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「いまSEALDsという学生たちの組織、彼らが行っている社会運動、あるいは政治運動が、大きな話題になっている。彼らは、毎週のように、国会前まで出かけて、政府が通そうとしている〈安全保障〉に関する法案に反対の集会を開いている。その集会への参加者はどんどん増えていった。こういうことはずっとなかった。この国では、なにが起っても、学生たちが、政治的な運動を起こすことは、ほとんどなかった。あっても、小さくて、みんなが気づくようなものじゃなかった。いったい、どうして、そんなことになったんだろう。そして、そのことをやっているSEALDsって何なんだろう。彼らは、風通しのいい社会になったらいいのに、と思って、運動を始めた。 そのことに、ぼくは、深く共感している。なぜ共感しているかは、この本を読んでもらえると、わかると思うんだ。」と、タカハシ先生は話す。 無知とはモノを知らないことではない。疑問を発せられない状況のことだ。【中古】 民主主義ってなんだ? /高橋源一郎(著者),SEALDs(著者) 【中古】afb
2017.06.24
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長新太(絵本作家)と山下洋輔(ジャズピアニスト)の相性がバツグンに良いことに驚く。オニと人間のいたずらっ子同士の相性はどうかなあ? 叩きながら、笑い声を上げながら読むのが楽しい。 思い返せば、初めて子どもの時に読んだ絵本も、長新太だったなあ。ドオン! 長新太 山下洋輔 絵本 子供 赤ちゃん 幼児 おすすめ 人気 知育 3歳 4歳 誕生日 誕生日プレゼント 出産祝い 10P03Dec16
2017.06.23
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小島さんが育児休業中に、養老先生と子育ての本を出したい、と鎌倉へ押しかけてから8年。2011年の10月に完成した対談本。主に、二人の子供の母である小島さんが「昆虫バカ」の養老さんに質問し、先生がそれに答えるという形式で進む。 「子離れなんて、できなくていい」 「それでもお受験、させますか」 「どんな花だって、世界に一つ」 「おカネとエネルギーに依存しない幸せ」 の四章を経ての二人の結論は、 養老「子を思う親の気持ちは、時代も洋の東西も問わない。ひたすら可愛がるのは親のエゴだと言われるかもしれないが、そんなことを気にすることもない。親が子供に本当の愛情をかけていれば、それでいいではないか。」 小島「どうやら生きていることは、中途半端で不完全なことらしい。でもその中で時々、どうしても確かだと思えるキラキラしたものと出会うことがある。それで十分だということを、子供に教えてやりたい。」 ということ。とても勉強(参考)になりました。絵になる子育てなんかない
2017.05.06
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「チルドレン」から12年。彼が、彼らが帰ってきた。やあ。やあやあやあ! 読み始めたつもりが、読み終えていた。また、「チルドレン」を読み直そうかな。【中古】 サブマリン /伊坂幸太郎(著者) 【中古】afb
2017.04.05
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娘と大きな船に乗って不思議な旅をした。ガラスの海の上を歩き、海の上でキャンプしたり、歌ったり、大きなクジラを見物した。 グラフィックアニメーションを観ているような、星新一のSFショートショートを読んでいるような、不思議で素敵な時間だった。[CD] 手使海ユトロ/クジラの跳躍
2017.03.30
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友人に薦められていた本。じっくりと時間をかけて読んだ。 中盤以降は勢いが止まらなくなり、一気に読んでしまったが、一気読みの方がこの本の性格に適していると思う。作者もおそらくは霊に憑かれたような状態になって執筆しているのだろうから。 それにしても、よく頭が動き、口が動き、身体が動く人だ。論旨明確。猪突猛進。自由自在。全てに頷くというよりは「うんうん」「言われてみれば」「そうかも知れない」「なるほど」「はて?」と思考がキックされて、シェイクされて、整理されていく感じ。頭が良くなるわけではないんだろうけど、頭が良くなっていくような錯覚に陥る。 高橋源一郎の「ジョンレノン対火星人」を、ここまでしっかりと論じた人を他に知らない。それだけで尊敬に価する。偉人というか変人というか。 10年間、教える仕事をしたけど、やっぱり教わる方が好きだなあ。一生、学ぶ人で良い。内田先生、どうぞよろしくお願いします。邪悪なものの鎮め方
2017.03.26
