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たぬきさんのお話



たぬきさんのお話→PARTⅠ


最初にお断りしておきますが、ここは横浜市です
しかも海に隣接している区です
ま、緑も多くのどかな環境ではありますが・・・

ご存知の方も多いと思いますが、家は麻雀が大好きです(私が)
連休となる2日でも3日でもやり続けます

犬小屋その日も麻雀デーでした
朝、6時ごろ一区切りつけて、とりあえず寝る事にしました
寝ちゃうと起きられないので、その前にゴミを出しに行こうと
旦那と2人で捨てに行き、戻ってきた時!!
(家はちょっと高台なので、道路からお庭は見えません)

下から見あげると、家のフェンスに何かが挟まっているのです
明らかに「挟まってる状態」

ぎぇ!猫か~~??それも動かないので死んでる???やだーー!
急いで階段を駆け上がり、現物を確認に!

そうです!それはタイトルにもある「タヌキ」さんでしたたぬき1
ほっとした事に生きてはいたのですが、「う~~っ」と唸り声をあげ
恐ろしい顔でとてもそばにはいけない状態

ここで旦那は「あれ、キツネじゃないの?」とのたまわりました

確かに擬人化されてよく見かけるタヌキのイメージとは遠い感じ
顔は思ったより細長く、鼻もとんがっている
そしてどう見ても顔とつりあわないお尻の大きさ!!!
それがフェンスにバッチリ挟まって、にっちもさっちも行かない様子
どうやって挟まったかは分からないけど、家の庭に顔を向け
隣りの家とは高低差があるので、たぬきさんの足元は宙に浮いてる

本人も冷や汗ものだったでしょう・・たぬき2

どうしよう・・・
そうだ!家には「ナナ」がいる!

ナナに追い払ってもらおうと考え、ナナを呼ぶ
ナナは急いで駆け寄ってきたものの、「ナナ、ほら、たぬき」と言って指差すと、
まるで「そんな物どこにいるの?」と言う顔をして
あらぬほうを見るのです!!!!

ナナ
なんだーーこいつ!
タヌキが見えない振りしてる~~~~ぎゃははははーー(大笑い)
あーーこれじゃ、ナナは頼りにならない・・・
旦那も全くダメだし・・・(ナナ以上に)

このまま放って置く事も出来ないし・・・
そうだ!とりあえず、警察に電話してみよう!
で、電話して事情を話したところ
「それは、警察の管轄じゃないですねーー」と、冷たいお返事
「じゃ、保健所ですか?」
「保健所は死んだ動物しか引き取りませんよ、それ、死んでいるんですか?」
ひぇ~~~~~!!
「それじゃ、どうすればいいんですかーー???」

私は怒った!!!
テレビで見てると外国ではすぐレスキュー隊が来てくれる!
猫1匹だって、みんな一所懸命助けてるじゃない!!!
それなのに、日本の警察のこの対応はーーーーー!!!

何の罪もない(?)そのお巡りさんに、怒りをぶちまけた!
「どう言うことよーー!それじゃ、一般市民が困ってる時に
警察は何も動いてくれないわけーー!!!???」

その怒りに怯えたのか、良心の呵責に苛まれたのか・・・
私の説得でとにかく、お巡りさんが来てくれる事になりました

・・・つづく・・・・





たぬきさんのお話→PARTⅡ


え~~、昨日書き忘れたことたぬき2
警察に電話する前に、何とか外してあげようと思ったんだけど
傍によると「うぅぅ~~~」と威嚇してくるし
何かを使って押してあげようにも、長い棒じゃ痛いだろうし・・

で、思い付いたのが「水をかける」でした・・(*⌒ヮ⌒*)ゞ
ちょっと可哀想かなとも思ったけど、ビックリしたショックで
外れるってのも充分考えられたので、挑戦

水道のホースを引っ張って来て、こっちを向いてる顔めがけ
じゃーーー!!!(ちょっと残酷?・・かも)

ところがすぽっり嵌ったたぬきさんはビクともしませんでした!がーん
逆に水浸しで弱って死んじゃったらどうしよう~~って
これは本気でどうにかせねば!!!っと、思ったわけです

と言うわけで、休日の早朝、7時前
県警のパトカーが家の前に停まったのです

ぎぇ!県警のパトカー・・・ランプがクルクル回ってる
中から2人のお巡りさん・・・
ん~~~これは、まるで事件だーーー
・・・・サイレン鳴らされなくていかった!

門を入ってきたお巡りさんに、タヌキを指差し「あそこに・・」
お巡りさんも怖いんだ
2m以上傍には行かない・・・大の男二人なのに・・・
2人で、どうしよう・・これは無理だなーとか小声で言ってるのが聞こえる
ここで見放されたら元の木阿弥じゃん!
「何とかしてくださいよ-ーー」と嘆願

その頃、家の庭は引っ越してきたばかりで、芝生もなかった
剥き出しの土だったので、雨の日などぬかるみを避ける為
飛び石の如く、長い板が渡してあった

一人のお巡りさん、急にその板を取り、「これで叩いちゃっていいですかねー?」
え??待って!タヌキも可哀想だけど、タヌキの足元は
隣りの家の駐車場・・・しかも優に2m以上低い場所・・・
どう見ても落ちる先は隣りの家の車の上
「車に傷ついたら、困りますよ・・・」と、私
『大丈夫ですよ』と、お巡りさん

おにわ
「いくぞ」「おー」みたいな感じでお巡りさん、タヌキ叩いたの!
そのとたん、ドン!!----あーーやっぱ車の上に落下・・・
でも、たぬきさんは元気に走って逃げて行きました

お巡りさんも階段を駆け下りて隣りの家の車確認
『おーー大丈夫だ』『いってない、いってない(傷のこと)』

それとほぼ時を同じにして、隣りの家の雨戸が・・ガラガラ~~
「おはようございます~~」・・・・ほーーっ!間一髪だーー!


休日であっても、前に書いたようにお年寄りの多い地区
みんな朝が早いのねーうちはこれから寝るって言うのに・・

向こう3軒両隣じゃないけど、休みの朝、
近所の家の前に県警のパトカーが停まっていたら
みんな何事って思うよね。ーーーー当たり前だなーー

近所中がみんな出てきちゃって、何々??って顔で家を見るのだよ~~
ここは身の潔白を表明しておかないと、後々面倒だから
お向かいの奥さんに「タヌキーー」と叫ぶ
その声に反応して、回り中安堵のため息・・・
「あータヌキか」「え?タヌキが出たの?」って感じよね
そして少しずつ皆さん家の中に消えて行く・・・

と言う所で、この事件は一件落着しましたたぬき1

この時思ったのは、休日のこう言う事態は一体どう対処すればいいのかって事
警察や消防がダメなら、どうすればいいの???
公の業務(例えば保健所とか)は土日祝祭日はは休みだし
不慣れな物に立ち向かう勇気は、きっとみんなないと思うな
あなたならどうしますか?

<後日談>
この後もう1回、私はタヌキに会いました
それは珍しい雪の日、駅から歩くのが嫌でタクシーに乗った時
家の前でいきなり運転手さんが急ブレーキ
「うわっ!タヌキだ!」
ほんとにタヌキが車の前を横切っていきました
果たして、あの時と同じたぬきさんだったかどうか、定かではありませんけど・・






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