演、というのは知っていたが、観始めてからはその事をすっかり忘れてしまい、エンドクレジットで「そういえばデ・ニーロが出演していたんだったけ」と思い出した。
 デ・ニーロはNYPD内務調査班ティルディンを演じていたが、髪型や髭面からして、デ・ニーロだとは全然気付けなかった。役ごとに容姿を変える名優と言われるが、ここまで変えられると訳が分からなくなってしまう。

 本作は、スタローンやデ・ニーロが出演していたからこそメジャー映画になった作品。
 内容的には、テレビ映画である。
 テレビ映画が、質に劣るという訳ではないが。
 むしろテレビ映画だからこそ成功した、という作品も少なくないのだから。
 ただ、その場合、観ていたかは疑問。


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Last updated  2010.06.24 11:18:57
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