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2014.11.03
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カテゴリ: 洋画

 1980年代に放送されたテレビシリーズの劇場版。
 元凄腕CIA工作員ロバート・マッコールの活躍を描く。
 本作は、監督が黒人である為か、テレビシリーズでは白人俳優が演じていた主人公に、黒人俳優デンゼル・ワシントンを起用。
 原題は、元のテレビシリーズと同じく、「THE EQUALIZER」。


粗筋

ホームセンターで勤務するロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)。
 規則的な生活する事を真髄とする男だった。
 毎晩訪れるダイナーで、娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)と知り合う。
 テリーは、ある日売春組織の幹部により病院送りにされてしまう。
 マッコールは、その幹部の下に出向き、金を出すからテリーを自由にしてやってくれ、と頼む。幹部は申し出を鼻で笑う。マッコールは、驚くべき身体能力を発揮し、幹部とその取り巻きを抹殺。何食わぬ顔で自宅に帰り、いつも通りの生活に戻る。
 だが、マッコールが殺した幹部は、単なる売春組織の元締めではなかった。ロシアマフィアのアメリカ側のオペレーションを一手に引き受けている人物だったのだ。幹部の死により、アメリカでの事業が成り立たなくなったロシアマフィアは、犯人探しの為、元ロシア軍特殊部隊「スペツナズ」出身のテディを送り込み、捜査させる。
 テディは、残忍ながらも的確な捜査により、マッコールに行き着く。が、釈然としない。ホームセンターで勤務するしがない従業員が、何故武装していた幹部とその取り巻きを抹殺出来たのか、と。
 マッコールも、何者かが彼に迫って来ているのを悟った。彼は古巣のCIA幹部の元へ行き、テディの正体を突き止める。
 元CIA工作員と、元ロシア軍特殊部隊員の壮絶な戦いが始まる……。


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感想

 1980年代のテレビシリーズ「イコライザー」は、既にマッコールが必殺仕事人「イコライザー」として活動していたので、何をきっかけに元CIA工作員がその様な仕事をする様になったのかの経緯は明らかにされていない。
 本作では、その経緯を描いており、約30年の時を経て「イコライザー:誕生編」が製作された事を意味する。
 ストーリー的には、テレビシリーズを知っている者からすると「なるほど、こういう事だったのか」と納得させられる部分が多いが、設定には違和感を抱かざるを得ない部分が多い。
 何より違和感を抱くのが、主役を演じている俳優。テレビシリーズでは、主人公マッコールを演じていたのはエドワード・ウッドワード(2009年死去)という白人俳優だったが、本作でマッコールを演じているのは黒人俳優デンゼル・ワシントン。デンゼル・ワシントンは俳優として申し分ないが(アカデミー賞を複数回受賞)、マッコールを演じさせてしまうのは、設定を変え過ぎ。
 テレビシリーズでは、マッコールは銃の使用に抵抗感を示さなかったが、本作ではマッコールは銃の使用をひたすら避けている(ラストの戦いでは、ホームセンターの電動工具を駆使する)。その理由は、最後まで明らかにされない。
 テレビシリーズのマッコールは、工作員ではあるものの戦闘員ではない描き方だったが(ウッドワードが演じていた頃、既に50代半ばだったから、格闘させるには映像的に無理があったと思われる)、本作ではマッコールはバリバリの戦闘員だった、という描き方になっている。元CIA工作員全てが戦闘能力を持っているとは思えないのだが(寧ろ現実には戦闘能力を持っている工作員の方が珍しいだろう)。

 ストーリー上の疑問点と言えば、警察の存在があまり感じられない事。
 警官は登場するものの、殆どがマッコールにぶちのめされるだけの悪徳警官ばかりで、市内で繰り広げられる殺人や戦闘についてはノータッチで、マッコールもテディも警察の介入を恐れる事無く自由に人殺しや戦闘が可能だった。
 警察を絡めてしまうと、ストーリー展開が複雑になり、ペースが乱れるので、排除したのだろうが、アメリカが無法地帯であるかの様に見えてしまうのはどうかね、と思わないでもない。

 サウンドトラックもイマイチ。
 最近は映画のエンディングにギャンギャン喚いているだけの歌を添えるのが主流らしい。
 全く印象に残らない。
 テレビシリーズのテーマ曲をそのまま利用出来なかったのかね。

 最終的には、マッコールはテディを始末し、ロシアに飛んでテディを送り込んだロシアマフィアの頭を殺す。
 これにより、マッコールはまたいつもの生活に戻る、という風になっているが……。
 アメリカ国内はともかく、ロシアで殺しを繰り広げた後、何事もなかったかの様に暮らす事を許してもらえるのか。

 マッコールは、不気味な程に規則正しい生活をしていて、それが作中において独特の雰囲気をかもし出していたが……。
 諜報員は、あまりにも規則正しい生活をするようになってしまうと、万が一敵側に知られた場合、行動が読めてしまうので、寧ろまずいとも言う。
 どちらが正しいのか。それとも、マッコールの日常生活は、元CIA工作員の過去とは無関係なのか。


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Last updated  2014.11.03 23:08:40
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