1971年に出版されたフレデリック・フォーサイスの小説の映画化。出版から僅か2年で映画化された事になる。 イギリス・フランスによる合作。 暗殺者「ジャッカル」を演じるのはエドワード・フォックス、ジャッカルを追うフランス警察のルベル警視を演じるのはマイケル・ロンズデール。マイケル・ロンズデールは、本作から数年後に007ムーンレイカーで敵役ドラックスを演じる。一方、エドワード・フォックスは、ショーン・コネリー出演の007ネバー・セイ・ネバー・アゲイン(いわゆる「正規」の007ではない)で、007の上司役を演じる。二人とも007と関わりを持つのは興味深い。 マイケル・ロンズデールは、フランス人の血が流れているが、国籍はイギリス。しかし、本作ではフランス人を演じる。その為か、役者名もフランス風に「ミシェル・ロンズデール」として紹介されてしまい、以後そう呼ばれる事が多くなった。本人はこれが気に入らないそうで、過去の作品が再リリースされる際は「マイケル・ロンズデール」としてクレジットされる事を強く要求するらしい。 原題は、原作と同じく「THE DAY OF THE JACKAL」。 原作は1997年にも映画化されているが、そちらは設定がかなり変えられてしまった為、フォーサイスの名を利用する事が出来ず、名義上は本作のケネス・ロスによる脚本をリメークした事になっている。