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早稲田文学(1981年10月号)に収録された初期短編「パン屋襲撃」と、文春文庫に収録されている「パン屋再襲撃」の二作を、カット・メンシックのイラストを添えて、改稿(ヴァージョンアップ)して絵本にまとめたもの。 「あとがき」がまた美味しい。「パン屋を襲う」には「神もマルクスもジョン・レノンも、みんな死んだ」という文章が出てくるが、この作品が書かれたのは、ジョン・レノンが殺されたすぐあとのこと(蛇足だけど、僕が生まれる少し前のこと)。「そう、空気はそれなりに粗く、切実だったのだ。(たぶん)パン屋を襲いたくなるくらい。」 「宇宙の空白をそのまま呑み込んでしまったくらい」の「オズの魔法使いに出てくる竜巻のような」空腹感が襲いかかってきたときには、読み直したくなる。パン屋を襲う [ 村上春樹 ]
2017.03.20
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目に見えない大切なものを、目に見える日本語で書く。怖いほど深く、驚くべき魔力で。 詩が本来、一人の詩人から、一人の読者の心に、直接届くことによってしか存在しないものならば、何も語るまい。自分の目で見て、頭で考え、心で感じる。それが、始まりで、それで全部。 「精神の在り場所も/ハタから表札をかけられてはならない/石垣りん/それで良い。」石垣りん詩集
2017.03.11
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あの大作の続篇をよくぞここまで仕上げた!とラーゲルクランツ氏に喝采を送りたい。お見事。読み物として、申し分なく面白い。でも。ミレニアム三部作が星5つだとして、続篇は星4つかなあ。せっかくだから、4の続きにも期待しつつ。 ちなみに星1つは、「まあまあ面白い」。2つは「面白い」。3つは「かなり面白い」。4つは「抜群に面白い」。5つは「寝食を忘れるくらいに面白いため、読むタイミングに注意」です。(笑) ★★★★☆【中古】単行本(小説・エッセイ) ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (下) / ダヴィド・ラーゲルクランツ【中古】afb
2017.03.08
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これまでの登場人物や作品の背景をよく研究していると思う。彼が執筆するに至った過程や経歴は巻末に詳しいので割愛するが、正統な続篇とするには、どうしても無理があると思う。前作があまりの傑作だったし、あまりに多くのファンを魅了したからだ。リスベットやミカエルが永遠の命を吹き込まれ、また動き出した。嬉しさともどかしさ。上巻を読み終える頃になって、ようやく他の作家が描くことの違和感が薄れてきた感がある。ストーリーは申し分なく面白い。【中古】 ミレニアム4(上) 蜘蛛の巣を払う女 /ダヴィド・ラーゲルクランツ(著者),ヘレンハルメ美穂(訳者) 【中古】afb
2017.03.07
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ノスフェラスにて。 「俺はまたノスフェラスに戻ってくる」 「王!」 「王!」 「ノスフェラスの王!」 「グイン王、万歳!」 一方、クリスタル・パレスでは、宴が、始まる。 第二部陰謀篇、開幕。アルゴスの黒太子/栗本薫【2500円以上送料無料】
2017.02.23
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モンゴール兵の蹂躙とも等しい大侵攻がセム族を襲う。 「おおーーやめて、お願い、やめて! かれらがなにをしたというの、かれらに何の罪があるのーー何ということ……何ということを!」 一人で幻の地へ行ってしまった、豹頭の戦士の一か八かの賭けは、どう転ぶのか…⁉︎ 辺境篇・堂々と完結。 爽快な読了感。さて、これからの物語の行く先は?グインに聞いてみた。 「わからん。先のことは、俺にもまったくわからんのだよ。ーーただ俺にわかるのは、たぶんものごとはかくあるべくして、かくなってゆくのだろう、ということだけだ」辺境の王者
2017.02.22
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大河ロマンの良いところは、読むにしたがって、小説の三大要素である、「人物」が活き活きと動き始め、物語の「世界」がしっかりと確立されていき、「時」の流れを感じられることだ。それにより追体験が、さらに深化され、心が揺り動かされる。 リアルタイムで読めることも幸せだけど、少なからぬ時と人の洗礼を受けた作品を、自由気ままに読み進めるのも、また至福だろう。ラゴンの虜囚
2017.02.17
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ノーマンズランドと呼ばれる辺境を舞台に、セム族とモンゴール軍が、それぞれの大義を胸に激しくぶつかり合う。 「アイー、イーアー!」 「リアード、リアード!」 「アーアイーッ!」 「モンゴールのために!」 「モンゴール、モンゴール!」 「進め、勇者たち、進め!」 グイン辺境篇、いよいよクライマックスか。ノスフェラスの戦い
2017.02.16
