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2005年10月21日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
とても面白かった。

昭和の動乱の波にのみ込まれるってこういう事だと思いました。
「火のみち」乃南アサ 火のみち(上) 火のみち(下)

はじまりは
終戦後、満州から日本へ帰って来た。
南部次郎の兄弟は7人いたのが4人に減っていた。
知り合いの壊れた小屋に居候させてもらっていたが
元気だった母親は病に倒れ

次郎は一家の大黒柱として、なめられないようにと喧嘩に明け暮れていた。
勉強する機会も与えられず
母親の葬式代を工面してくれた「谷やん」は妹を代わりに差し出せと言う。
激高した次郎は、谷やんを殴り殺してしまい・・・・刑務所へ。
妹を守るためには仕方なかった。何故殺したのが悪かったのか分からない。

しかし年月が流れるうちに、妹は大きくなって行き自分は独り取り残されている事に気付く。
妹を守ろうと刑務所に入ったのに、この場所からは何が起っても手を差し伸べる事が出来ない。
次郎は字を書く事を覚え
そして労働としてはじめた陶芸にのめり込み始め・・・


「これって実話?」と思う程すばらしい仕上がりでした。
妹は兄次郎のために身を粉にして働き

備前焼から始まって、中国の「国宝飛青磁 花生」に魅せられ
過去の亡霊と通いあう精神状態に陥るまで、
物語は止まらない。
妹の君子も決して平坦な道のりを歩まず、
波乱に満ちた人生を違う場所で兄と生きている。

家族のつながりがこんなに強いのは同じ業を背負っているからか?と考えたり・・
是非ご興味のある方には読んでいただきたい!!
読んで失敗は無いであろうと思われます~(私は・・・)

乃南さんは「行きつ戻りつ」 行きつ戻りつ でも、
備前焼の話を書かれていましたし
陶芸がお好きなんだろうなと思いました。
作品を積み重ねる程、完成度を増して行く作家さんで
人間への優しさも感じられる文章。
まだまだ読み進めたいです。

ではまた。







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最終更新日  2005年10月21日 19時46分34秒


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