Angel

Angel

全て | 日々の日記 | 小説
January 29, 2007
XML
カテゴリ: 小説
私の悲しい決意に誰も何も言えなくなっていた。
その夜、私がバルコニーで星空を眺めていると誰かがやって来た。「...スピネル姫、ちょっと良いか?」そこに現れたのはラルク王だった。「...ラルク王様、何かしら?」「...お前はもう死ぬ覚悟をしたみたいなことを言っていたが、正気か?だったら、俺は許さないからな。10年以上も実ることのない恋を引き吊って生きてきたお前が簡単に死んだら、絶対許さないから!」怒りに満ちた声、怖いと言うより誰かに止めて貰うことを期待していたのかもしれない。だからなのかジワジワと涙が溢れていた。「...何で涙流れているんだろう?私、変だよね?」ラルク王はそっと抱き締めてくれた。「スピネル嬢は昔からそうだ、自分の気持ちを押し込めて人の気持ちばかり優先しているけど、それじゃいけないだろう?そりゃあ、サラ様は護ってあげたくなるけど、強い女性である。ソルトは意地張りだけど、根は素直で優しい子だから護ってやりたくなる。お前は気をいつも張っていて、隙がないから護らなくても強い女性だと思われているようだが、そんなことないよな。誰かが護ってやらなっきゃ、崩れ落ちそうな心を必死に支えて生きているんだよな?だから泣いても良いんだよ、たまには...。強くなくて良い。お前はお前のままでいろ!スピネル嬢は俺の中で昔から姫だ。姫じゃなくなってもお姫様何だよ!だから全て抱え込むな。俺や皆がいる、もう少し甘えてみろよ。」彼の精一杯の気持ちが嬉しかった。暫くして、「...じゃあ、今夜はゆっくり休めよ。お休み。」彼と別れた。「...おやすみなさい。」彼は部屋を後にした。自室戻ろうとするとマントを纏った男が声を掛けてきた。「...王様、こんな時間まで仕事ですか?」振り返るとそこにいたのはリヒトだった。「...お前か。まあな。」「随分、仕事熱心ですね。...スピネル姫様のこと、本気で心配何ですよね?言わなくて良いんですか、本当の想い?」リヒトは見ていないようで、よく見ているから怖い奴だ。「...何だ知っていたのか?今、あいつに告げれば混乱して辛くなるだけだ。あいつはまだリック様を好きなんだ。だから、言うわけにはいかぬ。」「...王様、今夜は月も綺麗ですから、酒で飲みましょうか?」リヒトの提案により、彼の部屋で飲むことになった。

私は本当にまだ子供、皆に護られている子供にしか過ぎない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  October 17, 2007 08:24:46 AM
コメント(0) | コメントを書く
[小説] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: