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2016年03月21日
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3月21日 午前9時10分から11時50分まで読書会を行った。

参加者は2人だが、「報徳を読む第4集」の校正のための読み合わせなので非常に有効であった。

補注を新しく施したが、読んでいて余りに長いものは、いくつか削除することにした。

ただ削除するのももったいないようにも思うので、そのうちの一つを掲げデータとして救うことにする。


【42】人臣たる者、君の信任を得んと欲せばよろしく身を修め道を守り、小官を辞せず。(略)

補注2

『報徳秘録』四 「先生曰く、およそ人の子たる者は、父母につかえては孝行を尽すべし。論語に『父母につかえてはいくたびか諌め、志の従われざるを見ては、また敬して違わず、労して怨みず』とあるとおり、なぜ父母の志に違うあれば、また敬して違わず、労して怨まずしてその意に違わざるよう道を尽し、また違わば労して怨みず、幾度も幾度も己を尽してつかえるならば、ついに父母の志に叶うべし。たとえ叶わないとしても己を尽してつかえることができるならば、人の子としても道に叶っているというべきである。然るを父母の志に違うからと、我を起し腹を立てその道を尽さなず、そのまま止まる時には孝子とは言い難い。むかし大舜は無道の父母につかえて、大孝の名が天下に伝わる。現在父母の悪事を知りながら諌さめず、ついに不義の罪に陥るならば、不孝というべきである。不孝の子は人にあらずと言う。実に慎しむべきであり、戒しむべきである。古語に正鵠を失えば、その身に反求すと言う。見るべし。この二つの言葉は父母につかえるのみにあらず、田畑にとってもまた同様である。今、ここに農民が耕作し実りが悪い時に、薄地や痩土地あるいは湿地・乾地の地所だから作物の出来が悪いとして、罪を田畑に帰し、いやけがさして止めるならば、産業は廃すべし。もしそのまま作るならば、何年をたってもやはりもとの地のままで、善い実りを得る事はできない。然らば今年の作物のできが悪ければ、来年のために人糞・馬糞・干鰯(ほしか)・下草・落葉の肥灰などで養い、湿地には土を入れ、乾地は地を下げ、それぞれ分を尽して作るならば、たとえどのような土壌の悪い田畑であっても上田畑になり、その実りもまた疑いがない。これが穀物につかえてはいくたびも諌め、志の従われざるを見ては、また敬して違わず、労して怨むことがない。このように丹誠するのでなければ良い農夫は成りがたい。もし耕作の実りが外れるならばその身を省み、己を尽す時には必ず間違いがない。論語もこのように工夫して読まなければ無益である。万事万端このようである。」


【45】人をいましめんと欲すせば、すなわちすべからくまず自らいましむべし。(略)


補注2

「報徳文献選集」に弟三郎左衛門宛手紙が載る。「幸いそちらへ行く便があったので、暮れから春へのお祝い申しあげます。・・・・・・その後、家内相続・暮らし方はよく定まりましたか。承知したいことです。もし定まりかねているなら、早春のうちに相談にいらっしゃい。・・・・・・もし定まらないようならば、(小田原藩)江戸屋敷までお越しください。いずれとも取り計らいましょう。早々以上。 

 追って先祖代々の家名を相続し、親を大切に養育することを根本に工夫するほかはありません。そのほかはみな私欲から出て、後に必ず破れるものです。そのことをよくよく考えなさい。親や先祖を捨て置いて、自分の心のままに行ったことは、たとえば物を干すのに晴れているか雨が降っているかを計らないでやるようなもので、天地の間にいて、天地を恐れず、先祖の家にいて先祖を敬わず、み仏のおもいを失うもので、みな持ち主のあることを知らないで、また父母から預かったこのからだをもって父母に不幸をし、自分の好みにまかせ、自分の心のままに任せて、寝起きし、飲み食いし、田畑や家屋敷を動かし、わが身をわが身と思い、わが家屋敷をわがものと思うから、天理仏意に背き、不孝となるものです。そのわけは、近所隣りの財宝を自分勝手に取り計らったときは、盗みになります。だいたい天地の間に有るものはみな、それぞれ持ち主があるのだから、よく持ち主を知りたまえ。持ち主を知って掛け合いたまえ。掛け合って意のままに行いたまえ。かえすがえすも意のままに従いたまえ、従いたまえ。それ人はわが身の元を知りたまえ。わが身はわがものか。いよいよわがものであるならば、いずこの国から持参したもうたか。いつの頃、何をもって造りたもうたか。いつ口をつくって飲み食いし、味を知りたもうか。いつ手をつくって用をたし、業をしたもうか。いつ足をつくって歩き、諸国へ行き、帰りたもうか。いつ目をつくって世界万物を見たもうか。いつ耳をつくって人の善し悪し、あるいは泣き笑う声、音曲、さらに中国、インドのことまで聞き知りたもうか。いつ鼻をつくって息をはいたり吸ったり、さまざまの香りを知り分かちたもうか。作った覚えがあるか。無ければ全くわが身ではない。このようにわが身さえわがものでないならば、天地の間にあるもの、みんな天地が造化しておいたものであることを知らず、なお田畑、山林、家屋敷、めいめい先祖が丹精して子孫に伝えようとしたことだとも知らないで、生涯わが心のままに、自由自在だとするから、人と生まれて人であるかいもなく、心のままにはならないのです。右の元を知って、ご恩礼を勤めれば、直ちに我と天地と一体になって、富貴万福心のままにならないことはない。」


【47】君子は君子を友とす。(略) 

の補注3







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最終更新日  2016年03月22日 02時33分39秒


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