-告白-  詩 近代詩 現代詩 詩歌 ブログ

May 17, 2009
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カテゴリ: A poet
薄日のかげも衰へて、
風冷やかに雲低き
鈍色空のゆふまぐれ、
はづれの辻のかたすみに、
ちやるめらの聲吹きおこる。

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小さい頃
いとこの住む市へ遊びに行き
泊ったとき 数度
チャルメラの音を聞きました。
飲み明かしている父と叔父が
子供部屋をがらりと開けて
抑制のない大きな酔っ払い声で
どんぶり片手にどなります。

「オイ、みんな寝ちまっただかーー?
 夜鳴ぎラーメン喰いにいくどォ
 置いてぐどォ」

寝ていた子供も
寝れずにまんじりとしていた子供も
みんな一斉に起こされて
叔母さんにどんぶり持たされて
夜風に埃舞い上がる中を
駆けてゆくと
遠くに見える赤提灯が嬉しくて
温かい湯気がこぼれる様子に
ぐうぐうお腹がなったものです。

それぞれ持たされたどんぶりを
おじさんに渡し
北野デス、トウチャンタチ、イマキマス、
というと、オウ、マイドといって
おいしい味噌ラーメンをどんぶりに
入れてくれるのです。
*
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Last updated  May 17, 2009 03:48:00 PM
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