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「おい、本当にお前は人間なのか、豹あたま」紅の傭兵は尋ねる。 「リアード!リアード!」セム族は、神の名で豹頭の戦士を讃える。 パロの二粒の真珠を救った戦士の正体は、今のところ、運命神ヤーン以外には誰にも分からない。 「俺の名はグイン」グインとの冒険は、まだまだ始まったばかりだ。 送料無料/荒野の戦士/栗本薫
2017.02.15
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絵本があればだいじょうぶ! [ 浜島代志子 ] 〈絵本の効果〉 1気持ちが落ち着く 2素直で頭の良い子になる 3思考力がつく 4想像力がつく 5創造力がつく 6人生を切り拓く力がつく 4悩み事にぶつかった時に、自力で切り抜けられる 8人に好かれ、幸せな人生を送ることができる 9親は、子どもの個性を見つけることができる 10絵本を通して親子の絆が結ばれる 〈要約〉 良い絵本を選ぶこと。年齢別のオススメを参考に。絵本の形をしたオモチャに気をつけよう(しかけ絵本の中にも本物はある)。 絵本は心の食事だから、毎日読み聞かせよう。読むときは、よき演出家となり、子どもの目をみて反応を確認しながら、感情を込めて。 声の力、「何を伝えたいか」をしっかり持ち表現力を磨こう。自分も遊びのつもりで楽しみことが大事。 絵本は、人を育てる教育ツール。知恵、勇気、愛、優しさ、人の痛みがわかる心、克己心、探究心が育まれる。 三人の子どもを絵本で育て、45年間、読み聞かせなどで子どもたちの成長を見守ってきた著者のメッセージ。 「絵本は、ここにいながらにして外国や海や空、海底にも連れていってくれる素晴らしい宝物であり、頭も心も良くする教育ツールなのです。」 絵本があれば大丈夫!
2017.02.15
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イギリスが世界に誇る、大英図書館。ハリーポッターの舞台にもなった、ボドリアン図書館。ゲーテが生涯を通じて指導したアンナ・アマリア図書館。SF世界のようなメキシコのバスコンセロス図書館……。 世界中のワンダフルな31の図書館を巡る。知の殿堂、叡智の館、巨大な宝石箱、本の大聖堂たち。 もし世界を旅する機会があれば、図書館を訪ねて行きたい。【新品】【本】世界の夢の図書館 31 Wonderful Libraries around the World
2017.02.13
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作者が当初目標としていた100巻を超えた超大作ヒロイック・ファンタジーに三度目の挑戦。 反乱軍により壊滅した王都パロの王子と王女は、辺境の地で「異形」の戦士に出会う。 「俺に従いて来い。この夜を生きのびたければ、俺と一緒に走れ、子ども」 壮大なるサーガは、この台詞から始まった。初めて読んだときは、まだ子どもでした。だからなのか、読み返したら童心がよみがえってきた。 「明日は来るわよ」王女は予言した。 明日へ向かって走ろう、グインとともに。豹頭の仮面 グイン・サーガ1 (1) ハヤカワ文庫 改訂版 / 栗本薫 【文庫】
2017.02.11
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最近、友人と世界中の時計が同時に一時間狂ってしまったら、どんな世界になるかな、と妄想話をしていた所だった。 本を開いて「あ」と声が出た。あちら側は26時間制の東京だったから。インスピレーションがシンクロニシティを生んだ? 違う。きっと呼ばれていたのだ。【中古】 僕たちは歩かない /古川日出男【著】 【中古】afb
2017.02.10
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阿部和重ならぬ「和子」が、女性限定の小説家たちの人生相談を親身になって鮮やかに、論理的に、スリリングに答える。阿部和重ファンということを差し引いても、めちゃめちゃ楽しかった。ちょうど「ピストルズ」の連載時期であったのも興味深い。阿部和重がさらに好きになった。エッセイを書かない作家(?)なだけに、彼の人柄を知るには貴重な一冊。続編出ないかな? 相談者は、角田光代、江國香織、川上未映子、金原ひとみ、朝吹真理子、綿谷りさ、加藤千恵&島本理生、川上弘美、桐野夏生。豪華な顔ぶれ。未読の作家の作品を読んでみたいと思った。特に朝吹さんは初めて知ったので、まずは「流跡」を読んでみたいと思う。 さて、「栗きんとん」とういうペンネームを使いたいと思う阿部さんと、つまんないよとツッコむ角田さんのやりとりも楽しかった。 角田「阿部さんは、ほんと人生相談の回答者に向いていますね。でも阿部さん、本当は他人にあんまり興味がないでしょう? だから、こんなに客観化と整理がうまいんですね」 阿部「角田さんの、やっぱり変わらない黒い部分が見えましたね」 人生相談とは別のところで楽しめたのは、川上未映子さんとの対談。 阿部「でも、そう話しているうちにちょっと顔つきが険しくなってきてますね。なんか怖がってる感じ。大丈夫かな。今晩寝るときに電話しましょうか?(笑)」 川上「ありがとう、和子さんは優しいですね(笑)……」 これからこのお二人が結婚するんだなあと思いながら、ニヤニヤしてしまった(笑)。 さてさて、四年間寝かせた「宝物」である「ピストルズ」もいよいよ読む時期が来たかな?【中古】 和子の部屋 小説家のための人生相談 /阿部和重【著】 【中古】afb
