New Worid

New Worid

ウォリアー時代の始まり?

 1990年4月1日カナダ・オンタリオ州トロントにてレッスルマニア6が開催されました。MLBトロント・ブルージェイズの本拠地トロント・スカイドーム(現在はロジャース・センター)での開催となりました。アメリカ以外でのPPVは今回が初めてとなります。今回ハルク・ホーガンとアルティメット・ウォリアーによる世代交代が果たして実現するのか?それが最大の焦点となっています。
 全試合の紹介です。第1試合は”ザ・モデル”リック・マーテルVSココ・B・ウェア。第2試合はアンドレ・ザ・ジャイアント&ハクVSザ・デモリッション(アックス&スマッシュ)のWWE世界タッグ王座戦。第3試合はアースクエイクVSハーキュリース。第4試合はブルータス”ザ・バーバー”ビーフケーキVS”ミスター・パーフェクト”カート・ヘニング。第5試合は”ラウディ”ロディー・パイパーVSバッドニュース・ブラウン。第6試合はハート・ファンデーション(ブレット・ハート&ジム・ナイドハート)VSボルシェビクス(ニコライ・ボルコフ&ボリス・ズーコフ)。第7試合はバーバリアンVSティト・サンタナ。第8試合はダスティ・ローデス&サファイアVS”マッチョマン”ランディ・サベージ&”センセーショナル”シェリー・マーテル。第9試合はザ・ロッカーズ(ショーン・マイケルズ&マーティ・ジャネッティ)VSオリエント・エキスプレス(サトー&タナカ)。第10試合はハクソー・ジム・ドゥガンVSディノ・ブラボー。第11試合は”ミリオンダラーマン”テッド・デビアスVSジェイク”ザ・スネイク”ロバーツ。第12試合はビッグ・ボスマンVSアキーム。第13試合は”ラビシング”リック・ルードVS”スーパーフライ”ジミー・スヌーカ。そしてメインはハルク・ホーガンVSアルティメット・ウォリアーのWWE世界王座&インターコンチネンタル王座戦。
 第1試合ですが、マーテルは元AWA世界王者なのにWWEでは完全にただの中堅になってしまったな…。第2試合はアンドレ&ハクというチームはかなり強力だな。ただもうアンドレは全盛期と比べるとかなり落ちてる…。そのせいかレスラーとしてのレッスルマニア登場は今回が最後です。なのでアンドレは敗れたとはいえ試合後ベビーターンします。第3試合はパワー合戦ですね。アースクエイクことジョン・テンタはもう少し上のランクとぶつけて欲しかったですね。第4試合はロイヤルランブル90でのビーフケーキVSジニアスの流れを受けての対戦ですね。しかしヘニングの才能を考えるとビーフケーキ如きと対戦して、しかも負けるなんて許せないですね(怒)。第5試合ですがパイパーは体半分を黒塗りしての登場です。まあブラウンを挑発する意味でやったのでしょう。しかしこれがブラウン、というかアレンは心から激怒しました。自分というより黒人を侮辱したと解釈したのでしょう。パイパーにその気はなかったとしてもアレンにとっては侮辱と捉えられても仕方ないでしょう。第6試合はボルコフやズーコフではブレットとジム相手では荷が重いという印象を受けました。第7試合は単純にスピードVSパワーな試合ですね。でもバーバリアンはいいレスラーです。地味な風貌なのが致命的というか…。第8試合はミックスト・マッチなんですがサベージとシェリーのコンビがいい!!ローデスも悪くはないのですがサファイアが最悪。そのせいかローデスも悪くみえてしまう始末で…。
 第9試合は意外というかロッカーズが負けてしまいました。ヘニング、ブレット、サベージ、そしてショーンとなんか今回のレッスルマニアでは損をしているという印象が…。第10試合はパワーファイター同士の戦いならではの大味な内容です。第11試合はメイン以外ではもっとも注目した試合です。デビアスとロバーツ、当時のWWE屈指の試合巧者同士の戦いだけに期待しないわけにはいきません。第12試合はかつてのパートナー同士の対戦でボスマンがベビーターンした直後の試合です。第13試合はルードが若さと勢いでスヌーカに勝利した試合です。
 そしてメインのホーガンVSウォリアーです。WWE世界王座とインタコンチ王座が同時に懸かった試合というのも珍しいです。ホーガンもウォリアーも試合巧者ではないのできめ細かいテクニックの応酬というわけにはいかないです。しかし個人的にはホーガンのベストバウトといっていい内容の試合でした。ホーガンとウォリアーの違いは何か?と問われたら、やっぱり日本での試合を経験しているかでは?ホーガンは新日本の常連でしたし、アントニオ猪木に素質を買われていました。ウォリアーにはないものがホーガンには備わっていました。しかし結果はウォリアーの勝利。WWE世界王座を獲得したのと同時にインタコンチ王座を防衛し2冠王となりました(インタコンチ王座はのちに返上)。試合後ホーガンはウォリアーの健闘と勝利を称えて祝福しました。これでアルティメット・ウォリアーの時代が始まろうとしましたが、果たしてそうなったのでしょうか?



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: