主役を演じる七海ななは、作中では高校時代から容姿が全く変わっていない、という設定になっているが……。 かなり無理がある様に感じた。 照明の問題もあるのかも知れないが、顔はやけに憔悴し切っていた感じ(流石に身体は若々しかったが)。高校の制服も、コスプレとしか映らなかった。 何故彼女がロリータ A V 女優として名をはせたのか、本作を観た限りでは分からない。
ストーリーはあるものの(主役の巽はヤクザ者の手下となる事を強いられたが、それが嫌で生まれ故郷に戻って来たが、ヤクザ者が追って来た)、おまけ程度。 本作の最大の、そして唯一の見所は、濡れ場である。といっても、AV程ではないが。 最終的には、登場人物全てが死ぬ(セイレーンは死なない、という設定にはなっているが)。 メリハリがないストーリー運びで、ホラーにしては物足りないし、サスペンスにしてはどんでん返しがない。A V として観るには刺激がなさ過ぎ。 その意味でも、本作は製作者が楽しんだ後の搾りカスである。