アムリタの青い空

アムリタの青い空

デイサービスのお迎え



ところがお迎えにきていただいた時には、まだ朝食をたべていたところで、15分も待っていただいたそうです。

それでこの次の日はそんなことのない様に、いつもより少し早くおきて食事もすませてお迎えを待っていました。

「でも今日はデイはない日よ、お父さん」
「えっ?毎日じゃないの?」
「火曜日と土曜日の週2回にきめたから・・・」

「あーよかった。毎日じや好きなこともできないし。」

火曜日のデイの日もちゃんと早くおきて用意万端ととのえて待っていました。
「遠足にいく小学生みたいな気分だょ」
うきうきしています。

ところが出かける時になって家の鍵がみつかりません。
いつものところに戻していなかったのです。

でも・・・
82歳で新しい環境にチャレンジしている父をみていると

けなげ・・・で愛おしくさえ思えてくるのです。


実家をあとにした私は後ろ髪をひかれる気分で、こみあげてくるものがありました。

「お父さん、お母さんがプレゼントしてくれたこの時間を
たいせつに生きていこうね・・・」

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