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2015.10.21
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カテゴリ: 洋画

96時間/リベンジ
映画「 96時間/リベンジ
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 リュック・ベッソンが製作に携わったフランスのアクション映画「96時間(原題:Taken)」の続編。
 主演は、第1作と同じくリーアム・ニーソン。他にマギー・グレイス、ファムケ・ヤンセンが出演。
 原題は「Taken 2」。


粗筋

前作にあたる「96時間」で、パリで誘拐された娘のキム(マギー・グレイス)を救出した元CIA工作員のブライアン。娘に車の運転を教える等、普通の父親として日常を過ごしていた。
 元妻のレノーア(ファムケ・ヤンセン)は、再婚相手との関係が修復不能な状態に陥っていた。元妻とよりを戻したかったブライアンは、仕事で訪れるトルコのイスタンブールへ、キムを連れて来たらどうかと誘う。 二人はこの誘いに応じた。
 キムも、両親がよりを戻す事を願っていた。二人きりにしてあげようと、自身はホテルに残り、両親に二人で一緒に町を散策したらどうかと勧める。
 ブライアンは、レノーアを連れて、タクシーで街中に出る。が、何者かに狙われている事に気付く。敵は自分を追っているのだろうと判断し、レノーアを残して街中を逃げ回った。
 敵は確かにブライアンを狙っていたが、同時に彼の家族も狙っていた。
 敵は、レノーアを捕らえ、人質にする。ブライアンは抵抗を断念し、敵に身を委ねる。その直前に、キムに連絡を入れ、身を隠すよう、指示した。
 ブライアンとレノーアは、敵の隠れ家に連れて行かれる。そこには、キムを誘拐した事でブライアンに殺害された男の父親であるムラドがいた。
 ムラドは、息子をブライアンに殺されたのを逆恨みしていた。復讐として、ブライアン、レノーア、そしてキムを拉致し、殺す計画を立てたのだった。
 ムラドらは、ブライアンとレノーアの拉致に成功したものの、キムは取り逃してしまった。ムラドは、部下らにキムも捕まえろと指示する。
 キムは、ムラドの部下らの追跡をどうにか逃れていた。囚われの身だったブライアンと連絡を取る事に成功。
 ブライアンは、キムに対し、アメリカ大使館に逃げ込んで保護を求めろ、と言う。自分らの事は諦めろ、と。が、キムはそれに応じるのを拒否。両親の救出を手助けしたい、と申し出る。
 ブライアンは、自分がいる敵の隠れ家がどこにあるのか分からなかった。そこでキムに行動を起こさせ、自分の現在地を特定する。キムに、武器を持って来い、と命じた。
 キムは、ムラドの部下に追われながら、ブライアンに武器を届ける。
 武器を手に入れたブライアンは、反撃を開始。脱出に成功する。しかし、レノーアは救出出来なかった。
 ブライアンは、キムを大使館に届けて安全を確保した後、敵の隠れ家に戻り、敵を一掃。ムラドと一対一で直面する。
 これ以上の戦いを続けたくはなかったブライアンは、ムラドに対し、今回の件は水に流すからお前も復讐を諦めろと要求。ムラドはこの妥協案を拒否し、ブライアンを殺そうとする。ブライアンは、止むを得ずムラドを殺した。



感想

 リュック・ベッソンらしい荒唐無稽なアクション映画。
 このジャンルは元々荒唐無稽が当たり前なのだが、あまりにも強引過ぎて、作り物っぽくなってしまっている。

 アクションシーンをお膳立てしたいが故に、ブライアンに無駄な行動を取らせていて、その結果、「殺し屋としては物凄く優秀だが、それ以外においてはとことん無能」なキャラになっている。
 ブライアンは、早い段階で家族の安全を確保し、その場から無事逃れられるチャンスに何度か恵まれるが、その度に何故か危険な方を選び、案の定家族を無駄に危険にさらして四苦八苦する。

 レノーアと共にタクシーで移動している最中、何者かに追跡されていると気付いたブライアンは、「敵の狙いは自分だけなので、レノーアと離れ、先に帰らせればレノーアとキムの安全は確保出来る」と判断。残念ながら、敵はブライアンは勿論、家族も狙っていたので、レノーアが先に捕まる(初めて訪れたイスタンブールだったので、レノーアは思うように動けず、敵に追い付かれる)。彼は抵抗を諦め、一緒に人質にならざるを得なくなってしまう。もしブライアンがレノーアを連れたまま敵の追跡を振り切り、ホテルに戻り、キムも連れて大使館に逃げ込んでいたら、事はもっとシンプルに収まっていただろう。映画が終わってしまうが。

 囚われの身となっていたブライアンは、キムの助けを借り、脱出。同じく囚われの身となっていたレノーアとも再開。レノーアとキムを連れてその場から逃げればいいのに、ブライアンは何故か妻を残して敵と対決する事に固辞する。敵の一部はブライアンに殺されていくが、残りはその隙を狙ってレノーアを連れて逃走。ブライアンは、キムだけを連れてその場を離れ、またレノーア救出の為に戻らなければならない羽目に。

 ブライアンは、工作員としては優秀なのかも知れないが、本来最優先課題である「自分の家族を守る」を後回しにしがちで、それが無意味なトラブルを招く。普段はやけに家族の事を気にかけるので、戦闘モードに入ると頭がそれだけになり、元々何の為の戦闘だったのかが分からなくなるらしい。

 アクションを成立させる為、有り得ないシーンも多い。
 ブライアンがキムに街中で手榴弾を炸裂させ、その音で自分の位置を特定する場面は、典型的な例。普通こんな事をしたら街中が大騒ぎになり、警察沙汰になりそうだが、警察は全く姿を見せない。
 別のシーンでは、アメリカ大使館へ車でゲートを突き破って侵入している。普通だったら直ちに拘束される筈だが、ブライアンは何事も無かったかの様にキムを大使館に預け、自身はレノーア救出の為にまた市内に戻る。誰も止めないし、誰も問わない。
 ブライアンとムラドは異国の地で死闘を繰り広げ、死体の山を築くが、これに関してもお咎めなし。警察も介入しない。イスタンブールの治安は先進国並みでないにせよ、無法地帯ではない筈なのだが。トルコは一応NATO加盟国なのだから。

 キャスティングもイマイチな面が。
 リーアム・ニーソンとファムケ・ヤンセンは特に問題でない一方で、マギー・グレイスはそう美人でもなく、高校生役を演じるには老けて見えた。

 合理的なストーリーやキャラなんてどうでもいいから、とにかくアクションを満載したものを観たい、という者に、本作は打って付け。
 ただし、少しでも合理性を求めると、粗があり過ぎてそればかり気になり、楽しめない。

 本作は、シリーズ第2作。
 続編となる第3作では、本作でブライアンが必死になって守り切ったレノーアが殺され、ブライアンが容疑者となる、という設定になっている。本シリーズを順番に観ようと、逆に観ようと、とにかくやり切れない。


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Last updated  2015.10.22 00:17:08
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