北方の空を渡る月

北方の空を渡る月

2006.01.21
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カテゴリ: 映画
スウェーデンの映画、『歓びを歌にのせて』を観ました。

主人公は、心臓を病んで引退した世界的有名指揮者のダニエル。
ぽっかりと空いたスケジュールの使い道は、
田舎の小さな村に移り住んで過ごすことに。
そこはダニエルが7歳まで住んでいた村で、
彼にとっては決していい思い出のある場所ではなかった。
やがてダニエルは聖歌隊の指導を頼まれ、村人たちと交流を深めていく。
「音楽を通して人の心を開く」という幼い頃の夢の通り、
村の人々はダニエルとの関わりの中で、胸の扉を開いていく。


あらすじは、こんな感じです。
感動的な歌を聴かせてくれるシーンがありますが、
全体的に見ると音楽そのものの比重はむしろ少なめでした。
登場人物たちが、「音楽を通して」抑えこんできた感情を解放していく姿が
丁寧に描かれている感じです。
去年の感動作『コーラス』に近いお話なのかと思っていたのですが、
そういう意味では印象がだいぶ違いました。

幼なじみの何気ない悪口に数十年もの間傷ついてきた男や、
夫婦のすれ違いとか、アル中夫の暴力とか、
村人たちの抱え込んでいる思いは様々です。
ダニエルの影響ですべてが良い方向へ進むかと思いきや、

この辺りが、なんともリアルでした。
特に中心的に描かれている2人の女性については、
何が自分にとっての幸せなのかを決められるのは彼女たち自身だけで、
そして彼女たちは心を決めたのだと思います。

音楽の喜びを抑えることはできない。


この映画を観ながら、そんなことを感じました。





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最終更新日  2006.01.22 14:52:37
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