proud じゃぱねせ

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のんきとの出逢い 前編


を始めた私だった。
日本のどの場所とも違う、新鮮な景色、匂い、そして何よりこの雰囲気。
ノリがよくて、うるさいHip-Hop Musicに、
ちょっと斜に構えたおしゃれな人達、そうでない人達、まるで黒人の女の子みたいな子(人)達。。
そして、たくさんの、おしゃれな黒人の男の子(人)達、普通の子(人)達。。

目が合うとにっこり挨拶されたり、ダンスに誘われたり、横に坐って話し掛けられたり、、
何か特別な事(でもちょっと後ろめたい事)をしているようでドッキドキした。

私にとってのクラブ活動の醍醐味の一つは、行く前のエキサイティングな準備時間だった。
必ず、一緒に行く友達の家に3時間も前から集まって、
この服にその靴は合わないだの、腹を見せるの見せないの、化粧をもっと派手にしろだの、
どこのクラブがいい曲がかかるだのってな事をわいのわいのやる訳だ。

そこで必ず話題に上るのが、本物(黒人の女の子を意識してる、
何時見てもかったるそうにしてる、ちょっと恐い、正に「本物」の女の子達をこう呼んだ。)
さん達の事。
大体ネタにしてたんだけど、、、
そんな中にもおもしろい子もいっぱいいた。
ただ、Nワード(黒人の蔑称)全開の、それをカッコイイと思っちゃってるような、
イキ捲っちゃってる子は、私的にはご勘弁だった。

当時とっても無知な私は嫌な思いもたくさんした。
酔っ払っている黒人にフロアで腕を強くつかまれて、汚い言葉で呼ばれた事があった。
とっても恐くってうろたえた私は、「Leave me alone」(離して)というのが精いっぱいだった。
ドラえもんのタイムマシンであの時に帰れるなら… 言ってやりたい事は山ほどある、ちくしょぉ。
意気投合した男の子に電話番号をあげたら、
その彼女からすんごい勢いで脅しの電話がかかってきたり。
彼氏が出来たけど、暫らく経った後で彼にはアメリカに奥さんがいた事が判ったり。。。

そんな事もちょっと経てば笑い話で、結構面白おかしくやっていたんだけど、、
ある時ふっと、なんの特別な理由も無しに、そういう事がつまんなくなった。
今考えると、たぶんただ単に飽きてしまったんだろうと思う。
友達から誘われても、「かったるいから今日はパス」の連発になった。

クラブに長く通ってた友達によると、そういう事は誰にでもあるらしい。
そのまま行かなくなっちゃう子と、暫らくすると吹っ切れて、
再びクラブに通う生活に戻る子がいるらしい。

そんな気分に陥って暫く経ったある日、その友達とその彼氏に気を使われて、
厚木のオープン・ベース(基地が一般公開される日)のバーベキューに誘われた。


のんきとの出逢い 後編 に続く

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