2017.02.08
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還元不可能なところまで汚染された地球の叙事詩。 外来語も野生動物もインターネットは死に絶え、死ねない身体を授かった老人たちが若い子供たちを養うようになったある島国では、鎖国制度が復活している。 この世界はたぶん私たちがもたらした未来、いや違う、恐らくは現在の姿だ。頭をかち割られた原発という名前の怪物の怒りは、この先何千年、近寄る人間の肌を焼き続けるだろう。 本を閉じたら、モヤモヤとした暗い空から、数百冊の辞書が、ドカドカと頭の上に落ちてきた。痛い。痛い痛い痛い。停まれ。頼むから。じっと我慢する。涙が出る。【中古】 献灯使 /多和田葉子(著者) 【中古】afb
2017.02.05
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箱根駅伝を目指す青春小説。 面白いということは分かっていたんだけど、期待以上の面白さで、一気に走り抜けるように読んだ。ボロアパートの10人の住人(ダジャレではない)たちが個性豊かで魅力的だった。手に汗握りながら一人ひとりしっかり応援し、読み終えた今は、ともに走りきった気分。 ここはきっと「走る(読む)ことによってたどりつける、どこかもっと遠く、深く、美しい場所」。風が強く吹いている [ 三浦しをん ]
2017.02.04
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阿呆の血が騒ぐので、久々にモリミーワールドの中に飛び込んだ。「これも阿呆の血のしからしむるところなり」。 相変わらず面白い。この毛深い物語が三部作だと知り、また続きを楽しめると有頂天になる。いやはや、面白きことは良きことなり。有頂天家族(二代目の帰朝) [ 森見登美彦 ]
2017.02.02
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マイベスト2016、第1位最期。ミレニアム3。眠れる女と狂卓の騎士。 1と2と3でテーマに一貫性があり、しかし読みものとしての性格(ジャンル)はそれぞれ違っていて、尚且つ全てが面白い。細部に神は宿ると言うが、一人ひとりがきちんと描かれていて、物語の背景も丁寧に説明されていて、そのためか荒唐無稽に思える展開なのに、まるでフィクションという感じがしない。神がかっている、いや、ミレニアムっている。 あらゆる要素を網羅したミステリ小説。贅沢な読書体験でした。著者の急逝が悔やまれてならない。ラーソン氏、素晴らしい作品を世に遺してくれて、ありがとうございます。 【中古】 ミレニアム3(上) 眠れる女と狂卓の騎士 ハヤカワ・ミステリ文庫/スティーグラーソン【著】,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利【訳】 【中古】afb 【中古】 ミレニアム3(下) 眠れる女と狂卓の騎士 ハヤカワ・ミステリ文庫/スティーグラーソン【著】,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利【訳】 【中古】afb
2017.01.29
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神戸新聞の「次の本へ」で紹介した絵本。お客さんや、実家の近所の方や、知人が「孫に買ったよ」「もうすぐ父になるので買ってみます」と知らせてくださり、嬉しい限り。 はいくないきもの。赤ちゃんから絵本シリーズ。赤ちゃんの絵本は、文字よりも「声」や「音」であるべきだと考える谷川さん。不思議な生き物の絵は、ミナペルホネンの皆川さん。さあ、俳句でナンセンスなイマジネーションの世界へレッツ・ハイク! はいくないきもの [ 皆川明 ]
2017.01.28
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2016年マイベスト第1位、続き。 ミレニアム第二部。 大傑作の続きとなると、期待が裏切られたり、少なからず幻滅したりすることがあるけど、全く心配要らなかった。むしろ面白さがどんどん増大されていく気さえする。2からは、映画をまだ観ていないので、先が気になって仕方がない。時間の合間を縫って読んでいたらいつの間にか上巻を読み終えていた。あら500ページもあったなんて。アンビリーバボー。 女を憎む男を憎む女、リスベット・サランデルの過去(最悪の出来事)が明かされる時、物語は新たなステージへと加速する。 とにかく面白い!て、「面白い」とか「凄い」とか「傑作」しか言っていないなあ。自分の語彙の陳腐さに呆れる。どう表現すべきか。「シビレる」「振るっている」。違うなあ。「ミレニアムっている」、うーん、ま、これでいこう(笑)。ああ、ミレニアムる日々……。 ミレニアム 2|上 火と戯れる女 ハヤカワ・ミステリ文庫 / スティーグ・ラーソン 【文庫】 ミレニアム 2|下 火と戯れる女 ハヤカワ・ミステリ文庫 / スティーグ・ラーソン 【文庫】
