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2012.10.14
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カテゴリ: 洋画

 日本で製作されたビデオゲーム「バイオハザード(英名はRESIDENT EVIL)」の映画化第5弾。
 主人公アリスをミラ・ジョヴォヴィッチが引き続き演じる。
 また、第1作で登場したミシェル・ロドリゲス、シリーズを降板させられたもののファンの要望で復活したシエンナ・ギロリー、第3作で演じていたキャラが死亡するもののクローンとして再登場するオデッド・フェール等、これまでのシリーズ出演者が再登場するという、「バイオハザード・シリーズ祭」状態になっている。
 監督・製作を手掛けるのは、バイオハザード・シリーズに途中から参加し、後に主演のミラ・ジョヴォヴィッチと結婚したポール・W・S・アンダーソン。
 原題はRESIDENT EVIL: RETRIBUTION。


粗筋

アルカディアにいるアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)達に対し、かつてラクーンシティ脱出時に行動を共にしていたジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)率いるアンブレラ社の特殊部隊が襲撃。
 銃撃戦の末、アリスは海へ転落し意識を失う。
 意識を取り戻すと、アリスは謎の実験施設の独房に囚われていた。ジルに執拗な拷問を受けるが、突然セキュリティシステムが停止し、独房の扉が開く。アリスは状況を疑いながらも脱出。施設の制御室に到着する。
 そこで、アリスは女性工作員エイダ・ウォン(リー・ビンビン)に出会う。脱出を手助けしたのは自分だ、とエイダは言う。
 アンブレラ社の幹部ウェスカー(前作では敵として戦い合った)の下で働くエイダに対し、アリスは敵意を示すが、そこでウェスカーの映像が現れ、状況を説明する。アンブレラ社は管理コンピュータプログラム「レッドクイーン」に乗っ取られてしまい、全人類に対し総攻撃を仕掛けてきた。ウェスカーはアンブレラ社と袂を分かち、レッドクイーンと対峙する事になったが、それにはアリスの助けが必要だと判断し、アリスが囚われている施設にエイダを送り込み、救出する事にした、と。
 アリスは完全に納得出来なかったものの、エイダと共に施設脱出を試みるが、アンデッドやクローンに追われる羽目になる。


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感想

 ストーリー自体は、第1作の「密閉された施設から脱出する」というものに戻っていて、シンプルになっている。
 ただ、第1作は人間対アンデッドという単純な対立構造だったのに対し、本作は人間対クローン対アンデッドという、複雑な対立構造に。
 クローンにおいては、過去に仲間だったキャラとそっくりな者がアリスに襲い掛かる。第1作では何の知能も持たずただただ現れては噛み殺すだけのアンデッドは、本作ではバイクや自動車を乗り回し、銃器を扱う等、やけに知的にアリスを追って来る。
 最早「何でもあり」状態で、これまでの映画シリーズの設定は勿論、元となるゲームの世界をどこまで汲み取っているのか、さっぱり分からない。
 本作は、最終章となる第6作目のプロローグの位置付けらしい。シリーズ全体の進展が全くないので、その説明も納得。第6作が製作されるのか、疑問に思ってしまうが。

 アリスは、第3作で得た超人的な能力を失ってしまい、並みの人間になってしまったという事だが、その割には戦闘能力は高く、「超人的能力」なんて必要ではじゃない、と思わせる(最後辺りのジルとの戦いでは少々弱くなるが)。
 どんな危機もほぼ無傷で切り抜けるので、観ている側も危機感を抱く事はない。
 アクションも、相変わらず「モデル体系の女子が格好良く見えるよう演出されたアクションシーンを展開する」というだけで、迫力はない。
 演じているミラ・ジョヴォヴィッチは、シリーズ第1作目はまだ「少女」と呼べる容貌だったが、本作ではそのルックスにも衰えが窺え、「ちょっと綺麗な派手派手のオバサン」になりつつある(ロシア系の血を引くので、歳を取るごとにロシア人女性特有の見た目のきつさが増している)。

 一時退場させられたものの、ファンの要望で本作で復活したキャラとして、ジル・バレンタインがいる。
 演じるのは、これまで通りシエンナ・ギロリー。
 初登場の第2弾では、黒髪のショートヘアと鋭い目付きが相まって、非常にエキゾチックに見えたが……。
 元々シエンナ・ギロリーは金髪らしい。
 そんな事もあり、本作では金髪・長髪で登場。
 その姿だとエキゾチックさは失われ、単なる「綺麗なネエちゃん」に。
 何故第2弾のままで登場しなかったのか。

 元のゲームシリーズのオマージュらしい新キャラがどんどん登場するが、殆どは雑魚扱いで、呆気なく死んでいく。
 久し振りに再登場するキャラも、同じ扱いで、何の為の再登場か、と疑ってしまう。

 印象に残る新キャラといえば、エイダ・ウォンだろう。が、それはキャラの面白さというより、何故か大きなスリットの入ったチャイナドレス姿、という戦闘には場違いな格好で駆け回っているからで、何の為に本作に登場していたのか、理解出来ない。
 エイダ・ウォンを演じた中国人女優リー・ビンビンは、日本政府による尖閣諸島国有化に抗議。映画のプロモーションの為の来日を拒否するという、ハリウッド映画出演者としては有り得ない行動を起こした。
 更に、本人は「映画のポスターから自分の肖像を消して」と訴えたものの、日本版のポスターではそもそも彼女が描かれていなかった、という事実が発覚。本人は自身を「世界的に有名な国際的女優だ」と信じて疑っていなかったようだが、日本ではほぼ無名だった。
 英語が母国語でない事もあり、台詞の言い回しが不自然で(発音のコーチは付けていたらしいが)、終始違和感を抱いて観ていた。出演当時36歳という年齢には見えない若々しさがあったものの、ただそれだけ、といった感じ。

 東京シークエンスで、歌手の中島美嘉が登場し、アリスとバトルを繰り広げる、という触れ込みでプロモーションがなされていたが……。
 問題の東京シークエンスはほんの数分で、中島美嘉演じるキャラ(というかアンデッド)はあっさりと倒されてしまう。
 日本で展開されていたプロモーション(数々の番組での宣伝、いわゆる番宣)では、まるで準主役級の扱いだったから、拍子抜け。

 作品そのものより、その周辺のニュースやスキャンダルを売りにしている様な感じで、シリーズも限界に達している事を証明している。


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Last updated  2012.10.30 23:34:07
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