-告白-  詩 近代詩 現代詩 詩歌 ブログ

May 31, 2009
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カテゴリ: A poet
ふかくあいしあったので
私たちはけっこんした
のではなかった
彼も私も 
そのころもやっぱり 
ひりひりするほどひとりで

いっしょにくらしましょう
あなたのみかたになってあげる
ひとりのにんげんに
ひとりのたしかなみかたがいれば
いきていかれる

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かならずしも 
お互いがお互いでなくても
よかったのかもしれないのだ
けれども 
どこかこころの深いところに
雨粒のようなりゆうがひとつ
ふいにおちてきたような すばやさで
私はいくことを決めていた

えらぶことなんてできるのかしら 
ひとをえらぶなんて
そんな 
おそろしいこと不遜なこと
ならば 
事故のように出会おうとおもう
おんぶらまいふ(なつかしい木陰よ)

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ある朝
大きな翼をひろげて鳥が
私の胸に降り立ったのだ
びっくりしてはねおきたら
それは鳥ではなく 
男のおもたい右腕だった
そのとき私はすくなくとも
すくなくとも
こんな種類の朝ははじめてだ と
しずかなきもちでかんがえていた
おんぶらまいふ(なつかしい木陰よ)

目がさめると 
そばにひとがいた
触ってみるとあたたかかった
そして とびきりびんぼうだった

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ヘンデル  Ombra mai fu

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小池さんの長詩を
すきな所だけ引用しました。

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一人の男性と結婚することは
ご縁だと思っていました。


高揚するときも
低迷するときも
自分の夫と
生活の基盤を共にし
最後まで人生を
全うしようと
することで
自分の詩への
傾倒は始まり
出産を起点に
詩は
飲み水のように
なくては
ならないものになりました。

この小池さんの詩を
読んだとき
ハッと
息をのんだのです。

そっか、
人を選ぶ、という
恐ろしい不遜な一面を
わたしは知っていたくせに
見ないふりをしていた、

全部、「縁」で片づけていた、


私は
彼を選ぶために
誰かと比べたし
点数も密かに
つけていた事でした。

そうして
自分独りであることを
乗り越えた最後の砦は

わたし自身も
ひりひりするほど
独りだったからでした。

===========================

今日は結婚記念日。
7年目です。
お昼ご飯のときに
たっちゃんが
おしえてくれました。

わたしは
なぜか いつも
結婚記念日の日を
思い出すことが遅くて
えへへ、と
ごまかし笑いをしてしまいます。

今年も
そうでした。

ごめんなさい。

夜は、どこかへ食事に行こうと
言われたので
やった、夕食の手間を
一つ得したなあ、なんて
あらら、だめだめ、
もうちょっと
ロマンティックに
スカートなぞ
一年に1回くらい
穿いたほうが
よさそうだ。
*
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Last updated  May 31, 2009 02:20:19 PM
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