★JELLY BEANS★アメリカ生活日記★

911...あれから3年経って想う事








今日は9月11日...あれからもう3年経ったのに

ついこの間のように911の日の事を感じる。

あの日、私はアメリカに住んでいた。

用事があってお友達に息子のベビーシッターを頼んでいたので

その子の家に息子を連れて行った。

家の中に入るといつもとは違う緊張感が流れていたのと

友達からもそれが伝わってきた。

友達の視線はテレビに釘付けだった。

動揺を隠せずパニックに陥っている彼女の英語は

かなり聞きづらく最初は何が起こったのか理解出来なかった。

テレビから映画の1シーンのような光景が流れていて

私は彼女が映画でも見ているのかと錯覚したぐらいだった。

取り乱していた彼女が大分平常心を戻しつつあった頃に

事の次第がようやく分かった私だった。

用事どころではなくその日はすぐに家に戻った。

日本の家族や友達からどんどん国際電話がかかってきた。

そして、改めてテロと言う現実を実感した。

私はテロから離れた州に住んでいたのだが

ニューヨークやDCに住んでいた友達も居たので本当に

居てもたってもいられない気持ちで

その日を過ごしたのを覚えている。

何度も繰り返し繰り返しテレビから流れる衝撃的な映像に

恐怖を覚えてしまった...それが今でもトラウマになって

飛行機恐怖症になってしまった。





あれから3年の間にテロ報復の為の戦争などが多々あった。

多くの人たちが命を落とした。

関係の無い罪のない子供達が犠牲になっている事実は

特に胸が締め付けられた。

そして、今なお戦いは続いている...。




戦後、平和思想の教育の基に生まれ育った私にとって

戦争にはどうしても抵抗が有る。

戦争がどれだけ多くの被害をもたらすかの現実を習って来たからだ。

そして、2度とこのような悲しい戦争を起こしては行けないと

徹底的に教育を受けて来た。

イラク戦争などが始まった時はとても複雑な気分だった。

戦争が始まり、毎日ニュースに釘付けになった。

旦那の家族や友達が実際に戦争に現役軍人として行っていたからだ。





ある日、アメリカ人の友達や旦那と話し合いになった時に

『Jellyは戦争反対っていうけど、アメリカの911で

無差別に殺された人たちはどうなるの?』

それに立ち向かう為には戦争しかないと彼らは私に言った。

勿論、彼らの意見がアメリカ国民全員の意見ではなく

戦争に反対している人は多く居るのを知っている。

ただ”何人のアメリカ兵が亡くなった。”と選挙の為だけに

反戦を訴える人達に対しては複雑な想いだ。

イラクの罪の無い多くの人達もその犠牲になったのは

揺るがせない事実だから。

メディアによる報道で洗脳されてしまった何人かの人達の中に(アメリカ以外の国で)

アメリカ人=悪人、アメリカ兵士は亡くなっても自業自得

などと訴える人もいるとかで、そのような事を聞くと悲しくなる。





アメリカのような経済大国は常にテロと隣合わせで

生きているから独自な方法で守らないと行けないのかも知れない。

私は所詮平和な時代に日本で生まれ育って平和ボケした一人

かもしれないが、

暴力に対して暴力で立ち向かい

更に憎しみを倍増させ、また暴力で立ち向かう

っていう事に抵抗感を覚える。

じゃ、他に良い方法は?

って聞かれると困惑してしまう。





ただ正しい戦争はこの世に存在するんだろうか?





言いたいことがたくさん有りすぎて自分の意見が

まとまらなく、かつ矛盾している部分も有るのですが

ただ私が望むのは

世界平和!

いつか世界中の全ての国が平和になる事を

心から願っています。

そして、これ以上、悲しい被害や被害者が出ない事を。





*長い日記を読んでくださって有難うございました。


【追記】

911についてはいろいろな憶測が3年前から行き交っている。

もともとパパブッシュの時代から念蜜に計画されていたとか

911の背景には石油を巡るアメリカの思惑があるだとか

いろいろな暴露本が出たりなど...。

情報社会の世の中、何が正しくて何が間違っているかを

見極めるのは容易でないと思う。

ただそれに振り回されるのも私は嫌だし

上層部が決めた思惑の為に

お亡くなりになった人の事を想うと心が痛む。

いつ死ぬか分からないと極限状態の中

生活を余儀なくしている人々...

そして、生死をかけて戦う人々...

双方、本当に望んでいるのは平和じゃないかと思う。




【2004年9月11日】













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