2017.01.28
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2016年マイベスト第1位!(※2,3位の紹介が順序入れ替わってました汗。) 〈ミレニアムとの出会い〉 ミレニアムとの出会いはハリウッド版映画の「ドラゴンタトゥーの女」を観たことで、存在を知りました。作家の柳美里(ゆうみり)がこの映画を絶賛していて是非観たくなったのです。ちなみにこのハリウッド版は小説では1にあたります。本家のスウェーデン版の映画も見ましたが、これは1〜3作までを網羅しています。しかし、原作の面白さにはかなわない、というのが感想です。 〈この本のオススメどころ〉 ミレニアムの良いところは、しっかりとした厚みの上下巻が三部作まであるところです。長い!読めるかな?ではなく、こんなに面白い小説が、これだけ読めるなんて!なのです。魅力的な男女それぞれの主人公がいて、必ずといっていいほど、ファンになるかと思います。読んでいるうちは、他の本が読めなくなったり、食事や睡眠を忘れることもありますのでご用心! 他作者による続編ミレニアム4も面白いです。 では、まずはミレニアム1から紹介。 昔、ハリウッド版の映画を見たけど、粗筋は忘れていて、読みながら少しずつ記憶が蘇ってきた。都合の良いメモリ不足の脳で良かった。 大物のスクープが地雷となり名誉毀損で有罪となってしまったジャーナリストのミカエル。彼の元へ舞い込んできた奇妙な依頼。一方、背中に大きなドラゴンのタトゥーが入っている、非社交的だが一流の腕を持つ女性調査官リスベット。 ところで、高校時代、ある先輩に、あまりに衝撃的で辛い記憶は自己防衛のために忘れられるようになっていると教わった。ファルスメモリー・シンドロームと呼ばれるらしい。という話を下巻まで読み終えて思い出した。映画で観たときの衝撃は、あまりにショッキングだったために忘れていたのかも。 タイトル通りの千年紀に残る伝説的な傑作に出会ったことは、読書飛行(読書を続けることを、そう呼んでいる)の旅の途中でも度々思い出すに違いない。午前二時過ぎ。眠気がまったく来ないのは、缶コーヒーのカフェインのせいだけでは、ないはず。 (ミレニアム2に続く) 【中古】afb_【単品】_ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) _スティーグ・ラ 【中古】afb_【単品】_ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) _スティーグ・ラ
2017.01.27
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マイベスト第2位、最後。裏閻魔、完結。 終わらない物語が終わり、本を閉じた。閉じられた本は読者の気持ちを現している。それは、良い物語をありがとうと合掌した形に似ていて。江戸時代からビートルズまで続いた壮大な物語は、21世紀を超えてなお終わらない。ずっとずっと続く。たまに過去に戻りたくなったら、本の扉を開ければいい。それは、両手を広げた形に似ている。お帰りなさい、と迎えてくれる。 【新品】【本】裏閻魔 3 中村ふみ/著
2017.01.26
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2016マイベスト第3位、続き。 戦後10年の黒くて暴力的で力強い時代を、不死者の宝生閻魔が、生きる。人でなしだらけのカオスの中、本来の意味での「人でなし」である閻魔の何と人間らしいことか。鬼の宿ってしまった彼は死ぬことができない。いや、誰よりも人間らしい彼は、死ねないのではなく、決して死なないのだ。(完結編に続く) 裏閻魔 2 ゴールデン・エレファント賞シリーズ / 中村ふみ 【本】
2017.01.25
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2016年マイベスト第3位は、中山ふみ「裏閻魔」三部作。まずは1から紹介します。 live forever. 人が不死という業を背負った時、どのような人生が描かれるのか。 一ノ瀬周は1846年生まれ、新撰組へ潜入した倒幕派の密偵であった。とある出来事から宝生閻魔を名乗ることになったこの男は、安政、慶応、明治、昭和を生き続ける。彼は歳をとることも死ぬこともできない苦悩の中で、大切な人たちとの出会いと別れを経て、何を見つけ出すのか。 和製ファンタジーともSFとも呼べそうだけど、あえてこう呼ばせて欲しい。傑作だと。(2へ続く) 【中古】 裏閻魔 /中村ふみ(著者) 【中古】afb
2017.01.24
