語学堪能なHは、すぐに僕の陽気なホストマザーと仲良くなってしまった。 おデブで陽気なMammyは、ジョークが大好きですぐに笑いをとろうとする人だった。 そして、男女ネタが大好き…(汗)。 学生慣れしているホストマザーの英語はとても聴き取りやすく、 ホストマザーと話していると自分の英語が上達したような錯覚になった…。 いつも帰宅し、”I’m home.”と言うと、Mammyは紅茶を用意してくれて、 僕にこう言うのだった。 “Did you make a girlfriend?”(彼女できた?)
英語が下手な僕が、”No.”というと、いつもMammyはこう言った。 “Don’t worry. You have 14 girls.”(大丈夫、14人の女の子がいるんだから…)
フィリップの娘、ジョアンナ12歳…、かなり活発で陽気…、奥様似である。 フィリップの息子、デビット10歳…、かなり内気でシャイ…、フィリップ似である。 両親の躾のせいか、2人とも礼儀正しい良い子である。 家族団欒の中で、最初は黙っていた2人だが、しばらくすると僕に質問してきた。 “Do you know about Gary?”
彼:"I'm form United Arab Emirates." 僕:"Pardon me?" 彼:"I'm form United Arab Emirates." 僕:"Sorry. I don't understand" 彼:"United Arab Emirates!"(怒) 僕:「知らねえよ、そんな国…」(←日本語)
「UAE=アラブ首長国連邦」ということは知っていたが、 「UAE=アラブ首長国連邦=United Arab Emirates」とは知らなかったのである(苦笑)。
挨拶と自己紹介も終わり、イブラヒム、ホストMammy、僕の3人はリビングで紅茶を飲みながら雑談をした。 そのとき、いきなりイブラヒムが言った。 "What religion are you?"
おいおい、海外では宗教の話題はタブーだぜ!
…僕が心の中で呟いていると、 ホストMammyは”Church of England”と即答。 仕方がないので、続いて僕も言った…。 "I have no religion at all."
すると、イブラヒムは「こいつ、信じられない~」というような表情で僕を見つめ言った。 彼:"You’re kidding!" 僕:"I’m not kidding you and am not interested in religion at all." 彼:"Really?" 僕:"uh-huh." 彼:"I think you can be a dedicated Muslim."(本気度120%) 僕:"W H A T ?" (驚)
朝食のとき、イブラヒムは僕に質問してきた。 彼:"Did you read the book ?" 僕:"Pardon me?" 彼:"I gave you Muslim bible last night." 僕:"Sorry. I didn’t read it" 彼:"Why"(怒) 僕:「徹夜して読めっていうのかよ」(←日本語)
おいおい興味のないイスラム教義(英語版)なんて読まねえよ~。
…と心の中で悪態をついていると、またイブラヒムが言った。 “Can I go to school with you?”
そんなMammyの冷やかしジョーク攻撃にうんざりしてきた僕は、ある日こう言った。 僕:”To tell the truth, I’m not interested in any girls. So please do not talk about her anymore.” マミー:”Why don’t you like girls?” (微笑みながら)
オーストラリアの初ホームステイ時代から進化したとはいえ、当時の僕の英語力はしょぼく論理的に説明できなかった。 仕方がないので僕は言った。 僕:”B…Because I love a man…”(汗) マミー:”Really?” (笑いながら) 僕:”Yes.” マミー:”Are you sure?” (大笑いながら) 僕:”I’m sure.”
ゲゲゲの鬼太郎の髪の毛なみに危険察知度の高い僕である。 「や、やばい、コイツは本物だ…」すぐに悟った。 今なら「じゃあ、警察に通報しておくね♪」と明るく切り返す応対テクニックを持っているが、 その時は、ニュージランドのホモオヤジを思い出してしまいパニックになってしまった(激汗)。 そんな僕を見ながらMammyはマイケルに言った。 マミー:”JUN loves men a lot.♪” マイケル:”Oh~,Why don’t you stay my house at weekend?” 超~勘弁してほしい状況である(泣)。
仕方がないので僕は言った。 僕:”To tell the truth, I love women and girls…” マミー:”I couldn’t catch you~.” (笑いながら)
その時、マイケルが僕の手を握ってきた…(ヒエ-)。 この感触…、まるで蛇を握ったときのようである(汗)。 僕:”I’m so sorry. I told a lie.” マミー:”Did you tell a lie?” 僕:”Y…Yes…” マミー:”YOU ARE BAD BOY~♪.”(勝者の笑顔) そして僕は自分の部屋に逃げ込みマイケルが帰るまで鍵を開けなかった…。