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2012.10.07
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カテゴリ: 洋画

 ターミネーターの映画シリーズ第4弾。
「審判の日」を迎えた後の世界(2018年)を描いている。
 人類の救世主となるジョン・コナーを、ダークナイト・シリーズで主人公バットマンを演じたクリスチャン・ベイルが演じている。第1作でサラ・コナー(ジョンの母親)を救う為にタイムとラベルする事になるカイル・リースの若き姿を、アントン・イェルチンが演じている。また、実は人類軍へ潜入する為に製造されたサイボーグのマーカス・ライトを、サム・ワーシントンが演じる。
 原題は「TERMINATOR SALVATION」。


粗筋

2003年。
 死刑囚のマーカス・ライトは、死刑執行後に自身の遺体をある会社に提供するよう、説得される。
 マーカスは、処刑された後なんだから、として同意。
 それから間もなくマーカスは薬物投与により処刑される。
 2018年。
 人類に反旗を翻した超高性能コンピューターネットワーク「スカイネット」による核攻撃を受けた「審判の日」の後で、世界は荒廃していた。
 スカイネットは、人類に対する最後の総攻撃の準備を着々と進めていた。
 人類軍の部隊長となったジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)は、スカイネットが民間潜入型ターミネーター「T-800」の開発に着手していている事実を掴む。
 人類軍本部では、アシュダウン将軍(マイケル・アイアンサイド)ら司令部がスカイネット総攻撃の計画を企てていた。ジョンは、その目的がスカイネットが遂行しようとしている「暗殺リスト」の阻止にあると知る。そのリストには自分の名前、そして最重要ターゲットとして「カイル・リース」の名前があった。
 一方、ロサンゼルス郊外の荒れ野原で、一人の男――マーカス・ライト(サム・ワーシントン)――が目を覚ました。自身が処刑される前の記憶しかないマーカスは、自身が2018年の世界にいる事と、荒れ果てた光景に驚く。機械軍に襲撃されたマーカスは窮地に陥るが、その場に居合わせた孤児の少年に命を救われる。その少年こそが、スカイネットの最重要ターゲットにして、後にジョンの父となるカイル・リース(アントン・イェルチン)だった。
 カイルと行動を共にする事になったマーカスだが、彼はどうしてもスカイネットの事が気になってしょうがない。スカイネットへ向かおうとする彼を、カイルは引き止め、人類軍の本部へ向かおうと促す。しかし、途中でカイルは機械軍にさらわれ、スカイネットに連れられてしまう。一方、マーカスは逆に人類軍本部へと連れて行かれる。
 そこで、マーカスは驚愕の事実を知る。自身は生身の人間ではなく、サイボーグだった、と。この事を知ったコナーを含む人類軍はマーカスを始末しようとするが、マーカスは脱出。自分がこんな姿になったのはスカイネットのせいに違いないと確信し、スカイネットへと向かう。
 コナーはマーカスを阻止しようとするが、自分の父親となるカイルを救えるのはマーカスしかいないと悟り、マーカスを逃した。
 マーカスは、スカイネットに到着。どういう経緯でサイボーグにされたのか問う。
 スカイネットは答える。
 人類を全滅させる計画の一環として、人類軍に潜入出来る人型サイボーグを製作。ベースとなる肉体として、処刑されたマーカスの肉体が選ばれた。マーカスは、自分の知らないところで、スカイネットが欲しがっていた情報を全て集めていたのだ。それにより、スカイネットは人類軍の拠点を次々破壊していた。
 マーカスは、これに反発。自分は人間で、スカイネットの操り人形ではない、と。
 しかし、スカイネットは言う。お前はスカイネットの為に作られた機械で、既に人間ではなく、自身の記憶だと思っているものもベースとなった肉体に偶々残っていた残像に過ぎない、と。
 マーカスはますます反発。スカイネット本部を破壊し始める。その過程で、カイルを救出。スカイネット本部を襲撃しにやって来たコナーに、カイルを託す。
 しかし、コナーは戦闘で負傷し、致命傷を負う。心臓移植しか助かる手立てが無い、と。
 マーカスは、どうせ死んだ身なのだから、と自身の心臓を提供し、コナーの為に自らを犠牲にする。


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感想

 ジェームズ・キャメロンの出世作にもなったターミネーター。
 当初はシリーズ化は全く検討されていなかったと思われるが、T2がかなり間を開けてから製作された後、続編がキャメロン抜きでガンガン作られ、テレビシリーズ化もされる様に。
 元々シリーズ化を想定していなかったので、シリーズが進むと共に設定に微妙に変化が加えられ、個別の映画シリーズ作、そしてテレビシリーズとの間で矛盾する部分も見受けられる。
 基本的な設定は同じなので、全シリーズを観ていなくても、ストーリー自体は何となく理解出来る。

 本作の問題といえば、スカイネットが優秀なのか無能なのかが分からない事。
 人類をほぼ全滅に追い詰めた、との事だが、その割には人類はかなり残っていて、しかも自動車や飛行機や潜水艦でガンガン移動出来る(つまり燃料が未だに生産されている)。スカイネットはそういったかなり目立つと思われる活動を阻止出来ないでいる。
 スカイネットは本来コンピュータシステム、すなわちソフトウェアの筈。
 したがってソフト的に人類を滅ぼす手段に出るのが普通と思われるが、やけにハードウェア(マシン)に頼りたがる。マシンは製造するには人間の経験や知識が必要で、コンピュータが全工程に対応出来る訳がないので、一体どうやって新作マシンを次々開発出来るのかが分からない。人間の協力者がいるのだろうか(デジタルのソフトパワーがハードウェア製作の全てを補える、というアメリカ人らしい発想)。

 一方、人類軍も、全滅寸前に陥っている、という割には攻撃機やヘリコプターや潜水艦を保有していて、特に大切に使っている様子もない(つまり代替がいくらでもある)。燃料も比較的楽に調達出来ている様だし。ここまで装備が揃っているなら、スカイネットに対する反撃くらい容易いと思いきや、やけに手こずっている。こちらも優秀なのか無能なのかも分からない。
 スカイネットの陳腐な罠に引っかかって上層部が自滅する部分を見る限りでは、無能である可能性が高い。、
 第1作で「人類の救世主となっている」とされるジョン・コナーも、本作においては人類軍の単なる1兵士に過ぎず、何故救世主扱いされる様になったのかが分からない。秘密裏に流している地下放送のスポークスマンを務めているが、たったそれだけで「救世主」として崇められるようになったとすれば、人類は根拠のない事実(単に目立っているだけ)で、ごく普通の人間をヒーロー扱いしている間抜け集団になってしまう。

 本作では、アーノルド・シュワルツネガーがラスト辺りで登場。
 といっても、シュワルツネガー本人が撮影に挑んだのではなく、似た体格の役者の顔を、若い頃のシュワルツネガーの顔にデジタル処理で変えている。製作当時はシュワルツネガーはカリフォルニア知事だったので、そうせざるを得なかったのだろうが……。不思議な映像だった。
 この技術がもっと進むと、俳優は顔を貸すだけで「出演した」事になってしまうのではないだろうか。

 本作は一応ターミネーターシリーズだが、内容的にはサイドストーリーに近い。
 そう考えた上で観れば、それなりに楽しめる。
 ただ、シリーズ自体が「前作が成功しているから、とにかく続編を作ってみよう」という安易な考えで惰性的に続けられている感は否めない。


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Last updated  2012.10.08 14:16:10
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