今年もかいちょー?

今年もかいちょー?

父親会


(たとえば、PTAは黒一点・女性主導型であり、地域組織に保護者世代の男性を受け止めるものがない――たとえば「青年会」が存在しない。あるいは自治会・町内会が高齢者に独占されている――という前提のもと、ウチの父親会は組み立てられているわけです)。


●父親会の立ち上げ
 本校同窓生の保護者2名が「わたしらOBとして、また保護者として学校のために何かしたいという思いはあるけれど、PTAは主に平日昼間の活動だし、お母さんがやるものだという現実がある。いち保護者として学校に行こうにも、なんとも敷居が高い」と前PTA会長に相談したことが、父親会の始まりでした。

 運動会音楽会はもちろん、授業参観を見に来る父親もかなりの数。土曜日(当時は月に2回、土曜授業がありました)の総合学習で、昔遊び、工作などのお手伝いを学校が求めると、それなりの数の父親が協力してくれる。そうした状況から「子育てに積極的にかかわっていこうと思っている父親も少なくない」と感じていた前PTA会長は、さっそく校長と相談して「お父さんバレーボール大会」、さらには父親たちの懇親会を呼びかけました。
 最初の懇親会には三十数名(保護者の5%ほど)が集まり、土曜総合学習のお手伝い組にも声をかけて、父親会はまずまず順調に活動を開始しました。

 当初はまったく独立した任意団体で、活動資金の捻出には苦労しました。
飲み会の会計の余り、ユニフォームの価格上乗せ、開放プール監視員の謝金ピンハネなどでちまちま稼ぎ、どうしても足りなければイベントごとに会費を徴収し、あるいは「子育てコミュニティ育成事業」助成金を得るなどしてどうにか2年。

 その頃、近隣の小学校で活動していた父親組織に、あるトラブルが発生しました。体育館の使用の優先順位などに関して父親組織とPTAの意見が対立し、「学校はどちらの味方だ!」とのPTAの抗議を受けて、その父親組織は学校敷地内での活動・学校での案内文配布さえできなくなったのです。
それを受けて、前PTA会長は保護者組織の一本化を提案。父親会はひとつの委員会の形でPTAの内部に入ってもらうことになりました。
PTA会費から父親会への活動交付金もわずかながら提供することができるようになり、資金的にも安定して、ほぼ現在の形の父親会活動が行われるようになりました。

●父親会の組織
 本校児童の父親、あるいはその役割を果たす者が、父親会のメンバー資格を有します。
 そのうち、父親会入会の意思を表明した者が「父親会実行委員」となります。現在、家庭数から見ると1割弱の父親が実行委員となっています。

 また、児童保護者でない者についても、父親会の承認により「地域の善意の協力者」として実行委員となることができます(主に、父親会OBでなお活動に参加しようとしてくれる方に会内に留まってもらうための制度です。PTA規約との整合性に若干の問題があり、今後の課題となっています)。

 お世話役ということで実行委員長、副委員長(2名)、会計、広報、書記が置かれています。任期は一年で、原則として同じ役職での再任は行われません。少なくとも実行委員長は毎年交代して、現在8代目となります。

 PTA会長、校長、教頭は「相談役」として父親会に参加します。

●父親会の活動
・月例会
 土曜日の夜、学校(または隣接する地域福祉センター)にて月例会が行われます。
 イベントの打ち合わせや反省、会員同士・あるいは学校との意見交換など、2時間以上の会議となります。参加者数は30名前後。校長・教頭は毎回、その他の教員も時には参加してくれます。
 月例会終了後、場所を変えての飲み会になるのは、お父さんの集まりなので“当然!”でしょう。

・イベント
 ほぼ学期に一回、子どもたちのためのイベントを行います。
 今年度は、6月の「親子レクリエーション大会」、7月の「学校探検&お泊まり会」、11月の「地域の祭り参加」(飲食ブース、昔遊びブースなどを企画運営)、2月の「親子スポーツ大会」(昨年はタグラグビー)が予定されています。

・広報誌発行
 ほぼ学期に一回、父親会の活動を報告し、あるいは父親の視点から学校教育に提言する広報誌を発行しています。
 また、講演などを通じて、他校での父親組織立ち上げを応援しています。

・地域連携活動
 児童館を主な舞台とする「子育てコミュニティ育成事業」に参画、校外での親子ふれあいイベントなどを企画運営しています。
 小学校区を単位とする地域福祉団体「ふれあいのまちづくり協議会」に参画し、ふれまち事業への協力を行っています。
 学校開放運営委員会の活動に参加し、土曜日のスポーツ活動協議会、開放プール運営などに協力しています。

・その他
 学校や地域の求めに応じて、子どもたちを元気にする活動に積極的に参加しています。
 また、実行委員有志による自主的な会内交流活動(スキー旅行、キャンプ、サーフィンなどなど)も活発に行われています。


(平成18年7月23日現在。この項未了)

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