ストレンジャー(放浪者)

hugh-nkmrさんの部屋




私が学生時代の実話(実話ですってば!)
(日記のネタにもなりそうな濃い内容です)

同じ、下宿に暮らす友人M
若干、奥手の彼は 彼女いない暦 18年

とある冬の晩、Mは いつものように、儚い夢と希望を持って、珍しく 今年3回目のコンパに出かけました(ゴムも持って(-_-;))

普段なら、1次会かそのあたりで、すごすご帰ってきては 酔いに任せ、クダ巻いていくのに 今夜は 24時を過ぎても帰ってこない。

 ・・・やっと、チェリーボーイ 卒業かな・・・

なんて、同じ下宿内の仲間内でバカ話しながら、その晩は、寝てしまいました。

 奴が帰ってきたのには気づかなかったです。

朝(といっても、昼ごろですが) トントン!と、ノックの音が・・・  Mでした。

『なぁ、Hugh・・・』
「なんだ?どうした」
『相談があるんだけど・・・』
「人殺しと金貸し以外なら どうぞ」
『俺、夕べ、コンパ行ったじゃん・・・』
「うん・・・」
『でさぁ・・・俺、誘拐してきちゃった』
 あん?・・・くわえタバコを落としてしまった
「ゆうかい??」
『ウン、道に、女の子が寝てて・・・声書けたけど、返事しないし、凍死したらまずいと思って、背負って帰ってきた』
 Mにしちゃぁ、上出来だ!
「で、やったのか?」(やっぱりお下品な私)
『ううん、彼女は俺の布団に寝かせて、俺はコタツで寝てた』
 だから・・・お前は・・・いいひと なんだよな・・・
「で、? 用事はなんなの? 」
まだ事情が飲み込めない俺は ラッキーな落し物を拾った Mに 少し不機嫌になってきた。

『それが、いくら声かけても返事しないんだ・・・死んでるのかな?』
「そりゃ・・・ で?」
『一緒に来てくれよぉ Hugh・・…
なんだかヤバい状況になってきたのか?俺は、どてらを着込み Mの部屋へ向かう(-_-;)

 コンコン!コンコン!

紳士のたしなみで ノックするが・・・応答は無い。

「しつれいしまぁぁす」と さわやか系で部屋に入ると・・・

 確かに、万年床の M の布団には人が寝ているようなふくらみがある。

俺の後でビクビクしてる M。・やるぞ・目でそう伝えたが 奴は解ったのか?

「もしも~し、お嬢さん・・・もしも~し・・・朝ですよ!!」そういいながら、期待と恐怖の入り混じった複雑な心境で布団を剥がす俺・・・

   「なんじゃ、こりゃぁぁぁ・・・」

そこには、コンクリート台座の付いた薬局前においてある 緑色のケロちゃんが寝てました。

 その後、飼い主(持ち主)の薬局のおじちゃんに見つかるまで、私の下宿のマスコットでした。M は?

 Mは その後、愛知県警の白バイ隊にいったとか?

ケロよんの思い出でした。

(しかし、かなりの重さがあったのに、コレを担いできたとは・・・恐るべし M!!)

   hugh-nkmr作

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以上の内容がヒューさんから、僕のBBSに送られた来ました。
たまたま、昔話でケロヨンの話題が出て、ヒューさんはお仕事中に、
この様な爆笑メールを送ってくれた事に感謝し僕個人で楽しむのも
勿体無いのでページに載せる事に致しました(期間限定商品です)
ヒューさん、サンキュー!
(2003年5月16日16時22分)

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