お、タルラークからの手紙か！
久しぶりだな♪

なになに・・・

・・・

『アリアお姉ちゃんは美人でピチピチでスカートも短くて最高だけど・・・
マーリンお兄ちゃんには虐待されてる』
・・・だと！！？

なんてこった・・・
子供を虐待するとは・・・許せん・・・
今すぐ助けに行ってそのついでにアリアのスカートに顔を突っ込まなくては・・・！！

【コオシン】
お・・・いたいた・・・

って、早速泣かされてるっっ！！？

どうした！！
タルラーク！！
このガラの悪い兄ちゃんにイジメられたのか！！？

あっ？コオシンおじちゃん！

【泣きながらコオシンに抱きつくタルラーク】
コオシンおじちゃん。遅いですよぉ！
ボク、ずっと待ってたんですからね！

誰がおまえをいじめたっていうんだ？
このくそガキが！

ってか、誰だよこのおっさんは。

あっ、お前がコオシンか？
挨拶は後だ。
とりあえずこのガキをなんとかしてくれよ。

（うわ・・・
多分コイツがマーリンだな・・・
子供のこと面と向かってクソガキとか言ってるし・・・

まぁでも、まずはタルラークから話を聞いてみよう。
いじめられてると言っても、よくある子供の勘違いの可能性もあるしな・・・）

タルラーク。
どうしたの？
何があったの？

あのねぇあのねぇ、マーリンお兄ちゃんがボクの絵をやぶったんです；；
うわぁーん！

ったく。
オレがいつ破ったっていうんだ？
たまたま踏んだだけだぞ？
地面に絵を並べたお前が悪い！

って、それって結局絵を踏んで破ってるんじゃ・・・

いや・・・でもまぁとりあえず、君は悪気があって絵を破ったわけじゃないんだね。
なら良かった・・・

けど・・・

絵を踏んじゃったことちゃんとタルラークに謝った？
君のほうが大人なんだから、謝ってないのならとりあえずちゃんと先に謝って、
その後 『地面に絵を並べたら危ないよ』 って注意してあげたら良いんじゃない？

うっ・・・
いや・・・確かに謝ってねぇけど・・・

・・・

・・・

まぁ・・・踏んだのはオレが悪かったよ・・・
だから、お前も踏まれたくなかったら、絵とかはちゃんと机の上とかで並べろよ。

良かった！
２人が仲直りしてくれて！

あっ・・・タルラークのお友達って、あなたの事ですね。
あたしはアリアと言います。

どうも～♪

（この子がアリアか・・・
直感どおり、ピチピチでスカートも短くてしかも胸の谷間が見える服を着ていて最高だな！

でも・・・おっとりしてて、マーリンのことちゃんと注意できなさそうだ・・・
ここは僕がしっかりしないとな・・・）

タルラーク、もう泣かないの。
タルラークはいい子でしょう？
お姉ちゃんがおいしいものを作ってあげるからね。

コオシン、あなたも是非ご一緒しましょう。
おいしい料理を食べれば、きっとタルラークの機嫌も直るはずです！

４０分後・・・

【マーリン】
うっぷ・・・オエッ・・・

いやー！アリアの手料理は最高だぜ！！

うぐ・・・っ・・・駄目だ！・・・通れ・・・通れ・・・！
ウグェッぷ・・・フゥー・・・フゥー・・・ｵﾛﾛｯ・・・

本当、これからも一生作って貰いたいくらいだ！

ハハッ・・・
ハハッ・・・

【アリア】
ねぇ、タルラーク。
ちゃんとご飯を食べなくっちゃ。

昨日の夜一口食べたっきり何も食べてないでしょう？
さあ、もう一口だけ。
ねっ？

【タルラーク】
うわぁーん；；；
もうボク食べたくないよぉ！；；

許してよぉ；；
お姉ちゃん；；；
うわぁーーーーーん；；；

（あ・・・ヤバイな・・・
この環境。）

コオシンさん、どうしましょう。
実は最近、タルラークがご飯をちゃんと食べてくれないんです・・・

【コオシン】
いや、それってアリアさんの料理が・・・

あんなヤツ、ほっとけー！
アリアの手料理はオレが独り占めするからな！
（胃腸薬を用意しないとな・・・）

でも、あたし達だけ こんな美味しい料理 をいただくのは申し訳ないでしょう？
それに、タルラークは成長真っ只中だから、しっかり食べてもらわないといけないわ。
ベイクリットシードさんとも約束したじゃない。

もしかして、別の料理がいいのかな・・・？

あの、コオシンさん。お願いがあります。
理由は分かりませんが、あたしからタルラークに何が食べたいか聞くと泣き出しますので・・・
あたしの代わりに、タルラークの食べたい料理を聞いてもらえませんか？

【コオシン】
・・・・・・

コオシンおじちゃん。
ボク、もっとおいしいものが食べたいです・・・
お姉ちゃんのニンジンは・・・ぐにゃぐにゃうごくから、きらいです・・・
ピーマンもね。
お姉ちゃんのピーマンは・・・したがピリピリして汗が止まらなくなるからきらいです・・・

ボクはね・・・
チョコ味のステーキが食べたいです！
夢でね、チョコ味のステーキを食べたんですよ。
一口しか食べてないけど、とーってもおいしかったです！

【コオシン】
・・・・・・

えっ！？
チョコ味のステーキ・・・ですか？

う～ん。
一度も作ったことのない料理ですが・・・
でも・・・
タルラークの望みなら、頑張って作ってみます！

いや！アリア！
さ・・・さすがにそういうメチャクチャ難しそうなのは専門家に任せたほうがいいと思うぞ！
（普通の料理ですらアレだし・・・）

そ・・・そうだ！
ここはやっぱり伝説の料理人、あのおっちゃんを呼ばないとな。

コオシン！
その伝説の料理人のおっさん、かなり神出鬼没でな。
良い食材を探し求めていろんなところを回ってるんだ。
だからさすがのオレも今どこにいるかわからなくてな！

貴重な食材を見つけてくれば出てくると思うんだけどさ。
だからさ、ちょっと試しにデカいアブネア鯉と、ブラゴノワールとエランスソーヴィニヨン10房ずつ。
あとは最高級の肉質のデカいイノシシをとってきてくれないか？

・・・

・・・

それ凄い面倒臭そうだから、他のチョコ味のステーキ作れそうな友達に頼んでいい？

【マーリン＆アリア】
えっ・・・？