「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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Dog photography and Essay
陜西省西岳華山1
「西岳華山の旅2」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
前日に旅行社が用意してくれていた、
入山チケットとロープウェイの往復チケットを、
カメラバッグに入れ、ロープーウェイ乗り場まで、
歩いて行ったが、間もなくオートバイが、
警笛を鳴らしながら追いかけてきた。
ロープーウェイ乗り場まで500mもないが、
ホテルのサービスなのだろうと思ったが、
オートバイの後に乗ることは気が引け断った。
何度も、乗って下さいと懇願されたが、
手を横に振り断った。オートバイの人も、
仕方なくオートバイを押して私に付き添った。
ゴンドラ乗り場へ着くと握手をして若い運転手は、
大きなエンジン音を轟かせながら急ぎ去った。
ゴンドラ乗り場では150人ほどの人が待っていた。
20分ほどしてゴンドラに乗ることができた。
私は一人だったので、2人と3人のグループに、
紛れ、15人ほど追い越し乗ることができた。
「西岳華山の旅3」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
陝西省華山山麓のホテルに泊まり、
ロープーウェイで北岳の降り場へ来た。
ロープーウェイの長さは1500mだが、
8分ほどで北岳に着いた。
右へ登れば北岳頂上へ向かい、
左へ向かえば西岳への険しい山道。
写真は、北岳のロープーウェイ駅付近。
お茶飲み場で休憩してからとも思ったが、
時間も昼過ぎになっていたので、
華山の険しい山肌を撮影し、先を急いだ。
中国五岳の中では、一番険しい山として、
知られているが、この時点では、
その険しさのほどを知らなかった。
「西岳華山の旅4」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
西岳華山の6人乗りロープーウェイから、
中国人を押しのけ、外の景色を撮影した。
私が日本人と知っていたので、日本人に、
対してあまり良い印象は持たなかったかも、
知れないなどと思ったりもした。
「智取華山路」と岩肌に掘られた文字。
中華民国時代から華山は軍の計略で、
攻め取った華山路と戦いに取っては、
譲れない華山の路だったようだ。
中国では各地の岩肌に文字が彫られている。
しかし、現在では勝手に文字を彫れば、
重い罪に罰せられ、法律で禁じられている。
「五岳華山険居首」と掘られた文字。
華山は五岳の中で険しい山第一である。
ロープーウェイの中から撮影し、150mほどの、
距離があるので、実際の文字の大きさは、
分らないが、かなり大きく彫られている。
「西岳華山の旅5」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
西岳華山には、北峰、南峰、西峰、東峰がある。
ロープウェーは北峰が終点である。
北峰へも自分の足で登らなければならない。
久しぶりの山であったが、何となく、
ハイキング気分で出発したので、
誤算が生じたが、一番の誤算は足であった。
中国人ガイドらしき女性が、説明しているのを、
少しの間、聞いていたが、どんな事があっても、
一人で山に登らないようにと説明していた。
また西岳華山は中国五岳の中で一番険しい山で、
急な所は鎖につかまり登らないと危ない。
手袋をロープーウェイ乗り場でも売っていたが、
ここでも買えるので買っておけば役に立つと、
私も、その言葉につられて軍手を買った。
鎖が錆びついて、その錆が手に刺さることや、
手が汚れることを避けるためだと話していた。
「西岳華山の旅6」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
北峰のロープーウェイ降り場にて、
これから登る西峰方向の岩肌を撮影した。
ゴンドラには、朝早くから登山した人達が、
既に登山を終え降りて行く所もみられた。