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2016マイベスト第2位。 ミステリーとしても、ホラーとしても、SFとしても、ラブロマンスとしても、面白さは抜群。リアリティにストーリーテリングだって。キング級。 11/22/63 上 [ スティーヴン・キング ] 【新品】【本】11/22/63 中 スティーヴン・キング/著 白石朗/訳 【中古】 11/22/63(下) /スティーヴン・キング(著者),白石朗(訳者) 【中古】afb
2017.01.23
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2016マイベスト第4位。 冷んやりした心地よい風が鈴虫の音を運んでくる。台風の去った秋の夜に本を開くと、ピアノの音と森の香りが部屋中に広がった。 「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」 音楽のように紡がれた物語は、静かに心を温かくしてくれて、気をぬくと涙が出そうになった。本屋大賞だから良い作品なのではなく、作品が良いから大賞なんだな。と当たり前のことを考える。 「美」しい、「善」い、プレゼントをありがとう。 【古本】羊と鋼の森/宮下奈都【中古】 afb
2017.01.22
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2016年のマイベスト本を紹介。第5位。 黙殺/忘却された堀田善衛の小説、「時間」の末尾の言葉があえて冒頭に置かれて、「1★9★3★7(イクミナ)」のゴールの見えない旅は、始まる。 日中戦争に突入した1937年。南京大虐殺が行われた年。本書は、小説「時間」を話の縦糸にして、書き手・辺見庸の私記を横糸にして綴られる。綴られる、とは正確ではない。血を吐くようにして、示される。記憶の墓が暴かれる。 しばらく読むと、つま先が熱を帯び、関節は固まり、頭が冷たくなった。「積屍」というコトバを知る。数字という記号に誤魔化され、忘却されたひとりびとりのことを想った。戦争責任への「そらっとぼけ」を暗黙のうちに受容してきたヌエのような戦後社会を想った。吐き気がした。ふいに嗚咽が込み上げてきもした。それでも読んだ。読まずには済まされなかった。そして、知らずには済まされないことが、知らずに済まされてきた70年を思った。 「救いがあるかないか、それは知らぬ。が、収穫のそれのように、人生は何度でも発見される」ーー 【新品】【本】1★9★3★7(イクミナ) 辺見庸/著
2017.01.21
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銃と同じで文学も凶器になり得る。違いがあるとすれば、「文学」にこめかみを打ち抜かれたら、死ぬのではなく、より強く生きるということ。【古本】銃/中村文則【中古】 afb
2014.10.04
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まずタイトルは、東野圭吾の小説「レイクサイド」を彷彿とさせ(映画では「レイクサイドマーダーケース」となっている。)、小説の冒頭では「僕の枕は涙で濡れている」と、かつて世界の中心で愛をさけんだ、某ベストセラー小説の「朝、目が覚めると泣いていた」に似ていなくもない。それだけでなく、物語の中盤以降では、若くして夭折した伊藤計劃の「虐殺器官」や「ハーモニー」のようだ。では、この小説は、パロディでありオマージュであり模倣作であるのか?それは断じて違う。佐藤友哉が世界に一人しかいないのと同じ。この小説は世界に一冊しか存在しない。「世界」が「佐藤友哉」を生み出した。「佐藤友哉」が「世界」を創った。どちらだっていいじゃないか。ベッドサイド・マーダーケース9月7日、読了。
2014.10.03
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検察に陥れられた、元・公安調査庁長官の告白本。ニュースなどで一方的に伝えられる情報より、よっぽど信頼できた。だからといって、すべてを鵜呑みにしてはいけない。常にメディアリテラシーを意識しないと、この国では何が正しくて何が正しくないかは、判断できないようになってきているから。つまり、自らの体験から得た生きた知識と、情報を照らし合わせる事と、それだけでなく情報ソースがどこにあるかを探る努力が必要ってこと。9月4日、読了。
2014.10.02
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四巻組の一巻目。時は804年。所は唐の都・長安。そこへ遣唐使として橘逸勢らとともに入唐した若き留学僧・空海。空海の天才ぶりに惚れ惚れするのは、逸勢だけではない。妖怪登場のくだりに魂消るなかれ。沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ1 徳間文庫 / 夢枕獏 【文庫】
2014.03.18
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抒情あふれる詩的なバイオレンスに、ブディズムと宇宙の邂逅。果てしなく続く悠久たる時間の流れの中で、人間の業深さは、変わることなく、戦は止まず、過ちは繰り返される。自由自在な物語の魔力。ほとばしる想像力。ザッツ・怨太宛印面斗!【新品】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】【2500円以上購入で送料無料】黒塚 夢枕獏/著人はそれを「夢枕獏」と呼ぶ。
