空想作家と専属イラストレーター&猫7匹の                 愛妻家の食卓

空想作家と専属イラストレーター&猫7匹の     愛妻家の食卓

ノラ猫 しのぶとあきら



〔おぉ、しのぶ!〕

2匹はノラ猫。普通の名前だったりする・・・

「久しぶりやなぁ」

〔4日ぐらいやろ?〕

「そうやった?」

〔違ったか?・・・そんで最近どうなん?〕

「何が?」

〔もろもろ〕

「う~ん・・・ぼちぼちかな」

〔ぼちぼちって、相変わらずさえへんな〕

「さえへんって・・・あきらは?」

〔絶好調!〕

「何が?」

〔さぁ?・・・〕

2匹はノラ猫。とても仲良し。

〔それより何なん?また集会って〕

「最近、多いよね・・・何かあったん?」

〔さぁ?・・・オレたち毎回、聞きそびれてるよな〕

「うん・・・それにしても2丁目にこんな沢山の猫がおんねんなぁ」

〔ほんまに・・・〕

「そういえば2丁目って何処から何処まで?」

〔さぁ?・・・〕

2匹はノラ猫。ごく普通だったりする。

「あっ!またボスの話、終わってもうた・・・」

〔帰る、帰る、オレらも帰ろ〕

「うん」

〔ところで、しのぶ、まだあのフワフワな白猫の所、行ってんの?〕

「・・・うん」

〔何度も言うけど、飼われてる猫とオレたちは別もんや、あきらめや〕

「わかってるけど、めっちゃキュートな娘やねんもん」

〔確かにあんな娘、ノラではおらんわな・・・で、声くらい聞けたか?〕

「ううん」

〔・・・ちょっとまてよ・・・ほんまにメスなんか?〕

「当たり前やん、あんなキュートやのに」

〔見たんか?〕

「・・・長い毛で見えへんかった」

〔オスやったら、笑えんなぁ〕

「笑われへんわ!」

2匹はノラ猫。とても仲良し。

〔あぁー明日も暇〕

「う~ん・・・明日、お寺の瓦で日向ぼっこでもする?」

〔それが暇つぶしの提案か?・・・おぼえとったら行くわ〕

「うん、じゃあおぼえとったら明日」

〔おぉ、じゃあな〕

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