Dog photography and Essay

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青海西寧・青海湖2


「今日では絶滅の危機に」

「中国上海写真ライフ」では、
青海省「青海高原」の写真を公開しています。

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青海高原をひた走り、途中着いた土産物店で車を降りた。
平地では30度近くある温度にもかかわらず、
3500mの高地では、10度という気温の低さに、
強い風も相まって体感温度は7度ほどと身体が震えた。

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ヤクは四川省の高原で見かけたが、体重は400キロ以上で、
体長は3mほどあり、角の長さは80Cmほどある。
野生のヤクは重さ1トンにまでのものまで有るとの事。
今日では絶滅の危機に瀕しており、チベット高原でも、
数百頭で中国国家一級重点保護動物に指定されている。

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ヤクの家畜化は古く、3000年前にチベット人によって、
家畜化に朝鮮し成し遂げたと伝えられている。
天空のヤクは、夏は植物の植生限界領域に住み、
冬を迎える前に3000m位に下りて生育している。

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昼食を取った後、裏側の庭へ行ったところ、
妙なものが置かれていたので関心を持ち眺めていた。
間もなく「やかん」の口から沸騰したお湯が沸々と、
太陽光ソーラーの上に落ちた時は驚いた。

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「中国の中でも貧しい省」

「中国上海写真ライフ」では、
青海省「青海湖」の写真を公開しています。

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中国青海省にある湖は、中国最大の塩水湖であり、
海抜3205メートルの高地に湖がある事自体に、
ここまで来た価値があるような気がした。

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青海湖は青蔵高原北東部に位置し周囲360キロで、
琵琶湖の周囲が241キロで、その大きさが分かる。
中国では、観光地の等級にAAAAなどとAを使う。

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一般の知られた公園などではAAとAが二つほどである。
国家級の観光地ではAAAAとAが4つある場所が多い。
世界遺産になると、AAAAAとAが5つある。

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青海省は中国の中でも貧しい省のひとつである。
青海湖への道には漂白された晒し木綿に、
赤・青・黄など華やかな色遣いで染色された旗が、
規則的に掲げられていてとても綺麗に感じた。

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「間もなく青海湖付近」

「中国上海写真ライフ」では、
青海省「青海湖」の写真を公開しています。

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中国語ピンイン読みで書くと「pi2xiu1」、
だが中国語で書くと文字化けして楽天ブログでは、
書くことが出来なかったが、今までにも多くの、
更新できない文字がありシステム上仕方ない。

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初めの写真は中国での龍の9番目の息子である神話から、
日本語で言う麒麟の絵であるが、かなり抽象的に、
描かれた麒麟の絵であると思いながらシャッターを切った。

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麒麟の画像をラベルに載せているキリンビールがある。
麒麟麦酒(キリンビール)のラベルを見ればよく分かるが、
日本風にアレンジされた絵である事が伺える。

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古来より麒麟は神聖な生き物であるとされ、
鳳凰、亀、龍と共に「四霊」と総称されている。
中国では麒麟は貴金属店や宝石店などに飾られている。
写真は、北京オリンピックのマスコットが撤去されずに、
置かれており、記念としてこのままなのかとも思った。

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「ブロンズ像の作品群」

「中国上海写真ライフ」では、
青海省「西寧」の写真を公開しています。

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最近の日本の状況はあまり分からないが、こちら中国での、
観光地や遊歩道また公園では、ブロンズ像の作品が多く、
見られるようになり、その像の作品から受ける作者の気持ちや、
人々の生き方や土地の歴史や、その情景を思いながら、
写真を撮る事が妙に好きになり時間を費やすようになっていた。

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わらを積み上げた上に座った母親が、子供の衣服の繕い物をし、
その母親の斜め前で子供が右足を上げてダンスしているのか、
貧しい生活の中にも、幸せな一面が出ている作品だった。

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武道を子供に教えようとしているのか、その斜め前で、
無邪気に弓を持って、矢を放とうとしている場面。
下は、母親が何かを捏ねている前で、何かボールを蹴ろうと、
している場面なのか、それぞれ両親と子供の姿を描いている。

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孫娘が剣舞の練習をしている後ろで座って指導しているのか、
何となく満足げな表情をして、その情景が上手く出ている。

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このブロンズ像の作品群が置かれているのは青海湖へ行く、
歩道の右側に造られていたが、もしこの作品群がなかったら、
何とも殺風景な感じしか受けないだろうと思った。
中国人3人の観光客は、この作品群を横目に青海湖と先を急ぎ、
私のみ取り残されたので、この後の時間は矢継ぎ早となった。