朝7時から登って来れば、ゆっくり登っても、
4時間で登ってこれるが、私は山麓ホテルに、
宿をとっていたが、既に下山する人と、
すれ違い、何とも複雑な思いがした。
だが、彼らはツアー団体の人たちで、
これから西安まで行き、西安観光をするため、
急いで行程を消化していると勝手に納得した。
私は、今回西岳華山登山のためだけに、
上海から飛行機に乗ってきたなどと、
自分の立場を正当化するために言い訳をした。
現に、私の後からでも、どんどん登山客が、
ゴンドラから降りて来ており安心した。
「西岳華山の旅7」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
ロープーウェイ乗降場より100mほど登ると、
華山北峰山小屋に向かう登山道へ出る。
昔、北アルプスなどでは山小屋の世話になり、
山に入ると3か所の山小屋で泊まった。
だが、若いから出来たという事も言えるが、
今なら北アルプス穂高や槍ヶ岳への縦走すら、
足が着いていかないだろう。
華山の北峰の山小屋で宿泊できることを、
知っていたとしても、泊まる勇気が湧かない。
写真は、その北峰山小屋へ行く門の前に、
置かれた獅子像で、雄と雌が作られ置いてある。
銀行などの門の前に置かれている獅子像に、
比べれば、作り方も大きさも違うが、
雄獅子像の右前脚には手まりを押さえつけ、
雌獅子像の左前脚には子獅子がいた。
ロープーウェイの降り口が近く、
ワイヤーロープがギヤーと摩擦する音が、
ガタガタ、ゴトゴトと音が聞こえてきた。
「西岳華山の旅8」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
北峰へ向かう登山道の両側のガードに、
沢山の南京錠でカギを掛けられている。
日本でも見る光景なのかは分らないが、
中国の観光地では、鎖に鍵を掛けて、
赤いリボンに、願い事を書き、
吊るした光景を見掛ける。
行楽地の欄干にカギを掛けておくのは、
記念のためだけではないようだ。
日本の神社などでは願掛けのため、
おみくじや願い事を書いた紙を、
木の枝などにくくり付けるが、
そのような気持ちにも似ている。
若い二人がお互い愛し合う気持ちが、
いつまでも変わらないようにとの思いと、
離れないように鍵でつなぎとめる意味もある。
南京錠のカギは二人が、それぞれ持ち、
財布の中に入れておき、何かある度に、
鍵を掛けた時の気持ちを思い出すとか・・。
「西岳華山の旅9」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
ロープーウェイを降りてしばらく石段を登り、
南峰や西峰・東峰、また右側へ歩けば、
北峰からの登山道が合流しており、
観光客も多く休憩していた。
ロープーウェイを使わず、登山道を、
登って来る人たちもいたが、私には、
そのような芸当は出来ない。
華山の登山道は、唐代に作られ、北峰から、
尾根を伝って南峰に到る登山道を、
80年の歳月を使い、作って来た。
勿論、現在のような石をセメントで、
固定し、鎖で道案内を施したのは、
ごく最近のことである。
北峰へ向かう登山道に記念亭と、
彫られたアーチが設置されていた。
もうすぐ行くと北峰ホテルに着く。
1800mほどの地点に造られたホテルだが、
ヘリコプターで資材を運んだとはいえ、
人力の程は、想像を超えるものがあった。
「西岳華山の旅10」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
西岳華山の北峰へ向かう途中に、
変わった今まで見た事がない獅子像に、
出会って何枚もシャッターを切った。
下の雄獅子像は左前脚で抑えるマリは、
一般の獅子像と変わりないが、獅子の、
顔の作りが何とも面白い。
上の雌獅子像では、子供の獅子が、
母親獅子に戯れる姿が面白い。
今まで子供獅子が母獅子の胸に、
しがみつく姿は見たことがあるが、
口移しに甘える子供獅子の姿は、
初めて見たので暫しの間足を止めた。
下の写真は、山麓から登って来る、
ロープーウェイと降りて行く姿を、
望遠レンズで撮影した。
今回携行したカメラは1台だったが、、
レンズは3本持ってきた。
