PR
Calendar
Freepage List
Category
Comments

(風たん) ビックリしたなぁ…もう。
仮住まいに、猫たちだけを置いてけぼりの生活が続いてしまっていた。
さすがに暢気な風たんも、「ふにゃふにゃ~?」と不満げな視線で訴え、
人好きアホりんちゃんは、ますます人懐っこさを増している。
風たんの粗相と思われる痕跡は、いかにも
「なんでボクのこと放っておくんだよぉ」とでも言わんばかりである。
ごめん、ごめん。
というわけで、いよいよ...というか、やっと猫たちを我が家に迎え入れることに。 新居の養生は、けっきょくダンボールで2本の柱だけをくるむ、ごく簡単なものになった。
養生というより、むしろ「あ、猫の爪とぎですね?」といった風情である。
さて、猫マンションと化していた仮住まいにて、バタバタと猫のトイレやら
缶詰やらを運び出す準備にとりかかり、キャリーバッグを持ち出すに及ぶと
早くも風たんは何かを感付いたらしく、「ん、いよいよですね」とでもいうように
じーっと事の成行きを見つめている。
アホりんちゃんは、いつもどおり、ただただ人がいるのが嬉しいらしく
グルグルにぎにぎしっ放しである。
バッグに風たんを押し込める際も、いつもなら「ふにゃにゃ~」と文句を言うのに
珍しく大人しく入る。
車で移動すること、約3分。
新居に入り、玄関を上がったところで、おもむろに2個のキャリーバッグを開ける。
風たんは、少しだけ腰が引けている。
慎重にあたりを伺いながら、廊下を点検し階段を上がっていく。
アホりんちゃんも、さすがにちょっとビックリしたらしく
キョロキョロしつつ、しかし物怖じせず、さっそくチョロチョロ動き回っている。
やがて2匹は、2階のリビングへ。
風たんは、まん丸いお目メを一層まぁるくしながら、「ふにゃにゃ~...」と何やらつぶやいている。
ドアや扉を中心に、入念な点検作業が始まっている。
一方、食いしん坊のアホりんちゃんは台所を中心に、興味のありそうな所を行ったり来たり。
探検の仕方にも、違いが出るものである。
風たんは興奮しつつも、だんだん調子が出て来たらしく、鼻を真ッピンクにしながら 「ふにゃふにゃ、ふにゃにゃッ」と喋りっ放しである。
あちこちの扉が気になる風たん
「風たん、リンちゃん、ここが今日から新しいお家だよ。気に入ったかい?」
床に座り込み、そう話しかけると、嬉しがりのアホりんちゃんが
さっそく寄ってきて、いつにもまさる「グルグル、すりすり」攻撃が始まった。
そのグルグル音は、もうロフトの端にいても聞こえるような轟音である。
風たんも一通り点検を済ませ、少し落ち着くや大好きなお父さんの傍に寄り添い、
コロコロと喉を鳴らし始めた。
二人とも、けっこう淋しかったんだね。
今日からは、もうずっと一緒だからね。
そう心で話しかけた。


初めてのベランダにびっくりの二人 アホりんちゃん「おや、ここから外が見えるんですね?」
マンションでは元気のなかったブラッシュ・ド・ノアも、やっと咲き始めた