ジョナサンズ・ウェイク

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さようなら、ギャングたち(高橋源一郎)



さようなら、ギャングたち


著者略歴(~1985まで)

1951.1.1 20世紀の折り返し点に広島県尾道市で生まれる。

1950年代 退屈していた。

1964年 13歳。現代詩を発見した。最初に読んだのは鮎川信夫の「アメリカ」、谷川雁の「人間A」、それから若き日の鈴木志郎康のこんな詩を雑誌で。
私は人妻が手淫していた
私は老婆が手淫していた
私は女性労働者が手淫していた
私は人妻が手淫していた
私は牛乳ビンが手淫していた
私は時計が手淫していた

1960年代 上手く言い表せる言葉がない。だから小説を書くようになった。

1964年4月 某国立大学に入学したが行ってみると学校は存在していなかった(ストライキ中だった)。しばらく経ってもう一度行ってみたがやはり学校は存在していなかった(ロック・アウト中だった)。最近、思い直して確認のために行ってみたが結果は同じだった(別の場所に移転していた)。だから多分、卒業していないと思う。

1970年代 肉体労働をしていた。

1980年 はじめての小説を心をこめて書き上げたが、安易で不真面目で論ずるにも値しないと評され、いたく傷つく。作業中にギックリ腰。

1981年 二番目の小説(「さようなら、ギャングたち」)を書き上げる。作業中に再度ギックリ腰。

1982年 小説という表現形式に深い愛着を感じ始める。現実は存在しない。言葉だけが存在する。ギックリ腰予防のために腹筋と背筋を鍛え始めた。10月、「さようなら、ギャングたち」を講談社から刊行。

1983年 大いにサボる。

1984年 4月、「海」終刊号に「虹の彼方に」を発表。2年かかった、やれやれ。

1985年 「ジョン・レノン対火星人」を角川書店より刊行。

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