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「泣き顔が笑顔になりポーズを」

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青海省「西寧」の写真を公開しています。

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「蔵族」とは「チベット族」の事である。
「チベット」の事は「西蔵」と呼ばれている。
写真は青海湖蔵族民俗文物展という博物館であるが、
最終時間がなくなり、中には入らなかった。

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青海湖の周りにも多くのチベット族が暮らす。
名前を挙げると海北蔵族自治州、海南蔵族自治州、
海西モンゴル族蔵族自治州、海東地区などある。
写真はチベット族の祈りを捧げるところと聞いた。

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湖の水位も徐々に低下しているとの事だった。
水位の低下で生態学的な危機になっている。
その水位の下がる原因は、温暖化なのかと思ったが、
周辺の放牧や土地の開拓の行き過ぎのようである。

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蔵族民俗博物館の入り口にチベット族の少女が、
立っていたので手招きをすると私の方へやって来た。
写真を撮らせてほしいと、3元を手渡し撮影したが、
5歳ほどの少女が涙を流し自分も撮ってほしいと、
言う事を聞かないので、致し方なく二人撮った。

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お金を同じように手渡すと今までの泣き顔から、
笑顔になりポーズを取るので可笑しくもあった。
だが、このような幼い頃からお金を稼いでいるのかと、
思うとこちらまでが切ない思いでシャッターを切ったが、
1人より2人の方が、写真になっているのでは思った。
下はチベット族の人が経営する土産物屋。

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「もう少し繊細な神経で」

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色あせた青海湖と彫った所へ、真紅の塗料で、
塗ってあったものの、どのように見ても繊細さに、
欠けた塗り方に残念と思う。

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確かに大らかに日々を送る人達の生活には私自身、
羨やむばかりであるが、もう少し繊細な神経をもって、
青海湖の文字を塗ってほしかったものだと思った。


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とりあえず写真を撮り、青海湖の水際を歩いたが、
歩道脇のブロンズ像の鑑賞と撮影に時間を取られてしまい、
あまりゆっくりと時間を掛けて歩く事が出来なかった。

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バイクの修理をしている人が居たので話しをした。
一般の湖や河川では遊覧船があり、湖巡りがあるが、
この青海湖では湖を巡る遊覧船はあるのかと聞いた。

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遊覧船で30分の湖巡りが出来るし、モーターボートも、
申し込めば自分で操縦できるようになっているとの事。
乗船券は一人70元(1050円)で30分の遊覧が出来る。

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モーターボートは一人53元で、20分ほど操縦できるが、
20分なんて短すぎるのではと、更に聞くと皆さんは、
次の予定があるので、あまりここで時間を費やすと、
旅行会社より苦情が来てしまった事があり、5分を超えると、
超過料金になるとニコニコしながら説明してくれた。

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「雪域聖湖」なぜこのような石碑があるのかと考えて見た。
この青海湖は標高3500mに存在しており、冬季になれば、
降雪は当たり前で、チベット族の人達も雪を聖域ととらえ、
宗教的な見地から「雪域地域」と石碑に彫られたのかも?

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「地下核実験施設の跡地」

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青海湖の北東にある中国で最初に地下核実験が行われ、
また成功した場所の写真だが、途中疲れで寝てしまった為、
着いた矢先は、一体何処に着いたのか分からなかった。

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1964年10月、東京オリンピックに沸き立っている最中、
地下核実験が行われ、後に世に知れ渡る事となる。
通称「青海原子城」といい、放射能の影響がない今日、
青海湖の観光コースに組み込まれている場所である。

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写真は地下核実験施設の跡地であり、地下実験が、
この場所で行われた事が伺えるような凹みが見えた。
深さが何メートル下で核実験をしたのかは分からない。
だが放射能が実験後でも残った事は事実だろう。

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初めはコンクリートで囲まれた部屋が何なのか、
分からなかったが、カメラを向けてシャッターを切ると、
後ろから「これはトイレだから撮らない方が」と、
そこがトイレと言う事が分かったが、入る気はしなかった。

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1995年5月に核施設は機能を停止し、今では跡地に、
記念碑が建てられているだけの殺風景な所だった。
だが、ここは本来は金銀灘とよばれる美しい草原で、
中国の代表的な民謡が生まれた場所で1キロ以内に、
チベット族が暮らす建物が並んでいるのが印象的だった。

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