Book - 会計・税務

会計・経理
日本の商取引慣習に国際化の波が押し寄せてきたのと同様に、企業会計にもグローバル・スタンダードとの調和が求められるようになり、次々に法改正が行われるようになりました。これを機会に、企業会計についてのロジカルな面を再考するために有益と思われる書籍を列挙しました。
No. タイトル 著編者 短評
01
わかりやすい管理会計講座 (改訂増補版 税務研究会1993/03) 西澤脩
伝統的な管理会計の基礎知識が懇切丁寧に解説されています。特に予算管理や部門毎の管理会計実務は、内容的には若干古いですが、伝統的な考え方を知るにはよくまとまっていると思います。
2
経営判断のための採算計算入門
(日本経済新聞社1996/05)
藤野信雄 Q&A方式で採算計算の考え方をコンパクトにまとめていて、初心者にはお勧めです。企業実務での頻出分野には網羅的に触れているのですが、もう少し突っ込んで知りたい人には引用が少ないので、もうちょっとその配慮があれば…
3
財務会計論
(三訂版 同文館 1993/04)
飯野利夫  いわゆる財務会計の教科書なのですが、図表や例示が豊富なので、辞書代わりに使ってます。
4
原価計算
(国元書房)
岡本清 原価計算の教科書としては、一番定評のある本で、是非一冊持っていたい本。ただ、分量が多いので辞書として使用するのがメインでしょうが、実務に使用する辞書としては記述が淡白なのがちょっと惜しいところですね。
5
基本法人税法
(税務経理協会)
渡辺淑夫 厚さは薄い(200頁強)が、内容的には実務上知っておかなければいけない最低限の知識は網羅してます。記述も平易な言葉で書かれているので、短期間で法人税を総論から各論まで総括してインプットしたい人には最適だと思います。毎年改定がされているので、法改正へのフォローも安心できます。
6
実務家のための消費税実例回答集
(税務研究会)
木村剛志(編) 経理の仕事をされている方なら、消費税の課税/非課税について必ず悩んだことあるのではないでしょうか?本書はそんな人にぴったりの一冊です。消費税の本は、やたら薄っぺらい内容の実用書か、税理士試験向けかなんかの理論一辺倒の教科書か、のいずれかが大半ですが、本書は実際の具体的な設例が豊富で、しかも考え方のヒントとなる記述が多いので、実務家の方は必携をお勧めします!
7
減価償却資産の取得費・修繕費 基本通達ケース・スタディと質疑応答126
(税務研究会)
河手博/成松洋一 判断に迷いがちな″取得価額の範囲″や″資本的支出か?修繕費か?″などの判断基準を基本通達や実際の事例を用いて説明しています。固定資産会計の実務で一番役立ってます。
8
連結決算の話
(東洋経済新報社)
金児昭/笠原俊幸 連結会計について、簡潔かつ分かりやすく書かれているので、これから連結会計を学ぼうという方にはお薦めの本です。よく読んでみると、かなり詳細なことまで書かれているので、実務で考え方につまった時などのヒントにも有効かも。現在では、『連結決算入門』というタイトルで出版されているようです。
9
戦略管理会計
(ダイアモンド社)
西山茂 企業分析や企業評価をMBA本などで読んで挫折した方も多いはず。そんな方にお薦めなのがこの一冊。広く浅く、そして事例が豊富に挙げられています。
10
戦略財務会計
(ダイアモンド社)
西山茂 の中には財務管理・財務分析に関する本が沢山出版されていますが、本書はCFS、BSやPLなどの財務諸表での各項目毎での会計制度の内容とその限界についての解説はポイントを突いており、新会計制度にも対応しています。
11
企業分析シナリオ
(東洋経済新報社)
西山茂 定性分析により分析のシナリオを方向付け、それに基づいた定量的な財務分析を理解するのに最適な一冊です。当店のファイナンスのコーナーでも陳列している東大出版会の「企業分析入門」を読む前の基礎知識として、あるいは読破に挫折した方への理解の一助としてお薦めです。
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