ジョナサンズ・ウェイク

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Aコース(山田悠介)


最近では同じような影響を受けた作家も現れ始め、ゲームを題材にした小説もちらほら見かけるようになった。代表としては物議を醸し出した問題作『バトルロワイヤル(高見広春)』、他に「火星の迷宮へようこそ」で始まる貴志祐介の『クリムゾンの迷宮』等。そしてそのジャンルを定着させたのが、この山田悠介だ。全国の「佐藤」を抹殺せよ、のデビュー作『リアル鬼ごっこ』は20万部を記録するベストセラーとなり、その後も『親指探し』『×ゲーム』とゲームをモチーフにした数々の著書を生み出している。
書き下ろし作品『Aコース』もその類だ。

ゲームセンターに導入された新アトラクション「バーチャワールド」。それは様々なコースの中から一つを選択すると、実際にその世界に入り込むような体験をする事が出来るといった体験型RPGだ。ゲーム代は一人5000円。主人公ら高校生5人とともにぼくはメニューの中から「Aコース」を選んだ。次の瞬間、ぼくらは炎に包まれた病院の中にいた。襲いくる敵を避け、無事に脱出する事は出来るのだろうか?!

ゲーム代はともかく、文庫本代500円で滅多にない貴重な体験が出来ると思えば安いものだ。『Bコース』が出るまではまだ間がありそうだし、次は『リアル鬼ごっこ』でも読んでみようかな。

TO BE CONTINUED・・・

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