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2016.04.09
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カテゴリ: 洋画

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC
映画「 バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
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 DCコミックスを代表する2大ヒーローのスーパーマンとバットマンがいかに対決し、そしてジャスティス・リーグを結成するのに至ったかを描いている。
 ストーリー的には、スーパーマンのリブートである「マン・オブ・スティール(2013年公開)」の続編。
 バットマンは、本作でリブートされている。
 また、スーパーマンとバットマンと同様、DCコミックスを代表するヒーロー(ヒロイン)でありながら、長年実写化されていなかったワンダーウーマンが登場する(70年以上の歴史を持つキャラだが、映画で登場するのは本作が初らしい)。
 原題は「Batman v Superman: Dawn of Justice」。


粗筋

スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)は、ゾッド将軍を倒し、その野望を打ち砕く事で、地球にとって英雄となった(「マン・オブ・スティール」)。しかし、その過程で地球各地で被害をもたらし、多数の犠牲者を出していた。
 その被害の有様を目撃した一人が、大富豪のブルース・ウェイン(ベン・アフレック)だった。ウェインは子供の頃、暴漢によって両親を目の前で殺されており、そのトラウマから犯罪者一掃を目的にバットマンとして活動していた。
 ウェインは、超人的な破壊力を持つスーパーマンは人類への脅威だと見なすようになり、打倒を画策するようになる。同時に、拠点を置くゴッサムシティの犯罪一掃にも注力する。
 スーパーマンも、当初は英雄視されていたものの、次第にマイナス部分も注目されるようになっている事に気付き、悩むようになる。
 天才的な実業家でありながら犯罪に手を染める事も厭わないレックス・ルーサー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、バットマンが自身の悪行を調べている事を知る。スーパーマンも、自身の野望達成の弊害になるのは目に見えていた。そこで、二人を戦わせ、始末しようと考える。
 ルーサーは手下に命じ、スーパーマンを育てたマーサ・ケント(ダイアン・レイン)を誘拐し、人質にする。スーパーマンに対し、バットマンを殺せばマーサを解放すると脅迫する。
 スーパーマンは、条件を呑む振りをして、バットマンの元へ行き、協力を求めるが、バットマンはスーパーマンを人類の敵としか見ていないので、耳を貸さない。スーパーマンの力を弱めるクリプトナイトを利用し、生身の人間でありながらスーパーマンを追い詰める。
 絶体絶命のピンチに陥ったスーパーマンは言う。自分が死んだらマーサを殺す事になる、と。
 それを聞いたバットマンは愕然とし、スーパーマンに問う。何故お前は自分の母親の名を知っているのだ、と。ウェインの母親の名も、偶然にもマーサだったのだ。
 その時点で、スーパーマンの恋人であるロイス・レーン(エイミー・アダムス)が現れて、バットマンに説明する。マーサは、スーパーマンを育てた女性だ、と。
 バットマンは我に返る。スーパーマンにも母親という存在がいて、それを守る為に行動していたのだと。手法は異なるものの正義の為にお互い戦っている、と理解する。
 スーパーマンは、ルーサーがマーサを人質に取っている、と訴える。
 ルーサーという、共通の敵を倒す為に、二人は協力する事になった。
 バットマンはマーサを救出し、スーパーマンはルーサーと対峙する為、二手に分かれる。
 バットマンは、マーサを激戦の末救い出す。
 それを知ったスーパーマンは、ルーサーと直面。
 ルーサーは、予備の作戦を断行。ゾッド将軍の遺伝子を利用して作り上げた怪物を、解き放つ。
 怪物にはゾッド将軍の遺伝子が組み込まれているので、力はスーパーマンと同等。人間が倒すのは容易ではない。
 そんな中、謎の女性ヒーロー・ワンダーウーマン(ガル・ガドット)が現れ、加勢。
 怪物を追い詰めていく。
 バットマンがスーパーマンを倒す為に作っておいたクリプトナイト兵器を、スーパーマンは怪物に対し利用し、怪物を倒す。が、本人も致命傷を負い、死亡。
 世界は英雄の死を悼む。
 バットマンは、スーパーマンやワンダーウーマンの様な超能力を持つ者らを探し出し、正義の為に戦う組織を編成しよう、と決める。