カメラバッグに入れて持ち歩くも、
ズシリと重たくなって来ていた。
「西岳華山の旅11」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
西岳華山は中国五岳の中でも一番、
険しい山として知られている。
ロープーウェイの設置は切望されて来たが、
工事は難航する事が想定され、
設置計画は何度も変更された。
1993年頃よりロープーウェイの計画。
1994年より2年半の歳月をかけて、
1996年にロープーウェイは稼働を始めた。
ロープーウェイ設置は、中国独資では、
その当時の技術では難しくシンガポールの、
企業と中国華山管理局の合資で進行された。
ロープーウェイの設備はオーストリア製。
オーストリアのロープーウェイ設備は、
定評があり、アジアからも売り込んだが、
シンガポールの企業の最後の一押しで決定。
日本のロープーウェイ技術も定評があるが、
最終オーストリアの設備を導入した。
写真は、登山道脇に打ち込まれた道案内の鎖。
「西岳華山の旅12」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
「旅客止歩」と書かれた注意書きだが、
日本語に訳せば、登山者立ち入り禁止。
私が20代に登山をしていた北アルプスでも、
古い登山道や、よく事故が起きる登山道に、
立ち入り禁止の注意書きがしてあった。
だが、注意書きの立札の向う側が知りたくて、
わざと人目を盗んで乗り越えたものだった。
登山客が何十年も入っていない事もあり、
岩には苔が生えている個所もあった。
身の安全を確保する鎖は錆びつき、
相当、長きにわたり人の往来がない事が、
分かったが、そんな事が分かってしまうと、
恐怖感が先に立ち、とても前進する気にならず、
来た道を引き返し、皆が登る道を登った。
写真は、南京錠や華山登山記念の布テープ。
「西岳華山の旅13」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
西岳華山の登山道脇の鎖に、
掛けられた南京錠は登山客や、
旅行者が自分たちで用意するのかと、
思いながら北峰に向かい歩いていた。
しかし、その疑問は直ぐに解けた。
登山道の脇で南京錠が売られていた。
若い二人に限らず、将来に不安を感じ、
気分転換をしに険しい華山へ来た人や、
今の幸せを保ち続けたいと願う人達にとって、
売られている南京錠は悩むことなく、
購入し、願いを込めて鍵を掛ける。
南京錠には、具体的な願い事が彫られ、
目にした者の気を、そそるようである。
道教の国、中国の人々にとっては、
このような、具体的な物での願い事は、
その気のない人たちを衝動的な気分にさせる。
日本でも神社などで願い事が書かれた絵馬を、
買い、ぶら下げるような心理にも似たり。
南京錠には「昇進し金持ちになる」とか、
「思いが成し遂げられるよう」また、
「一家が平和で幸せでありますように」
「西岳華山の旅14」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
中国人の中で「金庸」を知らない人はいない。
それほどに著名な金庸が書いた華山論剣の、
文字が石碑に彫られていたが、ここが北峰だ。
多くの中国人が、金庸の石碑の前で、
記念撮影をしていたが、その合間を縫って、
撮影した一枚が、上の金庸の石碑画像である。
金庸は浙江省で生まれ香港で武侠小説活動し、
多くの人に読まれているが、記者でもあり、
文化大革命では真の目的が劉少奇打倒にあり、
終末期には林彪の失脚をそれぞれ予言した。
金庸は政治評論家としての才能も発揮した。
1999年より浙江大学の人文学院長を務めた。
金庸は武侠小説の第一人者であり、長編物は、
12篇書いており、中編小説は3篇を発表。
作品の多くは香港で、映画化されている。
日本でも長編・中編と出版されている。
中国一険しい場所での人気ある北峰に、
金庸の華山論剣の石碑が建ち違和感はない。
上の写真は北峰頂上に建てられた案内石碑で、
下は、北峰から少し下った所に造られた廟の、
門から、中岳への方向を撮影した。
