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2016年03月02日
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カテゴリ: ネイチャー
白髪化促す遺伝子特定、研究
AFP=時事 3月2日(水)

【AFP=時事】髪の色つやが失われる原因となる遺伝子を突き止めたとの研究結果が1日、発表された。今後、髪染めは、白髪を食い止めるための唯一の選択肢ではなくなるかもしれない。

今回の研究で分かったのは、白髪への変化において役割を担っているのが遺伝子IRF4だということ。同遺伝子については、これまでの研究で、髪の色に影響を及ぼすことが知られていた。

 研究チームによると、遺伝子IRF4の正確な機能に関する研究を重ねることで、白髪化を遅らせたり、さらには食い止めたりする技術や治療法の開発につながる可能性があるという。

 研究を率いた英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College London、UCL)遺伝学研究所のアンドレ・ルイス・リナレス(Andres Ruiz-Linares)教授は「白髪化の初期段階では、色素を作り出す細胞の生存と維持において、IRF4が担っているであろう役割が関連している」と話す。

 ルイス・リナレス教授はAFPの取材に、IRF4遺伝子が毛髪の色を制御しているその他の遺伝子とどのように相互作用しているかを理解することで、毛包(もうほう)内で成長する過程での、毛髪の白髪化を阻止する化粧品への応用にもつながる可能性があると語った。

 また、未解決の倫理的問題はともかくとして、DNA配列を改変するための超精密な切り貼り処理である遺伝子編集技術(ゲノム編集)の使用が「熱心に検討される」こともあるかもしれないと同教授は指摘している。

 だが、白髪化を促進するIRF4遺伝子の変異は金髪の発生にもかかわっているため、同遺伝子を操作することでブロンド髪の減少につながる可能性もあるとルイス・リナレス教授は付け加えた。



この領域はこれまでにも科学的研究が広く行われてきたが、今回の研究では、その規模の大きさや独創的な設計によって、新たな発見が多数もたらされた。

 例えば、遺伝子PRSS53は、巻き毛に影響を及ぼすことが分かった。これにより、東アジアやアメリカ先住民の間でみられる直毛に関して、その形状への進化における手掛かりが得られることになる。

 また、遺伝子PAX3は「一本眉」と強い関連がみられた。特に男性の間でみられる一本眉は、顔の毛で中央で結合され、眉が一本になる傾向のことだ

■性選択
 分析のため、研究チームは「ゲノムワイド関連解析(GWAS)」と呼ばれる手法を用いて、ブラジル、コロンビア、チリ、メキシコ、ペルーのボランティア6630人を対象に、DNAの類似点と身体的特徴とのマッチングを行った。

 ボランティアは、50%近くが欧州系統で、40%がアメリカ先住民、6%が近代アフリカの系統だった。

 分析の結果、毛髪関連の特徴と遺伝子との未知の相関関係が全部で10種類発見された。これらの相関関係は「統計的有意性」のレベルにまで達しているという。白髪化に関わるIRF4遺伝子もこの中に含まれる。

 今回の研究では、祖先の違いによって、生涯の中で白髪化が始まる年代が異なる傾向があることが判明した。

 ルイス・リナレス教授によると、コーカソイド(白色人種)の場合、白髪化の平均年齢は30代半ばだという。また、東アジア系統では30代後半から、サハラ以南アフリカ人は40代半ばから始まるのが平均的だとしている。

 同様に、欧州系統では、20歳前に白髪化が始まると「早過ぎる」といわれるが、アジア人の場合は25歳前、アフリカ人は30歳前に始まるのが早過ぎるとされる。

 他方、論文の執筆者らによると、人類の多毛性の変化とばらつきを後押しする進化の推進力に関して考察するための新たな材料が、今回の研究によって提供されるという。

巻き毛は、人類が初期に進化した高温の赤道直下地帯では特に脳を常に冷却する助けになると考えられる 」と説明。同じように 直毛については、人類が北や南に移動し、より寒冷な気候に適応したことに由来するのかもしれない

 さらに、毛髪の有無それ自体も、性選択に影響を与える可能性がある。性選択では、特定の特質を有することが繁殖に有利に働くためだ。【翻訳編集】 AFPBB



ストレス阻害物質に発毛効果を発見、米実験中に偶然
2011年02月17日


 アストレシンBと呼ばれるこの物質が、脱毛治療で使用されるミノキシジルよりも発毛効果があることが、マウス実験によってわかった。
 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California at Los Angeles、UCLA)と米退役軍人省の研究チームは、アストレシンBの効果を発見できたのは「全くの偶然」だったという。 

 研究チームは、ストレスホルモンの一種、副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)を大量に生産するよう遺伝子を組み換えたマウスを使って実験を行っていた。これらのマウスは慢性ストレス状態となり、背中の毛が全部抜け落ちていた。

 実験は、CRF阻害薬が消化器系の機能に及ぼす影響を調べるというもので、米カリフォルニア州のソーク研究所(Salk Institute)が開発したアストレシンBをこれらのマウスに注入した。何ら効果は現れなかったので5日間、同じ実験を続けた時点で終了し、使用したマウスを毛の生えた普通のマウスのいるケージに戻した。

 3か月後、再び実験で使用するためマウスの元に戻った研究者らは、もはや遺伝子組み換えマウスを識別することができなかった。どのマウスも毛が再生してふさふさしていたからだ。そればかりか、 毛は加齢とともに白くはならず、色素を保つ働きをしているようにも見えた。

 研究チームは、毛のないマウスにミノキシジルだけを投与する実験を行ったが、毛の再生具合は人間の場合同様、それほど劇的ではなかった。このことは アストレシンBに対する反応もマウスと人間では同様で、人間でも劇的な発毛効果がありうることを示唆 している。

 またこの研究は、ストレスに関連したさまざまな病気について、発症や悪化を防ぐ上で役立つ可能性も示しているという。

 なお、 マウスで実験を重ねても、アストレシンBに毒性は確認されなかった。 臨床試験を5年以内に実施できる可能性があるという。(c)AFP/Jean-Louis Santini





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最終更新日  2016年03月03日 02時07分39秒
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