ジョナサンズ・ウェイク

ジョナサンズ・ウェイク

ストレンジ・デイズ(村上龍)



新刊『半島を出よ』が出版され父が買ってきたのを機に、村上龍の未読作品を意識的に読むことにした。彼の作品をはじめて読んだのは高校のときで(『限りなく透明に近いブルー』)、そのときは(なんて詩的で暴力的な文章を書くのだろう)と思ったし、夢中になって読んだし、それは今も変わっていない。本作品や『イン・ザ・ミソスープ』を筆頭に日本の病理を予見するような憂鬱なテーマが多いが、それでも無理なく読ませる筆力には度々感嘆する。個人的な好みを言えば『コインロッカー・ベイビーズ』や『五分後の世界』のようなSFタッチのものが好きだ。そしてエッセイは読まない。あくまでも小説がいい。

読書探偵タカハシさん(高橋源一郎)のように「おもしろーい、おもしろーい!」と叫びながら読むのが正しい読み方。

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