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2021年07月22日
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カテゴリ: 尊徳先生の世界
二宮翁逸話 

3 子供の仕付け方

野州桜町で翁が家屋を新築されたことがあって、その時翁の一子弥太郎というのが5、6歳ですこぶるいたずら者であり、ウボなどは随分困ったということである。
ちょうど廊下の突き当たりに壁を塗るばかりになってあるところを無理に通りたいと言い出してひどく困らされたということである。
翁はこれを見られて、すぐ大工に言いつけ、今にも壁を付けんとするところを打ち壊わさせて、弥太郎の言うとおりにそこを通り抜けさせた。
それから後で二度とかような所を通るのではないと懇々諭されたということである。
これは酒匂村の酒井儀左衛門という、その時弥太郎の守をしていた老翁の話である。
花、自然の画像のようです
☆二宮尊徳先生は子供にはやさしかった。
「可愛くば五つ教えて三つほめ二つ叱って良き人にせよ」という道歌があるという。



「神奈川県中郡土沢の小字(こあざ)の枇杷(びわ)というところがある。
そこに原小太郎という、その辺りでの豪農があるが、
この原という人はそこの報徳社の社長をしており、その一家はこぞって報徳を唱え、実践躬行につとめている。
この家の老婆いわ子刀自(とじ)は、もう81歳になる人であるが、二宮翁に可愛がられた人であるということを聞いたから、余(留岡幸助)は二宮翁の肖像を色々持ち行きて、いずれが一番よく似ているか尋ねたことがある。
このおばあさんは福住正兄翁の令妹であって、非常に丈夫で物覚えのよい方であるから種々のことを話された。
そのとき余は、何か二宮先生のことについて頭に残っていることはありませんかと尋ねたら、
「さようです、私が12,3歳のころでした、
二宮先生がご入来になる頃はいつも草鞋(わらじ)をはいて来られるので、まず縁側に腰をかけ、それから足を洗って上がられるのが常でありました。
それで私の家では、その上がられる前に饅頭(まんじゅう)とか菓子とかを縁側へ持っていって、さぞお疲れでしょうと言ってさしだすのですが、これが私の役になっておりました。
すると先生は私にきっと何か取ってくだされるのです。
だから先生が来られると聞くと、私はあわてて逃げ込んで奥の間の障子の間からすき見をしたものです。

私はただ恥ずかしいので逃げようとすると、親が無理に引っ張って先生の前に連れて行く。
そうすると先生は、ご自身が召し上がる前に、
『これはお初穂だからお前にやる』
と言うて、いつでもくださったものです。」と。





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最終更新日  2021年07月22日 03時52分49秒
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