感想

 マーベルコミックスでは、スーパーヒーロー組織のアベンジャーズをベースに、属するヒーローらの実写版を次々公開し、大成功を収めている。
 マーベル以上に歴史のあるDCコミックスが、これを見逃す訳無く、自社のスーパーヒーロー組織ジャスティス・リーグの実写化を決めたらしい。
「マン・オブ・スティール」はその布石で、続編となる本作も、布石の強化、という事になる。
 ただ、DCコミックスは、これまでスーパーマンとバットマンだけに注力していて、いずれも独立したシリーズとして展開していたので、鑑賞者からすればそれなりのイメージが出来上がってしまっている。DCコミックスが「これら2大ヒーロー物を『ジャスティス・リーグ』シリーズの下で合体させます」と表明したところで、鑑賞者らが納得してくれるか、という疑問が。

 ジャスティス・リーグの設定を設立させる為、スーパーマンもバットマンも、過去に公開されてきたシリーズ作のほぼ全てを無視する形になっている。
 スーパーマンにおいては、世間的には評価の高い「マン・オブ・スティール」の続編となっているので、あまり問題は無い(「マン・オブ・スティール」は、個人的にはそう好みではないので、「マン・オブ・スティール」の路線が続くのは残念)。
 一方、バットマンは、世間的に評価の高かったクリスチャン・ベール出演作が無かったかの様な扱いになっている(クリスチャン・ベールのバットマンシリーズは、個人的には回を重ねる度につまらなくなっていった印象しかないので、個人的にはリブートはOK)。そんな事もあり、本作のベン・アフレックが演じるバットマンは、クリスチャン・ベールが演じたバットマンには遠く及ばない、という批判を受ける羽目に。
 この批判は、ジャスティス・リーグのシリーズ作が製作されていくのと同時に、的外れだったと覆される可能性が無くもない。

 ストーリー展開は、強引というか、こじ付けの部分が多い。

「マン・オブ・スティール」では、スーパーマンとゾッド将軍の戦いでは人間への被害は最小限に留まっていた、という事になっていたのに、続編の本作では、「実は多大なる被害をもたらしていて、バットマンがスーパーマンを人類への脅威と見なすきっかけとなった」という事に方針転換されている。

 人類をはるかに上回る技術力を持っている筈のクリプトン星の宇宙船のセキュリティーが、指紋認証しかない、というのもおかしい。お蔭で、ゾッド将軍の遺体を手に入れたレックス・ルーサーは、遺体の指紋を剥がして自身の指先に接着するだけで、宇宙船のメインコンピュータに侵入し、自由に操作。ゾッド将軍の遺体のDNAを悪用し、怪物を生み出してしまう。

 後に製作されるであろうジャスティス・リーグでは協力し合う筈のバットマンとスーパーマンが、本作においては互いと戦う、といった映像を何が何でも盛り込みたかったからか、バットマンが当初スーパーマンを恐れ、後にその態度を変える動機が非常に薄っぺらいものになっている。
 母親の名が同じだったから、という理由だけで、冒頭で感じた怒りが全て解消されるとは、到底思えない。
 これだったら、「バットマンとスーパーマンが、ある悪の組織を個別に捜査していたら、互いの存在に気付いた。互いの手法に完全に納得出来ないものの、とりあえず協力している内に、信頼関係が芽生えていく」といったストーリーにしていた方が、無理が無かっただろうに。映像的には迫力が無いものになっていたかも知れないが。
「ジャスティス・リーグでは手を結ぶバットマンとスーパーマンだが、当初は敵同士だった」という側面にこだわり過ぎてしまったといえる。

 本作の評価は、ジャスティス・リーグを全く知らず、これまで製作されてきた数々のスーパーマン/バットマンシリーズの延長として観る者と、ジャスティス・リーグを知っていて、「これで漸く実写化してくれるのか!」を期待を膨らませられながら観る者とで、かなり分かれそう。
 上述した様に、本作の評価も、今後製作されるジャスティス・リーグ・シリーズの成功(もしくは失敗)で、大きく変わりそう。


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Last updated  2016.05.18 12:30:28
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