不思議の泉

不思議の泉

TSさん21-30

「輝跡」


輝跡TS


                       時の女神の 〈 サワサワ 〉 美しい衣擦れが、

                       葉、をゆらす。  樹、をゆらす。  魂、をゆらす。

                       心にとどめていた 青い「理想」という交響曲が、

                       ドド波打って押し寄せる。 輝く、黄金の力となって。













「色づいた!」

色づいたredTS

トランポリン_まっ赤な赤からJump Jump ジャンプ!!!

     ○ボンボン△帽子 イロの子どもがやって来た


色づいたyellowTS

すべり台_黄色ザワザワSlope Loop jump すべるぅ~☆

           ●ボンボン△帽子 イロの子どもが遊んでる


色づいたgreenTS

かくれんぼ_緑のアッチコッチLeaf cups みっかった♪

                ●ボンボン▲帽子 イロの子どもが色づいた!














「梅花の庭」


梅花の庭TS



踏む霜シャラシャラ音たてて 寒を響かす庭 睦月

花びら色に吸われて 光り留まる枝 蝋梅

陽のリンリンと花鈴ならして 凛凛と 詩あらわして














「梅香」


梅香TS



文を心に綴りて 想う人

花の香あふれて 恋としる














「冬牡丹」


冬牡丹TS



ながるるゆうぎり ふゆぼたん

おもいつつみて…

あけゆくあさぎり ふゆぼたん

こころひらきて・・・



    あなたへの手紙を幾重にも心につつみ

        ねむる夜のゆめ

    あしたには言の花ひらき色に香るかと














「ミモザ館の少女」


ミモザTS


ミモザ館の少女がドーマーに微笑み、

髪からこぼれでる色彩が波打っています。

黄金色の洪水―――

  あふれているのは、
    ミモザの花でしょうか。
  それとも、
    ミモザの庭でしょうか。

愛の旋律が、心の絵に問うています。

少女は、愛しい人を詩うでしょうか。

ミモザ色の館にゆめをみて…。













「紅蕊」


紅蕊TS



    やわらかき君が言の葉

    ふりさして、紅の陽。

    いろに染むる初梅の

    花びら顔に 蕊 ゆれて














「春恋し」


春恋し1TS


ゆきひらゆびにとまって

春恋し

菜の花ばたけに夢つぼみ

てふてふおって

氷柱花


春恋し2TS



        弥生ひな月 便りを待って

        按ずるも

        卯月さくらは 花暦かぞえ唄

        春恋し














「コブシ」


コブシTS


純白色の希望よ ようやく蕾から顔をだし
ういういしい眩しさで
密やかな春の訪れを囁いている

――――――

喪失のグレーは黒の紋章すらつけずに突然の訪問を告げ
(ヒューさむいかい と嘲笑われ泣く子)
あどけない子供を冬の凍てつく檻に閉じ込めた。

      ふりゅ…
          ふりゅ・・・

雪融けの誘いに耳を澄ます
廻る季節の女王から飛びたった鳩が休眠芽をクックする

――――――

青く澄みわたる陽に
   カガヤク 羽ばたく
あなたのわたしの 未来がひらく













「木瓜」


木瓜TS


            よりそういろは きわだちて


                木瓜 二輪


           まばゆくもあり いじらしくもあり





春の鈴がなる
春の鈴がなる

   あなたの心に
   わたしの心に

   シャン* シャラ* シャン*

春の鈴がなる








                                          写真詩:TS



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