2014.03.12
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今から約10年前、秘書給与詐取事件で、懲役1年半の実刑判決を受けた、元衆議院議員、山本譲司による433日間の獄中の記録。正直読む前は、犯罪を犯した政治家が何を書いているのか、という考えがあったが、一読して吹き飛んだ。それどころか、山本さんの生き方に共感さえ得た。第一章では、詐取事件にいたる経緯、第二章からは、新米受刑者としての生活、および寮内工場で障害者たちの介助役をあてられてからの生活が綴られている。一言でまとめると、凄惨、壮絶。何故、事件が起きてしまったのかという背景や心情、マスコミのあり方、国の行政の問題点などが浮き彫りにされているだけでなく、一般的に知られていなかった刑務所内の実状が明かされていて、これからの福祉行政への課題が見えてくる。新潮社ドキュメント賞受賞。「有言不実行」の政治家が多い中、山本さんの「言葉」と「行動」は、際立つ。獄窓記
2014.03.05
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文豪=破綻者=異端=変態??想像していたよりヘンタイではなかった(笑)。文豪のヘンタイぶりをとことん書いたものには、「日本文学盛衰史(高橋源一郎)」という問題作があるが、それを読んでいたためか、これは至極まともに感じられた。文豪たちの生い立ちを知るための入門編としては、楽しめるかも。以下は、紹介された文豪たち。夏目漱石、泉鏡花、与謝野晶子、二葉亭四迷、志賀直哉、司馬遼太郎、谷崎潤一郎、江戸川乱歩、安部公房、太宰治、遠藤周作、宮沢賢治、芥川龍之介、梶井基次郎、松本清張、樋口一葉、川端康成、国木田独歩、山本周五郎、森鷗外、島崎藤村、柳田國男、坂口安吾、三島由紀夫【送料無料】日本文学者変態論 [ 爆笑問題 ]
2014.02.26
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「もしこの世界にあるものが現実だけだったら、物語というものが存在しなかったら、わたしたちの人生はあまりにも貧しすぎる……現実を実り多いものにするために、わたしたちは物語を読むんです。」はい。そうです。だから、完結までお付き合いさせて頂きますね、栞子さん。って、あっ、五浦さん?そんな怖い目しないで下さいよ。そういう意味じゃないので(笑)。いやいや、陰ながら応援していますよ!ところで、「ブラックジャック」をまたまた読み直したくなってしまった。あっちょんぶりけ。【送料無料】ビブリア古書堂の事件手帖5 [ 三上延 ]
2014.02.25
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〈「正しさ」の中身は変わります。けれど、「正しさ」のあり方に、変わりはありません。気をつけてください。「不正」への抵抗は、じつは簡単です。けれど、「正しさ」に抵抗することは、ひどく難しいのです。〉…と、タカハシさんが呟いた2011年。「あの日」から変わってしまった(変わらなかった)色々なものを、twitterやエッセイ、論評、小説(『恋する原発』←要注意w)の形で記録したタカハシさんの言葉は、いつにもまして研ぎ澄まされているように感じる。そして、「正しさ」を正しく感じるには、考えることをやめないことだと諭してくれた。それはそうとして、タカハシさんの小説は(一般的には)マトモでないけれど(私は大ファンです、念のため)、彼の日常の言葉は超マトモなのよねえ。【新品】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】【2500円以上購入で送料無料】「あの日」からぼくが考えている「正しさ」について 高橋源一郎/著
2014.02.24
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「存在しない小説」は、私たちが読むことによってのみ存在する。読まなければ、その小説は存在しないことになる。また、私が存在しているのかどうか、世界各地の未知の作家たちは知らない。カフカやジョイスやセルバンテスが存在していたかどうか私には知る由がないのと同じで。つまり張守基はジョナで、ジョナはTwistで、同時に何者でもない。(訳、仮蜜柑三吉)存在しない小説
2014.02.20
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中村作品は、これが三作目の読了。「悪意の手記」の危うい「純粋な悪」の魅力に囚われ、続けて読んだ「土の中の子供」では、作者の暗い志向性を感じ、この「掏摸」ではそれらの魅力と作者の持ち味が、エンターテイメントとして昇華されたと感じた。天才スリ師が、悪だとすれば、彼の運命を支配する男は悪を超越した神なのだ。 【中古】文庫 掏摸【画】それでは、その神を生み出した中村文則は?