「西岳華山の旅15」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
華山北峰から中峰・西峰へ向かった。
北峰へ登る途中まではロープーウェイを、
利用できたので、疲れはさほど感じなかった。
北峰から下り、休憩所の中を通り抜け、
中峰方向へ登って行くと前方に、
見えてくるのが、道教の廟の裏側。
中国の五岳と呼ばれる山には、
それぞれ道教の廟があり、どんなに、
有名な山であったとしても、
道教の廟がなければ、五岳に入っていない。
下の画像は、険しい山道を荷物を担ぎ、
中峰途中の山小屋まで食物を運ぶ人である。
荷物の重量も40キロほどになり、天秤棒の、
前後に荷物を分けて、担いでいるが、
慣れても、一気には運ぶことが出来ない。
少し登っては休み、また荷物を担いで登る。
ヘリコプターでは、経費が膨大になり、
この人たちがいなければ、山小屋では、
登山客に対して何もサービスができない。
「西岳華山の旅16」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
西岳北峰から下り休憩所の中を通り抜け、
中峰方向へコンクリートで固めた登山道を、
歩いて行くと、暫くして金庸が題した、
華山論剣と彫られた石碑と出会った。
北峰の山頂付近だけに金庸の石碑が、
建てられているものばかりと思っていたので、
白セメンで綺麗に塗られた石碑を撮影した。
その折に、食料品類を肩に担ぎ、一歩ずつ、
石段を着実に踏みしめて登る中国人が、
私の横を追い抜いて階段を登って行った。
私は、旅に出る3週間ほど前から、体力を、
付けるために、仕事が終わってより、
8階建てのマンションの非常階段で運動をする。
時間にして50分ほどだが、階段の上り下りは、
夏ともなると、汗が吹き出し、階段の上に、
汗の雫が落ち、6段毎に雫の輪ができる。
8往復から10往復するので、途中で嫌になるが、
雫の輪を見つけては、もう少し頑張ろうと、
自分に言い聞かせながら上っている。
だが、体重が4キロでも肥ると足が辛くなる。
自分の前を行く人は、肩に40キロ以上の荷物を、
担ぎ石段を登るので、汗が落ちているのにも、
納得をしながら、シャッターを切っていた。
「西岳華山の旅17」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
西岳華山へ登った日は天候に恵まれた。
上海の中国友人の話では、雨や霧に遭い、
足下が悪く、大変怖い思いがしたと話していた。
だが、山での撮影は、少し霧がかった方が、
絵になるのであるが、険しい華山では、
岩山を登るようなところもあるので、
一年に120人ほどが転落事故死がある。
華山の山並みは険しく、奇峰がそびえ立ち、
中国で最も険しい山といわれ、無理は禁物。
古くから、華山には道は一本しかなく、
その登山道は非常にせまく険しい道の連続である。
今回の旅では、最終危険とされるところへは、
行ってはいない。怖いというより、ふくらはぎの、
けいれん発作により、断念してしまった。
登山道の脇に安全を確保するための鎖には、
多くの南京錠が掛けられている。
鍵は各自持ち帰っているので、
開けることはできないが、恋人同士で、
誓った願いの南京錠ならば、
結果の良し悪しは別にして、いつまでも、
二人の心に残り続けるのでは・・・?
「西岳華山の旅18」
「中国写真ライフ」では、
陝西省西山華山の写真を公開しています。
華山に限らず、どこの山の岩には、
文字が彫られており、彫った文字の中に、
赤か黒の塗料が塗られている。
上の画像の文字は「正義戦勝」と彫られ、
彫られた年号を見てみると民国34年8月18日。
民国34年は、民国最後の年号である。
この1ヶ月半後に中華人民共和国が建国した。
旧日本軍が中国を侵略したが敗北した。
その後、毛沢東の共産党と蒋介石の国民党との、
内戦のつづきが始まり、共産党が勝利を得た。
華山の岸壁に正義戦勝と共産党が彫った。
下の画像は、光緒23年に書かれ、日本では、
明治30年ごろに当たるが、殆どが清朝から、
中華民国時代に彫られたものが多い。
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