2014.02.19
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私はニュースをある時から観なくなった。語られている「真実」にうさん臭さを感じたからだし、意図的にねじ曲げられた情報の多さに辟易したからだ。新聞を読むときも、自分が直接聞いたり見たりしたこと以外は、懐疑のフィルターをかけるようにしている。ところが、この本の中の記者たちは、「真実を伝えたい。真実に少しでも近づきたい」という信念を持って、繊細に丁寧に大胆に、悩みながら取材を続けていく。その姿に心を打たれた。ジャーナリズムの精神は、彼らに宿っていると感じた。中学生の自殺、マイホーム崩壊、父の蒸発、サラ金地獄、飢え死ぬ母・・・といううそ寒い出来事が、小説風にレポートされていて、人間の愚かさと、一歩違えば誰もが足を踏み入れかねない危うい現実なのだということを訴えかける。私が生まれる前後の昭和時代が舞台であるが、読者と新聞社とのつながりが暖かく感じられたのが救いでもあり、現代もそうであって欲しいというのが、私の願いである。「寒いねと話しかければ寒いねと 答える人のいるあたたかさ」(俵万智)
2014.02.18
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待ちに待った伊坂さんの新作。もったいないので、少しずつ読みました笑。連作短編で一つ一つ味わいが違う創作料理を、舌鼓を打ちながら、大変美味しく頂きました。ご馳走様でした!【送料無料】首折り男のための協奏曲 [ 伊坂幸太郎 ]
2014.02.15
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僕の話僕が二階から落ちてきた。これから語るのは、伊坂作品の話だ。我らが作家にして、垂涎の作品を世に広めた孫行者、ならぬ伊坂幸太郎は、「オーデュボン(デビュー作)を書いたことで世界が変わるかも知れないと思った」と話した。そして「しかし、何も変わらなかった」と続けたのである。果たしてそうだろうか。少なくとも、リアルタイムでそれを読んだ僕は変わった。砂漠に雪は降ったのだ。世の伊坂ファンが、「SOSの猿」の単行本を読んで、「いつもと違う、難解で馴染みにくい」と批難し、文庫版を再読して「ずいぶん読みやすくなった。面白い!」と嘯いた。それでも、僕はそうは思わない。どちらも面白いし、どちらも伊坂作品なのだから。「すべては神様のレシピの通り」と案山子が未来を予言する。結局の所、僕たちは「魔王(伊坂幸太郎)の手のひらの上で踊らされている」に過ぎないのだ。さてさて、待ちに待った新作を、読み始めますか!ロマンはどこだ⁈ 【中古】文庫 SOSの猿【画】
2014.02.14
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在日朝鮮人の凄絶な歴史を辿っていくのも良し、暗黒小説として読んでも良し。父と子、男と女の物語。初頁からラストまで圧倒されっ放しだった。主人公は、筆者の父がモデルだが、「暴力=恐怖=凶悪」そのものの存在として描かれる金俊平は、目まぐるしく変容する戦前と戦後の日本社会で、故郷を喪失し、公然とした差別の中でこそ生まれた稀代のモンスターであり、しかし哀しいほどに「人間」なのだ。「血は母より骨は父より受け継ぎ、死しても骨は残る」。「血と骨」は小説の形として残った。【中古】 血と骨 /梁石日(著者) 【中古】afb
2014.02.13
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かつてのジャズピアノの風雲児であり活字中毒のツツイストでありハチャメチャなエッセイストである山下洋輔は、自由自在なフリージャズそのもののような文体で、笑いと狂気と元気と勇気を提供してくれる。学生時代には「ピアニストを笑え!」を筆頭にシリーズを数冊は読んでいたが、今読んでも斬新な手法は色褪せていない。演奏もしかり!ところで、約30年前に出たこのエッセイに登場する筒井康隆、星新一、日高敏隆、タモリの宴会での様子が懐かしく感じられるのは、中学時代からの読書遍歴と無関係ではないだろう。【中古】 ピアノ弾き乱入元年 / 山下 洋輔 [単行本]【あす楽対応】
2014.02.10
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中島らもの、依存症治療後の96年〜98年の「酒断ち日記」(とはいっても勝ったり負けたり)。野坂昭如との爆笑必至の対談を二編収録。創作の傍ら、演劇に収録にバンド活動に海外取材と、目が回るような多忙の日々。締め切りが近づくとストレスで体調が悪化し、酒に逃げてしまう。私自身も10年間、酒のない日々はなかったが、昨年断酒を思い立ち、しかし54日で破れてしまったので、わがことのように応援したり共感したりした。それから、当時の流行映画をことごとく「面白くなかった」と評する鑑識眼から、「ほんとうに良いもの」を見分ける感受性がうかがえた。他人の日記を読むのが、どうしてこんなに楽しいのだろう。未読の「らも作品」を片っ端から読みたくなってしまった。【送料無料】さかだち日記 [ 中島らも ]価格:1,575円(税込、送料込)
2014.02.08
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